記事公開日 2026/08/05 同じURLなのに、なぜQRコードの模様が違うのか コラムコールドマーキング バーコードレーザー Tweet 今回、QRコードについて詳しく調べ始めたきっかけは、ガラスに刻印したQRコードが、紙に印刷したものより読み取りにくかったことです。 弊社では以前から、InDesignに備わっているQRコード生成機能を使ってきました。データ結合と組み合わせれば、一つずつ内容の異なるQRコードを配置できるため、可変印刷にも便利です。 ただ、同じ内容を別の方法でQRコードにしたとき、InDesignで作ったものと模様が異なることを、以前から不思議に感じていました。 先日、ある飲食店のメニューに掲載するWebサイトのQRコードが、プリントアウトされた用紙で入稿されました。そこで同じURLをInDesignでQRコードにしてみると、やはり模様が違います。しかし、スマートフォンで読み取ると、どちらも同じWebサイトが表示されました。 調べてみると、QRコードは同じ内容でも、誤り訂正レベル、コードの大きさや構成、模様を整える処理などによって、見た目が異なる場合があることが分かりました。 中央に絵やロゴが入ったQRコード 最近では、QRコードの中央に会社のロゴやイラストが入っているものを、よく見かけます。 「中央に絵を入れてQRコードの一部を隠しても、誤り訂正機能があるため読み取れる」と聞いたことがありました。特に、約30%の復元能力を持つ誤り訂正レベルHが利用されることがあります。 ただし、どの部分を30%隠しても必ず読み取れる、という意味ではありません。絵やロゴの大きさ、配置、QRコードに入れる情報量などによっては、読み取れなくなることもあります。 そもそも皆さんは、QRコードに「誤り訂正モード」があることをご存じだったでしょうか。 知識として、誤り訂正機能のあることは知ってはいたのですが、そのレベルまであるなんて。 私自身、QRコードは作成ソフトにURLを入力すれば、自動的にできあがるものだと思っていました。普段は読み取れれば問題ないため、その内部の仕組みまで意識することはありませんでした。 しかし、透明なガラスへの刻印では、反射や背景の透過によって一部のセルが見えにくくなります。紙では気にならなかったQRコードの作り方が、読み取りやすさに影響する可能性があります。 この素朴な疑問が、誤り訂正レベルHを使ったガラス刻印の実験につながりました。普段何気なく使っているQRコードにも、加工する素材に合わせたデータ作りが必要なのだと、改めて知る機会になりました。 Tweet