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三栄Navi

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写真から作る「うちの子」木製キーホルダー|深掘りでペットをレリーフ風に

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ペットの写真を、木の中に立体的に残すことはできないだろうか。

そんな試みから、写真をもとに深度マップ画像を作り、木製キーホルダーへ深掘り加工を行いました。

一般的なレーザー刻印は、写真や文字を木の表面へ平面的に表現します。今回試したのは、画像の濃淡によって彫る深さを変え、猫の顔をレリーフのように見せる加工です。

まだ商品化に向けた試作段階ですが、実際に出来上がった猫のキーホルダーを見て、

「この方法なら、そのご家庭のペットをオリジナルキーホルダーにできるかもしれない」

と考えるようになりました。

一枚の猫の写真が、商品化を考えるきっかけに

今回、商品化を考えるきっかけになったのは、猫の写真を使った深掘り加工でした。

写真から作成した深度マップ画像をもとに、丸い木製キーホルダーへ加工してみると、猫の目や鼻、耳、頬の毛並みなどが、それぞれ異なる深さで表現されました。

印刷のように色で見せるのではなく、木そのものを彫ることで陰影を作ります。見る角度や光の当たり方によって表情が変わり、指で触れると凹凸も感じられます。

木の温かさと、ペットの立体的な表情。この二つの組み合わせには、写真をそのまま印刷したグッズとは違った魅力があります。

単に名前やシルエットを刻印したキーホルダーではなく、飼い主の方が見れば「うちの子だ」と分かるものにできたら、思い入れのある記念品になるのではないでしょうか。

写真をそのまま彫っているわけではありません

レリーフ風の深掘り加工では、いただいた写真をそのままレーザー加工機へ送るわけではありません。

まず、写真のどの部分が手前にあり、どの部分が奥にあるのかを濃淡で表した「深度マップ画像」を作成します。

深度マップでは、一般的に明るい部分と暗い部分へ、それぞれ異なる深さの情報を持たせます。その濃淡を利用してレーザーの加工量を変えることで、平面の木材へ立体感を作っていきます。

しかし、一枚の写真から立体的な形を推測するため、どの写真でも同じように作れるとは限りません。

猫や犬の顔の向き、毛の色、背景、光の当たり方などによって、深度マップの出来栄えが変わります。深度マップでは立体的に見えても、実際に木へ加工すると、目や鼻の形が分かりにくくなることもあります。

写真選びと画像調整は、この商品を実現するための大切な工程です。

木の種類によっても仕上がりが変わります

もう一つの課題が、使用する木の材質です。

木は、樹種によって硬さや木目、色、繊維の密度が異なります。同じ加工データを使っても、木が変われば彫れる深さや細部の見え方も変わります。

木目が強い材料では、ペットの毛並みと木目が重なり、細かな表情が見えにくくなることがあります。反対に、木目が比較的穏やかで均一な材料では、顔の輪郭や目、鼻などを表現しやすくなる可能性があります。

硬すぎる木では加工時間が長くなり、柔らかすぎる木では細かな部分が崩れてしまうかもしれません。

既製の木製キーホルダーを使用すれば、形状や金具をそろえやすくなります。しかし、安定した品質で加工できる木材を継続して仕入れられるかどうかも確認しなければなりません。

現在は、木の種類とレーザーの加工条件を変えながら、細かな毛並みと適度な深さを両立できる組み合わせを探しています。

何度もレーザーを照射して、少しずつ彫り進めます

今回の加工は、一般的な名前やロゴの刻印よりも多くの時間がかかります。

表面へ一度刻印して終わるのではなく、深度マップの濃淡に合わせてレーザーを繰り返し照射し、少しずつ木を彫り進めるためです。

加工条件が強すぎると、木が焦げて黒くなったり、細かな部分がつぶれたりします。反対に弱すぎると、十分な深さが出ず、平面的な仕上がりになってしまいます。

加工後には、彫った部分の状態や細かな削り残しなども確認する必要があります。

小さなキーホルダーですが、その中には写真の確認、深度マップの作成、加工データの調整、レーザー加工、仕上がり確認といった複数の作業が含まれています。

価格を計算すると、3,000円程度になりそうです

商品化を考えるにあたり、既製の木製キーホルダーを仕入れて加工する場合の価格も計算してみました。

現時点では、1個3,000円程度になりそうです。

小さなキーホルダーとして見ると、決して安い価格ではありません。しかし、既製品へ名前だけを刻印する商品とは異なり、お預かりした写真ごとに深度マップを作り、加工状態を確認しながら一つずつ仕上げます。

写真が変われば、作成するデータも加工結果も変わります。

価格だけでなく、どこまで個体差へ対応できるのか、写真の修正をどの範囲まで行うのか、試作が必要になった場合にどうするのかなど、注文方法についても考えていく必要があります。

「あなたのお家のペット」が木のレリーフになる

今回の猫の試作品を見ながら、少しずつ商品の形が見えてきました。

犬や猫などの写真を送っていただき、その写真からレリーフ加工用の画像を作成する。木製キーホルダーへ立体的に彫り、必要に応じて裏面へペットの名前や日付、短いメッセージを刻印する。

そんな「うちの子キーホルダー」にできるかもしれません。

日常的に持ち歩くキーホルダーとしてはもちろん、誕生日や家族になった日の記念品、離れて暮らすご家族へのプレゼント、そして大切なペットの思い出を残すメモリアルグッズとしても考えられます。

写真をカラーで再現するのではなく、木の風合いと彫りの陰影で表現するため、年月を重ねても身近に置きやすい品物になりそうです。

まだ完成品ではなく、商品化に向けた試作です

今回ご紹介した木製キーホルダーは、まだ正式に販売を開始した商品ではありません。

どのような写真が加工に向いているのか。どの木材が最も安定するのか。深度マップをどこまで同じ品質で作れるのか。そして、3,000円程度という価格で手に取っていただけるのか。

確かめなければならないことが、まだいくつもあります。

それでも、猫の顔が木の中から浮かび上がるように仕上がったとき、「これは商品にできるかもしれない」と感じました。

最初から完成した商品が生まれるわけではありません。試して、失敗して、材料や設定を変えながら、少しずつ形にしていく。今回の木製キーホルダーも、そんな試作から始まっています。

いつか自信を持って、

「あなたのお家のペットの写真から、世界に一つだけの木製キーホルダーを作ります」

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