印刷すると、用紙にインクが乗ります。
オフセット印刷の場合は、用紙にインクが染み込んで行く感じですよね。
インクジェットプリンターでの印刷も、インクは用紙に染み込んで行きます。
さて、レーザー系のオンデマンド印刷ではどうでしょうか。
トナーインクは、用紙に染み込む事はありません。
用紙に盛り上がって定着します。
最近、オフセット印刷機では、ＵＶインクを使用するものが多くなってきました。
オンデマンド印刷と同じように用紙に染み込みません。
用紙に染み込まないので、盛り上がる感じになるのです。
オンデマンド印刷やＵＶインクのオフセット印刷ではインクに厚みがあるのです。

前置きが長くなったのですが、スクラッチカードを作成した時の話しです。

まず、スクラッチのベースとなるバリアブルデータをカードにデザインします。
当たり／はずれ（実際には１０・５０・１００・・・）と言った内容を可変データとして、オンデマンド印刷しました。

当たり／はずれの、その上に、ニスインク（透明なインク）を印刷します。
更に銀のインクで隠すように印刷します。
これで、印刷完了となります。
しかし、見えないように銀インクでかぶせていますが、横や縦にすると、なんとなくわかるのです。
色が透けて見えるのでは無く、盛り上がっているのです。
微妙なのですが、わかるのです。
インクには、厚みがあるのです。

オフセット印刷では、インクを厚く盛り上げるような印刷は、出来ません。
したがって、印刷を数回重ねて行く事になります。

隠す部分のデザインを工夫する事で、見えにくくする事が出来ます。
当たり／はずれの文字の以外の場所にも、トナーインクが乗るようにデザインする事により解消します。

本件は、貴重なノウハウ情報ですが、印刷に厚みを実感する一件でした。