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厚さ150mmまでの品物へ印刷できると何が作れる?UV印刷で広がるオリジナルグッズ

UVインクジェットプリンターというと、アクリル板や金属板など、薄く平らな素材へ印刷する機械を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、三栄ぷりんとのUVインクジェットプリンターは、印刷面までの高さが最大150mm程度の品物をセットできます。
そのため、薄い板だけでなく、木箱、厚みのある木材、ケース、アクリルブロック、組み立て済みの製品などへ、会社ロゴや写真、イラストを直接印刷できる可能性があります。
ただし、「高さ150mm以内なら、どのような立体物にも印刷できる」という意味ではありません。
大切なのは、品物全体の高さだけでなく、印刷面が平らか、機械に安定して置けるか、周囲に大きな段差がないかという点です。
今回は、高さのある品物へのUV印刷で何が作れるのか、その可能性と注意点をご紹介します。
「厚さ150mmまで」とは、どういう意味?
UVインクジェットプリンターは、印刷する品物を平らなテーブルに置き、その上をプリントヘッドが移動しながらインクを吹き付けます。
三栄ぷりんとの設備では、テーブルから印刷面までの高さが、最大150mm程度までの品物をセットできます。
これは「150mmの厚さまでインクが浸透する」という意味ではなく、「高さのある品物を機械へ入れられる」という意味です。
例えば、次のような違いがあります。
- 厚さ3mmのアクリル板
- 厚さ10mmの木製プレート
- 高さ50mmの小箱
- 高さ100mmの木製ブロック
- 高さ120mmの組み立て済みケース
どれも印刷する表面が平らで、機械へ安全にセットできれば、UV印刷の対象になる可能性があります。
なお、治具や固定台を使用する場合は、その高さも含めて確認します。また、実際の対応可否は品物の形状、寸法、印刷位置によって異なります。
厚みのある品物へ印刷できるメリット
高さ対応に余裕があると、薄い材料へ印刷してから製品へ貼り付けるだけでなく、完成に近い品物へ直接印刷できる可能性が広がります。
直接印刷には、次のような利点があります。
- シールのような周囲の縁が残らない
- 貼り付け位置のずれを抑えられる
- 素材の質感を生かせる
- 白インクを使った表現ができる
- 写真やグラデーションをカラーで表現できる
- 1個から試作しやすい
- 一人ずつ異なる名前にも対応しやすい
- 組み立て済み製品へ加工できる場合がある
シールや別部品を貼るのではなく、商品そのものへロゴやデザインを入れられるため、一体感のあるオリジナルグッズを作りやすくなります。
1.厚みのある木製ブロックや木製キューブ
厚みのある木材は、高さ対応を生かしやすい品物の一つです。
薄い木製プレートだけでなく、サイコロ状の木製ブロックや、卓上に置ける厚みのある木製品にも印刷できる可能性があります。
作れるものの例
- 木製キューブカレンダー
- 店舗用の卓上サイン
- 写真入りメモリアルブロック
- 子どもの成長記録キューブ
- 会社の理念を入れた木製オブジェ
- 周年記念の卓上ブロック
- 展示会用の製品説明ブロック
- 木製ペーパーウェイト
- サイコロ型の販促品
- イベント用の装飾品
立方体の複数面へ異なる絵柄を入れる場合は、一つの面を印刷するたびに品物の向きを変え、位置を合わせて加工します。
5面へ印刷する場合は、5回のセットと位置合わせが必要です。複数面へ一度に印刷できるわけではありませんが、それぞれの面へ異なるデザインを入れられる点は、大きな魅力です。
木材では、木目を生かした印刷と、白インクを下地にして色をはっきり見せる印刷を選べます。
2.木箱やギフトボックスの蓋
木箱や硬質なギフトボックスの上面が平らであれば、蓋へ直接印刷できる可能性があります。
箱の中身だけでなく、箱そのものを記念品として残せるため、贈答品や周年記念品にも向いています。
活用例
- 周年記念品の木箱
- お酒やグラスを入れるギフトボックス
- 表彰品を収めるケース
- 高級商品のパッケージ
- 結婚記念品の収納箱
- 工具や精密部品の収納ケース
- 店舗商品の限定パッケージ
- 卒業・退職記念品の箱
箱の蓋へ会社ロゴ、記念年、贈る相手の名前を入れると、市販の箱でもオリジナル性を高められます。
ただし、蓋の中央が盛り上がっているもの、縁が高いもの、柔らかく沈み込む素材などは、直接印刷が難しい場合があります。
3.完成済みのケースや機器の外装
高さ150mmまで対応できることで、部品へ印刷してから組み立てる方法だけでなく、完成済みのケースや筐体へ印刷できる可能性があります。
対象として考えられるもの
- 電子機器のケース
- 測定器の外装
- 工具ケース
- 小型収納ケース
- 樹脂製コントロールボックス
- 製品試作用の筐体
- アクセサリーケース
- イヤホンケース
- 小型の部品ケース
- 展示会用モックアップ
試作品の筐体へ会社ロゴ、製品名、操作表示などを入れれば、発表会や展示会で完成品に近い状態を見せられます。
少量の試作品にシルク印刷用の版を作るのではなく、UV印刷で1個ずつ加工する方法も検討できます。
ただし、ケースに取っ手、金具、突起、スイッチなどが付いている場合は、プリントヘッドと接触する危険があります。印刷面より高い部分がないかを確認する必要があります。
4.厚手のアクリルブロックや透明素材
透明アクリルは、UV印刷との相性がよい素材の一つです。
薄いアクリル板だけでなく、厚みのあるアクリルブロックや、組み立て済みの透明製品にも印刷できる場合があります。
作れるものの例
- 写真入りアクリルブロック
- 店舗用の卓上サイン
- 会社ロゴ入りペーパーウェイト
- 表彰記念ブロック
- ペット写真のメモリアルグッズ
- 結婚・出産記念品
- 製品展示用の透明台座
- QRコード入り案内ブロック
- 商品説明用ディスプレー
透明素材では、カラー印刷と白インクを組み合わせることで、さまざまな見せ方ができます。
透明感を生かして一部だけ白インクを使う方法や、カラーの下へ白を印刷して発色を高める方法があります。
表側から見るか、透明素材の裏側から見るかによってもデータの作り方が変わるため、使用時の向きを事前に決めておくことが大切です。
5.額縁や卓上ディスプレーなどの組み立て済み製品
印刷面が平らで、周囲の部品が邪魔にならなければ、組み立て済みの卓上製品へ直接印刷できる場合があります。
活用例
- 卓上フォトフレーム
- 店舗用の案内板
- メニュースタンド
- 商品展示用プレート
- 表彰用ディスプレー
- 受付用サイン
- ネームプレート
- 室名札
- 記念写真入りの卓上品
組み立て後に印刷できれば、別々に作ったパーツを後から貼り付ける工程を減らせます。
一方、折り畳み部分、脚、金具などが印刷面より高いと、機械へセットできないことがあります。分解できる場合は、印刷する部品だけを外して加工した方が安全なこともあります。
6.厚みのあるタイルや建材サンプル
一般的なタイルはそれほど厚くありませんが、台座付きのタイルや厚みのある建材サンプルなども、印刷面が平らであれば検討できます。
活用例
- 店舗ロゴ入りタイル
- 建築会社のサンプルプレート
- ペットや家族写真の記念タイル
- 表札の試作品
- インテリア用のアートパネル
- 住宅設備の提案サンプル
- 周年記念プレート
- 建材メーカーの展示見本
建材会社や住宅会社が、自社で扱っている素材そのものへロゴや説明図を印刷すれば、会社らしい展示品や営業ツールになります。
ただし、表面に強い凹凸がある素材では、インクの着弾位置がずれたり、印刷がぼやけたりする可能性があります。
7.製品サンプルや展示会用モックアップ
高さのある品物へ印刷できる機能は、完成品を作るだけでなく、試作品や展示用サンプルにも役立ちます。
例えば、まだ量産前の製品ケースへ仮のロゴや操作表示を印刷し、社内会議や展示会で使用する方法があります。
利用できる場面
- 新商品の社内プレゼン
- 展示会への参考出品
- クラウドファンディング用の試作品
- ECサイトの商品写真撮影
- 営業先へ持参するサンプル
- パッケージデザインの比較
- ロゴ位置の検討
- カラーバリエーションの確認
版を使わずにデータから印刷できるため、デザインを変えた複数の試作品を少数ずつ作ることも可能です。
「ロゴを中央に置いたもの」「右下に小さく入れたもの」などを実物で比較すれば、量産前の判断がしやすくなります。
厚さ150mm以内でも印刷できないことがあります
高さが条件内であっても、次のような品物は直接印刷が難しい場合があります。
印刷面が曲がっている
UVインクジェットプリンターによる直接印刷は、基本的に平らな面が対象です。
円筒形のボトル、グラス、ペン、球体などは、表面とプリントヘッドの距離が場所によって変わるため、そのまま全面へ直接印刷することはできません。
わずかな曲面へ小さなワンポイントを入れられる場合もありますが、形状の確認が必要です。
曲面や立体物では、UV転写やレーザー刻印など、別の加工方法が適していることがあります。
印刷面の近くに高い突起がある
取っ手、金具、ボタン、ファスナー、縁などが印刷面より高いと、プリントヘッドへ接触する危険があります。
品物全体の高さだけでなく、印刷する面の周囲も確認します。
印刷面に大きな段差がある
UV印刷では、プリントヘッドと印刷面との距離が重要です。
印刷面に凹凸や段差があると、色ずれ、ぼやけ、インクの飛散などが起こりやすくなります。
安定して固定できない
底面が丸い、重心が偏っている、柔らかく変形するなど、機械のテーブルへ安定して置けない品物は、印刷中に動く可能性があります。
必要に応じて、位置決めや固定のための治具を作成します。
表面にインクが密着しない
高さや形状に問題がなくても、表面のコーティング、油分、撥水処理などによって、インクが密着しない場合があります。
初めて扱う素材では、テスト印刷を行った方が安心です。
厚さと一緒に確認したい6つの寸法
お問い合わせでは「高さは100mmです」といった情報だけでなく、次の寸法もお知らせください。
- 品物全体の幅
- 品物全体の奥行き
- 品物全体の高さ
- 印刷する面の幅と高さ
- 印刷面から最も高い突起までの差
- 希望する印刷サイズ
写真だけでは実際の大きさや段差を判断しにくいため、定規と一緒に撮影した写真があると確認しやすくなります。
箱やケースの場合は、蓋を開いた状態と閉じた状態の両方を撮影してください。
150mmは品物だけでなく、治具の高さも含めて考えます
丸みのある底面や、小さくて動きやすい品物では、印刷中にずれないよう治具を使うことがあります。
この場合、品物の高さに治具の厚さが加わります。
例えば、品物自体の高さが145mmであれば、厚みのある固定台を使用する余裕がほとんどありません。
最大寸法に近い品物ほど、固定方法や印刷位置を含めた詳しい確認が必要です。
「高さ150mm以内だから大丈夫」と判断して購入する前に、商品情報をお送りいただくことをおすすめします。
複数面へ印刷するときは、面ごとに位置合わせを行います
箱やキューブの上面と側面へ印刷したい場合、それぞれの面を上向きに置き直して加工します。
例えば、木製キューブの5面に異なるデザインを印刷する場合は、次の作業を繰り返します。
- 1面目を上向きに固定する
- 印刷位置と高さを合わせる
- 1面目を印刷する
- 品物の向きを変える
- 次の面を改めて固定する
- 印刷位置を合わせて印刷する
面数が増えるほど、加工時間と位置合わせの作業も増えます。
複数個を同じ位置に加工する場合は、方向や位置をそろえるための治具が重要になります。
白インクを使うと表現の幅が広がります
UVインクジェット印刷では、CMYKのカラーインクに加えて白インクを使用できます。
白インクには、主に次の役割があります。
- 濃色素材へ白い文字を印刷する
- カラーの下地として発色を高める
- 透明素材の一部を不透明にする
- 木目を見せる部分と隠す部分を作る
- デザインに立体感を加える
例えば、濃い色の工具ケースへ白い会社ロゴを入れたり、透明アクリルブロックへカラー写真と白を組み合わせたりできます。
素材色を生かすか、ロゴの色を優先するかによって、白インクの使い方を決めます。
「印刷できるか」だけでなく「使い方に合うか」も大切
機械に入ることと、商品として適していることは別の問題です。
頻繁に手で触れる部分、強く擦れる部分、屋外で使う物、繰り返し曲げる部分などは、使用環境によってインクへ負担がかかります。
オリジナルグッズを検討するときは、次の点もお知らせください。
- 屋内と屋外のどちらで使うか
- 手で頻繁に触れるか
- 水や洗剤に触れるか
- 強く擦れる可能性があるか
- 曲げたり折ったりする部分か
- 長期間使用する物か
- 展示用か、実用品か
用途によっては、UV印刷ではなくレーザー刻印やUV転写をご提案する場合があります。
持ち込み品は購入前にご相談ください
ネット通販やAmazonで見つけた商品へ印刷したい場合は、購入前に商品ページのURLや画像をお送りください。
確認したいのは、主に次の項目です。
- 材質
- 幅・奥行き・高さ
- 印刷面の大きさ
- 表面の平らさ
- 突起や縁の有無
- 表面加工
- 分解できるか
- 必要数量
- 予備品を用意できるか
商品説明に材質が詳しく書かれていない場合や、同じ商品名でも販売時期によって仕様が変わる場合があります。
必要に応じて、まず1個を取り寄せて試作し、印刷状態を確認してから本番分を手配する方法もあります。
高さの余裕が、オリジナルグッズの発想を広げます
厚さ150mmまでの品物に対応できると、印刷の対象は薄い板だけではありません。
木製ブロック、ギフトボックス、製品ケース、厚手のアクリル、卓上ディスプレー、建材サンプルなど、完成に近い立体物へ直接印刷できる可能性があります。
「この商品は厚みがあるから印刷できないだろう」と諦める前に、まず形状を見せてください。
有限会社三栄ぷりんとでは、UVインクジェット印刷による小ロット加工や持ち込み品への印刷についてご相談を承っています。
「市販の木箱へ会社ロゴを入れたい」
「高さのあるケースへカラー印刷したい」
「厚いアクリルへ写真を印刷したい」
「キューブの複数面へ異なる絵柄を入れたい」
「試作品の筐体へ操作表示を印刷したい」
そのようなご相談も、商品の写真、寸法、材質、希望する印刷位置を添えてお問い合わせください。
高さだけで判断するのではなく、印刷面の状態や固定方法まで確認し、適した加工方法をご案内します。
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