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三栄Navi

記事公開日

実家の解体と、秋田で重ねた夏の記憶

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今日はお仕事の話からは少し離れて、個人的な徒然を書いてみようと思います。

世間はお盆休み。例年なら妻の実家へ帰省している時期ですが、今年は家で特にすることもなく、静かな時間を過ごしています。

というのも、長年お世話になった秋田の妻の実家を、解体することになったからです。

きっかけは、今年の冬の大雪でした。豪雪で全国ニュースになることも多い地域ですが、巡り巡って「実家の道路沿いのシャッターが壊れている」「裏手が大変なことになっている」という連絡が届いたのです。

義理の両親が亡くなってからは、私たちが正月、ゴールデンウィーク、お盆の年3回訪れるだけになっていた家。遠方ということもあり、解体業者をどう探すべきか途方に暮れ、ネットで色々と調べていたところ、あるNPO法人に辿り着きました。

そこからはLINEでのやり取りが始まり、現地の写真まで撮って送ってくださるなど、親身に対応していただきました。5月の連休には現地でお会いし、業者さんとの打ち合わせまでスムーズに進み、今後のスケジュールが無事に決まったところです。

変わりゆく街の風景

実家は、JRの特急も停まる駅前の大通りに面していました。

昔はお祭りの時期になると、道の両脇にどこまでも屋台が並び、活気に溢れていたものです。我が家の目の前にも屋台が出ていた時代もありましたが、年を追うごとにその列は短くなり、いつしか家から屋台の灯りは遠く離れた場所にしか見えなくなってしまいました。

近所には空き地がどんどん増え、数年前にはお隣の家も更地になりました。

かつて、私が渓流釣りに熱中していた頃は、一人で妻の実家を訪れてはそこを拠点にし、周辺の数々の川で素晴らしい釣りをさせてもらいました。内陸の有名な川も良かったのですが、特に面白かったのは五能線沿いを走る、海へと注ぐ小さな渓流です。山と海が近いこの地域では、国道沿いの橋の上から川を覗き込むと、イワナやヤマメの姿が見えることもありました。今となっては懐かしい思い出です。

チゴハヤブサと十二湖のアカショウビン

年を重ねるにつれて川に入ることが難しくなり、趣味は渓流釣りからバードウォッチングへと移っていきました。

鳥といえば、思い出深い出来事があります。実家のお寺近くの大きなポプラの木に、チゴハヤブサが営巣しているのを昔から知っていました。
しかしある年、その大切な木が切り倒されてしまったのです。「もうここには来ないかもしれない……」と諦めかけていた翌年、そのお寺の境内で再び姿を目撃しました。

5月の連休に訪れると、まだ単独で巣作りも始まっていない段階ですが、8月のお盆になれば無事に子どもたちが巣立ち、お寺の木々の上で親鳥から餌をもらう姿を見ることができます。時期が少しズレて会えない年もありましたが、毎回の帰省の密かな楽しみでした。

今年5月、実家で過ごす最後のゴールデンウィーク。 帰りに、いつものようにお寺へ立ち寄ってみました。

すると、あの懐かしい鳴き声が聞こえてきたのです。 「もうここに来るのも最後だな」と思いながら車からカメラを取り出し、木の葉の隙間を探して彼らの姿をレンズに収めました。シャッターを切りながら、胸の奥に少しだけ寂しさが広がっていくのを感じました。

P5031007_D-1.jpg
カバー画像をトリミングしてます。隙間からの遠くの1枚でした。最後のチゴハヤブサです。

鳥の話でもう一つ忘れられないのが、青森県側に入った十二湖のアカショウビンです。 あの透き通るような美しい鳴き声は本当に素晴らしく、仕事の休める時期と鳥のピークを合わせるのに苦労しながらも、何度も足を運びました。

実家から車で1〜2時間の距離でしたが、お気に入りの近場の宿にはよく泊まりに行ったものです。

どこも静かに消えていく

しかし、あれほど賑やかだった場所も、時代の流れには抗えません。

よく利用していたあの宿も、今はもう暖簾を下ろしてしまいました。昔は宿も兼ねていて、美味しいごはんを食べさせてくれた思い出の食堂も、今では店が閉じられています。

後継者がおらず、どこも少しずつ衰退し、消えていく。

実家の解体という一つの節目を迎え、変わり果てていく田舎の風景と、そこで過ごした愛おしい思い出に、深く思いを馳せるお盆休みとなりました。

・・・・こんな国に誰がした・・・・??

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