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配って終わりにしない、使ってもらえるノベルティ|長く手元に残る品物の選び方

展示会、周年記念、キャンペーン、会社説明会など、企業がノベルティを作る機会は数多くあります。
ところが、せっかく費用をかけて作ったにもかかわらず、
「その場では受け取ってもらえたが、その後使われているか分からない」
「会社名を大きく入れすぎて、使いにくい品物になってしまった」
「余ったノベルティが社内に残っている」
ということも少なくありません。
ノベルティの目的は、単に何かを配ることではありません。受け取った方に使ってもらい、そのたびに会社や商品を思い出してもらうことです。
今回は、「配って終わり」にしないために、使ってもらえるノベルティの選び方を考えてみます。
配布した数より、使われた回数を考える
ノベルティを企画するときは、どうしても「1個あたりの単価」と「何個配れるか」に目が向きます。
もちろん、予算と数量は重要です。
しかし、安く大量に作っても、すぐに処分されたり、引き出しに入れたままになったりすれば、会社名を見てもらう機会はほとんどありません。
一方、配布数が少なくても、毎日使ってもらえる品物であれば、会社やブランドに触れてもらう回数は増えます。
例えば、1,000個配って1回しか使われないものより、100個でも一人が何十回も使ってくれるもののほうが、長期的には印象に残る可能性があります。
ノベルティは「何個配るか」だけでなく、次のような視点で考えることが大切です。
- 受け取った方が使いたいと思うか
- 日常生活や仕事の中で出番があるか
- 持ち帰りやすいか
- 保管場所に困らないか
- 会社のイメージと合っているか
- 長く使える品質があるか
- ロゴが使用の邪魔になっていないか
「使ってもらえる」の基準は相手によって違う
誰にでも喜ばれる万能のノベルティは、なかなかありません。
会社員が便利だと感じるものと、子育て世代が使いやすいものでは、選ぶ品物が異なります。展示会の来場者と、長年取引しているお客様でも、適したノベルティは変わります。
まず考えたいのは、「誰に渡すのか」です。
展示会の来場者へ渡す場合
展示会では、来場者が複数のブースを回り、たくさんの資料や配布物を持ち歩きます。
そのため、かさばらず、その場ですぐに役立つものが向いています。
- ボールペン
- 小型メモ
- ケーブルホルダー
- バッグに付けられるタグ
- 薄型のスマートフォンスタンド
- 小型キーホルダー
業種や展示内容と関連するものを選べば、会場を出たあとも会社を思い出してもらいやすくなります。
既存のお客様へ渡す場合
日頃のお礼として渡す場合には、安さよりも品質や特別感が重視されます。
- 金属製のボールペン
- 木製コースター
- 革小物
- タンブラー
- ガラス製品
- デスク周りの小物
会社ロゴを控えめに入れることで、仕事や家庭でも使いやすい記念品になります。
社員や関係者へ渡す場合
周年記念、表彰、退職、新入社員の入社などでは、「会社から贈られた記念品」であることも大切です。
共通の会社ロゴに加えて、一人ずつ異なる名前、入社年、記念日などを入れると、本人のために用意された品物という印象が強くなります。
使ってもらいやすいノベルティの5つの条件
1.使う場面が想像できる
品物を見たときに、「いつ使うのか」がすぐに分かることが大切です。
例えば、ボールペンなら会議や受付、スマートフォンスタンドならデスク、コースターなら自宅や職場で使えます。
反対に、用途が分かりにくいものは、受け取っても使う機会がありません。
企画する側が「面白い」と感じるだけでなく、受け取る方が使っている様子まで想像して選びます。
2.持ち帰りやすい
展示会やイベントでは、重いもの、大きなもの、壊れやすいものは持ち帰る負担になります。
高級感のある品物でも、渡す場所や方法が合っていなければ、喜ばれにくくなります。
会場で手渡すのか、営業担当者が訪問時に渡すのか、箱に入れて発送するのかによって、適した大きさや重さは変わります。
3.日常になじむデザインである
ノベルティらしさを強く出しすぎると、使える場所が限られます。
会社名、電話番号、URL、長いキャッチコピーなどを大きく入れると、広告としては目立ちますが、持ち歩きにくい品物になることがあります。
反対に、会社のロゴをワンポイントで入れたり、ブランドカラーを一部に使ったりすれば、普段使いしやすくなります。
「広告を大きく見せること」と「長く使ってもらうこと」のバランスが重要です。
4.簡単に壊れない
使い始めてすぐに壊れたり、印刷が剥がれたりすると、会社の印象にも影響する可能性があります。
商品の使用環境に合わせて、本体の品質だけでなく、印刷や刻印の方法も選ぶ必要があります。
頻繁に手で触れるもの、バッグの中でこすれるもの、水に触れるものなどは、実際の使い方を想定した確認が大切です。
5.受け取る方に合っている
ノベルティを選ぶとき、発注する側の好みだけで決めてしまうことがあります。
しかし、使うのは受け取る方です。
年齢、職種、生活環境、渡す場面などを考え、相手に合った品物を選ぶことで、使用される可能性が高まります。
定番品は、本当に「ありきたり」なのか
ボールペン、コースター、キーホルダーなどは、ノベルティの定番です。
定番品というと、「目新しさがない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、長く選ばれているものには理由があります。
- 使い方を説明する必要がない
- 多くの人が使える
- 持ち帰りやすい
- 保管場所に困りにくい
- 名入れする場所を確保しやすい
- 予算や数量に合わせて選びやすい
ノベルティは、珍しいだけでは使ってもらえません。
定番品であっても、素材、色、質感、ロゴの入れ方を工夫すると、会社らしい品物に変えられます。
例えば、一般的な樹脂製ボールペンではなく、濃紺や黒のアルミ製ボールペンへ白っぽくレーザー刻印すると、落ち着いた印象になります。
木製コースターへロゴを刻印すれば、自然素材を大切にする会社らしさを表現できます。
品物そのものの珍しさよりも、「なぜこの会社がこの品物を選んだのか」が伝わることが大切です。
業種に合った素材を選ぶ
会社の業種や姿勢と、ノベルティの素材を結びつける方法もあります。
| 素材 | 伝わりやすい印象 | 相性を考えやすい業種 |
|---|---|---|
| 木 | 温かさ、自然、環境、暮らし | 建築、住宅、家具、福祉、環境関連 |
| 金属 | 精密さ、丈夫さ、技術、高級感 | 製造、機械、建設、IT、技術関連 |
| ガラス | 清潔感、透明感、記念性 | 飲食、ホテル、美容、式典、表彰 |
| 革 | 落ち着き、長く使う、上質感 | 不動産、金融、旅行、アパレル |
| アクリル | 軽さ、発色、自由なデザイン | 小売、イベント、教育、エンタメ |
これは絶対的な決まりではありません。
ただし、会社の仕事と関連する素材を選ぶと、ノベルティに理由が生まれます。受け取った方へ商品を説明するときにも、自社の考え方を伝えやすくなります。
ロゴは大きいほど効果的とは限らない
ノベルティへ会社名やロゴを入れるとき、「できるだけ大きく見せたい」と考えるのは自然なことです。
しかし、大きなロゴが入った品物は、使用する方にとって広告色が強くなります。
特に、社外へ持ち歩くものや、自宅で使うものは、ロゴを控えめにしたほうが使いやすくなることがあります。
例えば、次のような入れ方が考えられます。
- 正面ではなく側面へ入れる
- 裏面や底面へ小さく入れる
- 会社名ではなくシンボルマークだけ入れる
- 素材と近い色で目立ちすぎないようにする
- レーザー刻印で自然な濃淡に仕上げる
- 包装には会社情報、本体には小さなロゴを入れる
すぐに大きく目に入るロゴより、使用中にふと見つけるロゴのほうが、品物の雰囲気を損なわない場合もあります。
ロゴの入れ方で印象は変わります
同じ商品でも、加工方法によって見え方が変わります。
UVインクジェット印刷
UVインクジェット印刷は、カラーのロゴ、写真、イラスト、グラデーションなどを表現できます。
白インクを使用できるため、濃い色の素材や透明素材にも、ロゴを見せやすくなります。
ブランドカラーを生かしたいノベルティや、楽しい印象を伝えたい品物に向いています。
ただし、素材や表面処理によってインクの密着性が異なるため、試し刷りによる確認が必要です。
レーザー刻印
レーザー刻印は、素材の表面を変化させてロゴを表現します。
インクで色を付ける方法ではないため、素材になじんだ落ち着いた仕上がりになります。
木、金属、革、ガラス、石、陶器など、素材の質感を生かしたいノベルティに適しています。
刻印の色は素材によって異なり、希望する色を自由に指定できるものではありません。
UV転写
商品へ直接印刷しにくい形状では、UV転写を検討できる場合があります。
カラーのロゴを転写でき、比較的自由な位置へ貼れることが利点です。
ただし、表面の凹凸、摩擦、水分、使用環境によって適否が変わります。食品や口が直接触れる場所への使用は避ける必要があります。
「全員へ同じもの」でなくてもよい
ノベルティは、すべての方へ同じものを配る必要はありません。
相手や関係性によって、品物を分ける方法もあります。
例えば、
- 展示会来場者には持ち帰りやすいボールペン
- 商談した方にはデスク小物
- 長年のお客様には木や革の記念品
- 社員には一人ずつ名前を入れた実用品
- 表彰対象者にはガラスや金属の記念品
というように、配布先に合わせて内容を変えます。
数を絞った小ロット加工であれば、一律に大量生産するのではなく、相手に合わせたノベルティを考えやすくなります。
一人ずつ名前を入れると「自分のもの」になる
会社ロゴだけが入った品物は、企業の配布物として見られます。
そこへ受け取る方の名前、イニシャル、所属、記念日などを加えると、「自分のために用意されたもの」という印象が生まれます。
例えば、次のような名入れが考えられます。
- 社員名
- お客様の名前
- 表彰者名
- 入社年
- 周年の日付
- 背番号
- シリアル番号
ExcelやCSV形式の名簿から、一つずつ異なる内容を加工できる場合もあります。
個人名を入れた品物は、ほかの人へ譲りにくくなる一方、本人に長く使ってもらえる可能性が高まります。
社員向け記念品、表彰品、卒業・卒団記念品などに適した方法です。
小ロットで試してから決める
実物を見ずに大量発注すると、完成後に次のような問題が分かることがあります。
- 思っていたより大きくて持ち帰りにくい
- ロゴが目立ちすぎる
- 小さな文字が読みにくい
- 素材と印刷色が合わない
- 使うとロゴが手で隠れる
- 包装した状態では印刷が見えない
- 想定していた用途に向いていない
こうした問題を減らすため、まずは1個または少数で試作する方法があります。
実物を社内で使用してみれば、見た目だけでなく、使いやすさや耐久性も確認できます。
試作品を営業担当者や社員に渡し、実際に使った感想を聞いてから本番の数量を決めるのもよいでしょう。
配布後の使用場面まで考える
使ってもらえるノベルティを作るには、品物を選ぶ段階で、配布後の様子を想像する必要があります。
例えば、次のように考えます。
ボールペン
- 書きやすいか
- 胸ポケットやペンケースへ入れやすいか
- 替芯を入手できるか
- ロゴが握る位置と重ならないか
タンブラーやグラス
- 日常的に使いやすい容量か
- 洗いやすい形か
- ロゴが口を付ける場所に近すぎないか
- 持ち運ぶ商品なら漏れにくいか
スマートフォンスタンド
- 使用する端末の大きさに合うか
- 充電しながら使用できるか
- 縦置きと横置きのどちらに対応するか
- 机の上で場所を取りすぎないか
コースターやデスク小物
- 水分や摩擦に耐えられるか
- 職場にも家庭にもなじむか
- 収納しやすいか
- ロゴの大きさがデザインを邪魔していないか
「名入れできる商品だから選ぶ」のではなく、「使いやすい商品へ、適した方法で名入れする」という順番が大切です。
配り方もノベルティの一部です
同じ品物でも、無言で渡す場合と、選んだ理由を添えて渡す場合では印象が変わります。
例えば木製コースターなら、
「当社が大切にしている自然素材を使った記念品です」
と一言添えることで、会社の姿勢まで伝えられます。
商品を選んだ背景や使い方を、小さなカードへ記載する方法もあります。
ノベルティ本体には控えめなロゴを入れ、包装や同封カードで会社情報を伝えれば、使いやすさと広告効果を両立しやすくなります。
配布数だけで成果を判断しない
ノベルティの成果は、その場で何個配ったかだけでは判断できません。
本来確認したいのは、その後どのくらい使ってもらえたかです。
可能であれば、次のような反応も確認してみましょう。
- 社員や営業担当者へ使用感を聞く
- お客様との会話で使われているか確認する
- SNSへ使用例を掲載する
- 次回のアンケートで希望品を聞く
- 追加希望があった品物を記録する
- 問い合わせや再来店につながったかを見る
一度に大量発注するより、小ロットで数種類を試し、反応のよい品物を追加する方法もあります。
まとめ|ノベルティは、使われてから役割が始まる
ノベルティは、渡した瞬間に役目を終えるものではありません。
受け取った方が日常の中で使い、そのたびに会社や商品を思い出してくれることで、本来の役割を果たします。
使ってもらえるノベルティを作るためには、
- 誰に渡すのか
- どこで使うのか
- どのくらいの期間使えるか
- 会社のイメージと合っているか
- ロゴが目立ちすぎていないか
- 品物に適した加工方法か
を考えることが大切です。
有限会社三栄ぷりんとでは、UVインクジェット印刷、UVレーザー刻印、UV転写などを使い、会社ロゴ入りのノベルティや記念品を小ロットから加工しています。
木、金属、アクリル、革、ガラスなど、素材や品物によって適した加工方法は異なります。
持ち込み品への加工、1個の試作、一人ずつ異なる名前の加工についてもご相談いただけます。
「配りたいもの」ではなく、「使ってもらえるもの」を一緒に考えてみませんか。
用途、配布する相手、数量、ご予算など、まだ具体的に決まっていない段階からでも、お気軽にご相談ください。
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