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木製キーホルダー約300個にカラー印刷|サンプル比較から本製作へ

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今回は、既製の木製キーホルダーへカラー印刷を行った制作事例をご紹介します。
最初のご相談は、3種類の絵柄を使い、それぞれ表と裏に異なるデザインを印刷したサンプルを作りたいというものでした。
サンプルを確認していただいた後、艶のあるグロス仕上げで約300個の本製作をご依頼いただきました。
少数のサンプルから始まり、仕上がりを比較し、最終的にまとまった数量の製作へ進んだ事例です。
まずは3種類のサンプルを製作
今回使用したのは、お客様にご用意いただいた既製の木製キーホルダーです。
木製の本体には、あらかじめリングと金具が取り付けられていました。
ご希望の絵柄は3種類あり、それぞれ表面と裏面に異なるデザインを印刷します。そのため、1個のキーホルダーに対して両面のカラー印刷が必要でした。
木材は、木目や地色、表面の状態によって印刷色の見え方が変わります。
データ上では同じ色でも、実際に木へ印刷すると、木の色が透けて見えたり、木目の影響を受けたりすることがあります。
そこで、本製作へ進む前にサンプルを作り、次のような点を確認できるようにしました。
- 木の地色と印刷色の組み合わせ
- 絵柄の大きさと印刷位置
- 細かな線や色の再現
- 表面と裏面のデザインの向き
- クリア仕上げ後の艶や質感
実物で確認していただくことにより、画面上のデータだけでは分からない仕上がりを判断できます。
3種類のサンプルに対して6個届きました
当初のサンプルは3種類でしたが、送られてきたキーホルダーは6個ありました。
各絵柄を1個ずつ作れば、使用するのは3個です。残りの3個は、加工時の不具合などに備えた予備品だったのかもしれません。
持ち込み品への印刷では、位置合わせや試し刷り、製品の個体差などに対応するため、予備品をご用意いただくことがあります。
今回は、せっかく6個あるので、予備として残すだけでなく、仕上げの違いを比較できるサンプルを作ることにしました。
マットとグロスの2種類を作ってみました
当社では、木製品へのカラー印刷後に使用するクリアは、通常マット系で処理しています。
マット仕上げは光の反射が控えめで、木の自然な風合いを残しやすい仕上げです。木目と絵柄がなじみ、落ち着いた印象になります。
そこで3個は、通常どおりマット系のクリアで仕上げました。
残りの3個には、艶のあるグロス系のクリアを使用しました。
同じ3種類のデザインについて、マット仕上げとグロス仕上げを1個ずつ製作したことになります。
印刷データが同じでも、表面の艶が違うだけで完成品の印象は変わります。
マット仕上げの特徴
- 光の反射が穏やか
- 木の質感を感じやすい
- 絵柄が落ち着いて見える
- ナチュラルなデザインと合わせやすい
- さまざまな角度から絵柄を見やすい
グロス仕上げの特徴
- 表面に光沢が出る
- 色が鮮やかに感じられる
- カラフルな絵柄が目立ちやすい
- 明るく華やかな印象になる
- 完成品らしい艶を感じやすい
どちらがよいかは、使用する絵柄や商品の雰囲気によって異なります。
今回は両方を一緒にお送りしたため、お客様には実物を見ながら仕上げを比較していただくことができました。
本製作はグロス仕上げで約300個
サンプルをお送りした後、本製作のご依頼をいただきました。
数量は約300個で、仕上げは艶のあるグロス系です。
サンプルでマットとグロスの両方をご確認いただいたうえで、商品の絵柄や用途に合うグロス仕上げを選んでいただけたのだと思います。
少数のサンプル製作と約300個の本製作では、印刷作業の考え方も変わります。
1個ずつ位置を合わせていると作業時間がかかるだけでなく、印刷位置にばらつきが出る可能性があります。
そこで、本製作では複数個のキーホルダーを同時にセットできる治具を作ることにしました。
以前にも加工したことのある形状でした
今回のキーホルダーは、海外で製造されたと思われる既製品です。
同じ製品か、非常によく似た形状の木製キーホルダーを、以前にも少量加工した経験がありました。
そのため、木の表面だけでなく、取り付けられているリングや金具が印刷時に影響することも分かっていました。
既製品は、印刷するために作られた材料とは限りません。
木の本体へ印刷できる広さがあっても、リング、チェーン、留め具などが付いていると、それらを含めた製品全体の高さを考える必要があります。
印刷面より高い金具に注意
今回のキーホルダーでは、リングにつながる金具が、印刷する木の表面よりも高く出ていました。
UVインクジェットプリンターでは、印刷ヘッドを印刷面へ近づけて印刷したほうが、インクの着弾位置が安定しやすくなります。
しかし、ヘッドを木の表面へ近づけすぎると、印刷面より高く出ている金具と接触する危険があります。
そのため今回は、木の表面だけを基準にするのではなく、金具の一番高い部分を確認し、それよりも印刷ヘッドが安全に通過できるように距離を取る必要がありました。
ヘッドを離しすぎれば、細かな絵柄の再現や印刷位置に影響する可能性があります。一方で、近づけすぎると金具へ接触するおそれがあります。
製品の形状を確認し、安全性と印刷品質の両方を考えながら高さを調整しました。
持ち込み品への印刷では、印刷する面だけでなく、周囲に付いている部品も重要な確認項目になります。
約300個を加工するために専用治具を製作
本製作は約300個あるため、複数個をまとめてセットできる専用治具を製作しました。
治具には、主に次のような役割があります。
- キーホルダーを一定の位置へ置く
- 製品の向きをそろえる
- 複数個をまとめて印刷する
- 印刷位置のばらつきを抑える
- 表裏を入れ替えたときの位置を再現する
- 作業中に製品が動くのを防ぐ
今回のようにリングやチェーンが付いた製品では、木の本体を固定するだけでは不十分です。
金具が印刷面へ入り込んだり、隣の製品と重なったりしないよう、リングやチェーンの置き場所も考える必要があります。
治具へ複数個を並べ、木製の本体と金具の位置をそろえることで、印刷作業を繰り返しやすくしました。
両面印刷では向きの確認も重要
今回は表面と裏面で異なるデザインを印刷しています。
片面の印刷が終わった後、キーホルダーを裏返して再び治具へセットします。
このとき、単純に裏返すだけでは、絵柄が上下逆になってしまうことがあります。
リングを上にしてキーホルダーを見たとき、表と裏のどちらも正しい向きで見えるように、データの向きと治具への置き方を確認しました。
また、既製の木製品には、わずかな寸法差や金具位置の違いが見られることがあります。
約300個を同じ治具で加工する場合でも、すべてが完全に同じ形状とは限りません。セットするたびに状態を確認しながら作業を進める必要があります。
グロス仕上げまで行って完成
表裏のカラー印刷後、サンプルで選んでいただいたグロス系のクリアで仕上げました。
グロス仕上げにすることで、カラーの絵柄が鮮やかに感じられ、表面には艶が生まれます。
木目を残しながらも、一般的な無地の木製キーホルダーとは違った、華やかなオリジナル商品になりました。
同じ絵柄を約300個製作する仕事では、色や位置だけでなく、艶の状態についてもできるだけ大きな差が出ないように確認します。
サンプルで決めた仕上がりへ近づけながら、順番に本製作を進めました。
無事に届き、喜んでいただけました
完成したキーホルダーを発送した後、お客様から無事に届いたとのご連絡をいただきました。
仕上がりも喜んでいただけたようで、こちらとしても安心しました。
サンプルを作った段階では、その後どの程度の数量になるのかは分かりませんでしたが、比較用に製作したグロス仕上げが本番へつながり、約300個のご注文になりました。
今回のキーホルダーは、これからお客様が販売される商品なのだと思います。
実際に商品を手に取る方にも気に入っていただき、たくさん売れてほしいと思っています。
当社の仕事は印刷して納品するところまでですが、その先で商品がどのように受け取られ、使われていくのかも楽しみです。
お客様の商品づくりを、印刷という形で少しでも応援できればと思います。
既製の木製キーホルダーへの印刷もご相談ください
三栄ぷりんとでは、既製の木製キーホルダーをはじめ、持ち込み木製品へのUVインクジェットカラー印刷をご相談いただけます。
ただし、木製品であれば、どのような製品にも同じ条件で印刷できるわけではありません。
ご相談の際には、次の情報があると加工方法を検討しやすくなります。
- 製品全体の写真
- 印刷する面の写真
- 製品の縦・横・厚さ
- 金具を含めた最大の高さ
- 表面の塗装やコーティングの有無
- 希望する印刷位置と大きさ
- 片面印刷か両面印刷か
- 必要数量
- 希望する艶や仕上げ
- サンプル用および予備品の有無
特にリングやチェーンなどが付いている製品では、印刷面からどの程度高く出ているかが重要です。
「この木製品にカラー印刷できるだろうか」「表と裏に違うデザインを入れたい」「本製作の前に仕上がりを確認したい」といった段階でも、まずは製品の写真や寸法をお知らせください。
形状や数量を確認し、サンプル製作や治具の必要性を含めて検討いたします。
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