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ガラスへの印刷とレーザー刻印、どちらが向いている?仕上がりと加工方法の違い

ガラス製品に、会社のロゴや記念日、写真、イラストなどを入れたい場合、「カラー印刷」と「レーザー刻印」という二つの加工方法が考えられます。
同じガラスへの加工でも、仕上がりの印象は大きく異なります。
- 写真やイラストをカラーで表現したい場合は、UVインクジェット印刷
- すりガラスのような落ち着いた表現にしたい場合は、UVレーザー刻印
- ガラス盾などでは、印刷と刻印を組み合わせることも可能
今回は、ガラスへの印刷方法とレーザー刻印の違い、対応しやすい製品、加工前に確認したい点についてご紹介します。
ガラスへの印刷は、基本的に平らな面が対象です
三栄ぷりんとで行うガラスへのカラー印刷は、UVインクジェットプリンターを使用します。
プリンターの台に製品を置き、その上からインクを吹き付ける方式のため、基本的には平板状のガラスや、印刷する部分が平らな製品が対象です。
例えば、次のようなものが考えられます。
- ガラス製の盾・表彰楯
- ガラスプレート
- ガラス製フォトフレーム
- ガラス看板
- 店舗用の案内プレート
- ガラス製の記念プレート
- 時計などに使用する平板ガラス
- 平らな面を持つガラス雑貨
- ガラス製品の部品やパネル
ガラスの盾や記念プレートには、会社ロゴ、受賞名、写真、記念日、メッセージなどを入れられます。
ただし、ガラスの厚さだけでなく、脚や金具、突起などを含めた製品全体の形状も確認が必要です。プリンターに水平な状態で固定できない製品は、そのままでは印刷できない場合があります。
コップなどの曲面にも印刷できる?
当社のUVインクジェットプリンターには、円筒形の製品を回転させながら印刷するロータリー機能がありません。
そのため、コップやグラスの外周全体に印刷することは基本的にできません。
ただし、円筒形のグラスでも、印刷範囲が小さなワンポイントであれば、形状や直径によっては印刷できる可能性があります。
例えば、次のような加工です。
- グラスに小さな会社ロゴを入れる
- 名前やイニシャルをワンポイントで入れる
- 小さなイラストを入れる
- 記念日や短いメッセージを入れる
曲面では、印刷ヘッドからガラス表面までの距離が、中央部分と左右部分で変わります。印刷範囲が広くなるほど、絵柄の端がぼやけたり、印刷位置がずれたりする可能性が高くなります。
そのため、グラスへの印刷は、製品の直径、曲がり方、印刷範囲などを確認したうえでの個別判断となります。
ガラスへのカラー印刷には4つの見せ方があります
透明なガラスは、通常の白い紙とは異なり、印刷面の反対側からも絵柄が見えます。
また、透明な素材には「白い紙の色」に相当する下地がありません。そのため、白インクをどこに使用するか、どの順番で印刷するかによって、色の見え方が大きく変わります。
ガラスへの印刷には、主に次の4つの方法があります。
1.ガラスにカラーインクをそのまま印刷する
ガラスの上に白インクを使用せず、カラーインクだけを印刷する方法です。
透明感を活かした、ステンドグラスのような仕上がりになります。光を通すため、表側からも裏側からも絵柄を見ることができます。
ただし、白い紙に印刷した場合と比べると、色が薄く見えることがあります。特に淡い色や明るい色は、背景の影響を受けやすくなります。
色をもう少し濃く見せたい場合には、同じ絵柄を重ねて印刷する方法もあります。インクを二重に重ねることで発色が強くなることがありますが、細かな文字や絵柄では、にじみやインクの厚みも考慮する必要があります。
この方法が向いているもの
- 透明感を残したデザイン
- ステンドグラス風の表現
- 光を通して見せる装飾品
- 淡く軽やかな雰囲気のイラスト
- 背景となる壁や台の色を活かしたい製品
2.白インクを下に印刷し、その上にカラー印刷する
最初に白インクを印刷し、その上からカラーの絵柄を印刷する方法です。
白インクが下地になるため、透明なガラスの上でも、写真やイラストの色がはっきり見えます。紙に印刷した場合に近い、鮮やかな発色を出しやすい方法です。
印刷面を正面から見るとカラーの絵柄が見えますが、ガラスの反対側から見ると、基本的には白インクの面が見えます。
この方法が向いているもの
- 印刷面側から絵柄を見せる製品
- 写真をできるだけ鮮明に見せたい
- 企業ロゴの色をはっきり表現したい
- イラストを鮮やかに印刷したい
- 背景の色に影響されにくくしたい
3.カラーを印刷し、その上に白インクを印刷する
先にカラーの絵柄を印刷し、その上から白インクを重ねる方法です。
ガラスの裏面に左右反転したカラーの絵柄を印刷し、その上に白インクを重ねることで、表側からガラス越しに鮮やかな絵柄を見ることができます。
印刷されていないガラス面を正面にできるため、表側から触れたときにインクの凹凸を感じにくく、絵柄がガラスの中に入っているような、奥行きのある仕上がりになります。
一方、印刷した側から見ると、表面には白インクが見えます。
文字や会社ロゴを入れる場合は、ガラス越しに正しい向きで見えるよう、印刷データを左右反転して作成する必要があります。
この方法が向いているもの
- ガラスの表面をきれいに見せたい
- ガラス越しに絵柄を見せたい
- ガラス盾や記念プレート
- ガラス製フォトフレーム
- 店舗用の案内プレート
- 見る方向が片側に決まっている製品
- 絵柄に奥行き感を持たせたい製品
4.カラー、白、カラーの順に重ねて印刷する
最初に一方の面から見せるカラーの絵柄を印刷し、その上に白インク、さらに反対側から見せるカラーの絵柄を印刷する方法です。
カラーインクの間に白インクを挟むことで、ガラスの両側からカラーの絵柄を見せることができます。
店舗のガラス表示や、両方向から見る可能性があるガラスプレートなどに向いています。
ただし、インクを何層も重ねるため、通常のカラー印刷よりもインクの厚みが出ます。また、表と裏に同じ絵柄を入れるのか、それぞれ異なる絵柄を入れるのかによって、印刷データの作り方が変わります。
特に文字や会社ロゴを入れる場合は、どちらの面から見ても正しい向きになるよう、データを調整する必要があります。
この方法が向いているもの
- 両側から見るガラスプレート
- 店舗の案内表示
- 室内の間仕切りに取り付ける表示
- 表裏のどちらからも絵柄を見せたい装飾品
- 両面から発色よく見せたいガラス製品
4つの印刷方法の違い
| 印刷方法 | 主に絵柄を見る側 | 反対側からの見え方 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| カラーのみ | どちら側からでも見られる | カラーが透けて見える | 透明感があるが、色が薄く見える場合がある |
| 白+カラー | 印刷面側 | 主に白く見える | 印刷面側から写真やロゴを鮮やかに見せやすい |
| カラー+白 | ガラス越しの反対側 | 印刷面側は主に白く見える | ガラス越しに絵柄を見せ、表面をきれいに保てる |
| カラー+白+カラー | 両側 | どちら側もカラー | 表裏の両方から絵柄を鮮やかに見せられる |
実際の印刷順序は、製品をどちら側から見るか、ガラスの表面と裏面のどちらに印刷するかによって調整します。
UVレーザー刻印とは
UVレーザー刻印は、インクを載せる加工ではありません。
レーザーを照射してガラスの表面を変化させ、すりガラスのような白っぽい模様を作ります。
カラー印刷のように色を付けることはできませんが、文字やロゴ、線画を落ち着いた雰囲気で表現できます。
UVレーザー刻印が向いているもの
- 名前や記念日の名入れ
- 会社名や企業ロゴ
- 表彰内容や受賞者名
- 周年記念のメッセージ
- 結婚祝いや退職祝い
- ペットなどの線画イラスト
- グラスへのワンポイント刻印
レーザー刻印は、光の当たり方や見る角度によって、白っぽく見えたり、少し控えめに見えたりします。
また、ガラスの種類や厚さ、表面状態によって、刻印の濃さや細かな見え方が変わります。
グラスなどの円筒形にはレーザー刻印も可能です
UVレーザーには、グラスなどの円筒形製品を回転させながら加工するロータリーオプションがあります。
製品を回転させることで、通常の平面加工よりも広い範囲への刻印を検討できます。
ただし、すべてのグラスに対応できるわけではありません。
- グラスの直径
- 上下の直径差
- 取っ手の有無
- 底や飲み口の形
- ガラスの厚さ
- 固定できる部分があるか
- 刻印する位置と範囲
こうした条件によって、ロータリー装置に取り付けられるかどうかが変わります。
カラー印刷とレーザー刻印の比較
| 比較項目 | UVインクジェット印刷 | UVレーザー刻印 |
|---|---|---|
| 色 | フルカラー、白インク | 白っぽいすりガラス状 |
| 写真 | 表現しやすい | 濃淡表現は要相談 |
| ロゴ | カラー表現が可能 | 単色で落ち着いた表現 |
| 平板ガラス | 対応しやすい | 対応しやすい |
| 円筒形グラス | 小さなワンポイントを個別検討 | ロータリー加工を個別検討 |
| 表裏の見え方 | 白インクの使い方で調整可能 | ガラス越しにも刻印が見える |
| 仕上がり | 華やか、鮮やか | 上品、落ち着いた印象 |
ガラス盾は印刷と刻印の組み合わせも可能です
ガラスの盾や記念プレートでは、カラー印刷とレーザー刻印を組み合わせる方法も考えられます。
例えば、次のような構成です。
- 会社ロゴや写真をカラー印刷
- 受賞者名や記念日をレーザー刻印
- 周囲の装飾をカラー印刷
- 中央のメッセージをレーザー刻印
- カラーの背景と白っぽい刻印を組み合わせる
カラー印刷の華やかさと、レーザー刻印の落ち着いた質感を一つの製品に取り入れられます。
ただし、印刷と刻印の位置を正確に合わせる必要があるため、製品を固定する治具や加工順序の検討が必要です。
持ち込みガラス製品で確認したいこと
ガラス製品は、見た目が似ていても、材質、厚さ、表面処理、形状などが異なります。
持ち込み品への加工をご希望の場合は、次の情報をお知らせください。
- 製品全体の写真
- 印刷・刻印する部分の写真
- 幅・高さ・厚さ
- グラスの場合は直径
- 脚、取っ手、金具、突起の有無
- 希望する印刷または刻印の大きさ
- 希望数量
- 使用目的
- 商品の販売ページや仕様書
- 表裏のどちらから見る製品か
Amazonなどから商品を当社へ直送される場合でも、ご注文前に商品の形状や寸法をご確認ください。販売ページの写真だけでは、ガラスの凹凸や傾斜、固定方法まで判断できないことがあります。
また、ガラスは破損の可能性がある素材です。加工条件の確認や予備品についても、事前にご相談ください。
仕上がりを確認するには試作がおすすめです
透明ガラスへの印刷は、白インクの有無、背景の色、光の当たり方によって印象が変わります。
また、レーザー刻印もガラスの種類によって仕上がりが異なります。
数量が多い場合や、色・細かな文字・表裏の見え方が重要な場合は、本加工の前に試作することをおすすめします。
特に次のような場合は、現物での確認が安心です。
- 写真の色を重視する
- 淡い色を使用する
- 小さな文字を入れる
- カラーを二重に印刷する
- カラー・白・カラーの多層印刷を行う
- 印刷と刻印を組み合わせる
- グラスなどの曲面に加工する
- 持ち込み品を多数加工する
まとめ
ガラスへの加工には、フルカラーで表現できるUVインクジェット印刷と、白っぽいすりガラス状に仕上がるUVレーザー刻印があります。
カラー印刷では、白インクの使い方と印刷順序によって、次の4通りの見せ方ができます。
- カラーのみで透明感を活かす
- 白の上にカラーを印刷し、印刷面側から鮮やかに見せる
- カラーの上に白を印刷し、反対側からガラス越しに見せる
- カラー・白・カラーを重ね、両側から絵柄を見せる
平板ガラスは比較的加工しやすく、ガラス盾、記念プレート、案内板などに活用できます。
コップやグラスなどの曲面については、カラー印刷なら小さなワンポイント、レーザー刻印ならロータリー装置を使用した加工を検討できます。ただし、製品の形状によって対応の可否が変わります。
「このガラス製品に印刷できるのか」「刻印とカラー印刷のどちらが合うのか」といった段階でも、製品写真、寸法、希望する絵柄を添えてご相談ください。
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