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馬具の「無口・曳き手」に付いたステンレスプレートへ馬の名前を刻印しました

今回、私にとって初めてとなる、少し珍しい名入れ加工のご相談をいただきました。
お預かりしたのは、馬具の「無口・曳き手」に使われていたステンレス製のプレートです。
プレートの大きさは、幅約70mm、高さ約10mm。
この細長いステンレスプレートへ、馬の名前を入れたいというご依頼でした。
「むくち・ひきて」という言葉を初めて知りました
お恥ずかしい話ですが、ご相談をいただいたとき、私は「無口・曳き手」という言葉を知りませんでした。
調べてみると、無口は馬の顔から首にかけて装着する馬具で、犬に例えると首輪に近いものです。
そして曳き手は、無口につないで馬を誘導するためのロープで、犬のリードに近い役割を持っています。
印刷や名入れの仕事をしていると、これまで知らなかった道具や、普段は接することのない業界の商品に出会うことがあります。
今回のご依頼も、そのような新しい発見のある仕事でした。
荒く使うことを考え、UVレーザー刻印で対応
今回のプレートは、実際に馬具として使用されるものです。
お客様からは、
「使い方はかなり荒いと思います」
と伺っていました。
馬具は屋外で使用され、汚れたり、ほかの金具と接触したりすることも考えられます。そのため、今回はインクで文字を印刷するのではなく、UVレーザーによる刻印で対応しました。
UVレーザー刻印は、インクを表面に載せる加工ではありません。レーザーを照射し、ステンレス表面を変化させて文字を表現します。
ステンレスへの刻印色は、真っ黒になるとは限らず、加工条件や素材によって茶系から薄い黒、グレーに近い色に見えることがあります。
今回のように実用品として使われるプレートでは、見た目だけでなく、どのような環境で使用されるのかを確認して加工方法を選ぶことも大切です。
ただし、レーザー刻印であっても、強くこすったり金具同士が激しく接触したりすれば、プレート自体に傷が付くことはあります。
幅70mm、高さ10mmの細いプレートへの名入れ
今回のステンレスプレートは、幅約70mmに対して高さが約10mmしかありません。
文字を入れられる範囲が細いため、馬の名前が読みやすくなるように、文字の大きさや太さ、左右の余白を考えてデータを作成しました。
名入れでは、文字を大きく入れればよいとは限りません。
プレートの取り付け穴や金具の位置、実際に装着したときに隠れる部分なども確認する必要があります。また、文字数が多い場合は、細長い書体を選ぶなどの工夫も必要です。
小さなプレートほど、限られた範囲の中でどのように名前を見せるかが重要になります。
馬具から犬の首輪用ネームプレートへ
この仕事をしている途中で、ふと思いました。
「馬具に名前を入れるプレートがあるなら、犬の首輪にも同じようなプレートがあるのではないか」
そこで調べてみると、犬や猫の首輪、ハーネスなどに取り付けるネームプレートや迷子札が数多く販売されていました。
ステンレス製のものをはじめ、アルミ、真鍮、革など、素材や形状もさまざまです。名前だけでなく、飼い主の電話番号などを入れられるものもあります。
私にとっては、今回の仕事をきっかけに知った新しい世界でした。
無口が馬にとって犬の首輪に近い道具だと知ると、馬のネームプレートと犬の首輪用ネームプレートが、自然につながって見えてきます。
名前を入れられるものは、まだ身近にたくさんある
今回は馬具のステンレスプレートでしたが、同じような名入れは、さまざまなものに応用できそうです。
例えば、次のようなものが考えられます。
- 犬や猫の首輪用ネームプレート
- ペット用の迷子札・IDタグ
- ケージやキャリーバッグに付ける名札
- リードやハーネスに取り付ける金属タグ
- 乗馬クラブで使用する馬具の識別プレート
- 動物病院やペットホテルで使う管理用タグ
- ペットの名前を入れた記念用プレート
- キーホルダーやバッグに付ける小型タグ
単に名前を入れるだけでなく、識別、紛失防止、管理、記念品など、目的によっていろいろな使い方があります。
知らない業界の仕事が、新しい発想につながる
印刷やレーザー刻印の仕事では、お客様から持ち込まれた品物をきっかけに、初めて知る商品や用途があります。
今回の馬具用プレートも、最初は「無口・曳き手とは何だろう」というところから始まりました。
しかし、実際の使い方を調べることで、
- なぜ名前を入れる必要があるのか
- どのような環境で使われるのか
- どの加工方法が向いているのか
- ほかに応用できる商品はないか
と、考えが広がっていきました。
一つのご依頼が、犬や猫の首輪用ネームプレート、迷子札、管理用タグといった別の名入れ商品を知るきっかけにもなりました。
私たちの身の回りには、まだ気付いていない「名前を入れられるもの」がたくさんあるのかもしれません。
小さなステンレスプレートへの名入れもご相談ください
三栄ぷりんとでは、ステンレスをはじめ、さまざまな素材へのUVレーザー刻印をご相談いただけます。
今回のような馬具用プレートのほか、犬や猫の首輪用ネームプレート、迷子札、小型の管理用タグなど、既製品や持ち込み品への名入れも検討できます。
ただし、素材の種類、表面加工、形状、取り付け金具の位置などによっては、加工できない場合があります。
ご相談の際は、次の情報があると確認がスムーズです。
- プレートの材質
- 縦・横・厚さ
- 取り付け穴や金具の位置
- 入れたい名前や文字
- 希望する文字の大きさ
- 実際の使用場所や使い方
- 必要な数量
小さなプレート1枚でも、まずは現物や写真を確認しながら加工方法を検討いたします。
「このようなものにも名前を入れられるだろうか」と思われたときは、お気軽にご相談ください。
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