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自社商品へ会社ロゴを追加する二次加工|既製品をオリジナル商品に変える方法

「すでに販売している自社商品へ、会社のロゴを追加したい」
「仕入れた商品へブランド名を入れ、自社のオリジナル商品として販売したい」
「製造工程を変更せず、完成品にロゴだけ加えたい」
このようなご相談には、完成した商品へ印刷や刻印を施す「二次加工」という方法があります。
商品そのものを一から作り直さなくても、UV印刷やレーザー刻印などを利用することで、自社ロゴ、ブランド名、商品名、管理番号などを追加できる場合があります。
ただし、完成品への加工は、紙への一般的な印刷とは考え方が異なります。素材や形状、表面処理、加工位置によって、適した加工方法や仕上がりが変わるためです。
今回は、自社商品へ会社ロゴを追加する二次加工について、加工方法の選び方や相談前に確認したいポイントをご紹介します。
二次加工とは?
二次加工とは、すでに製造・成形されている商品へ、あとから印刷、刻印、転写などを行う加工です。
例えば、次のようなご相談が考えられます。
- 自社で製造している金属製品へ会社ロゴを入れる
- 仕入れた木製品へブランド名を刻印する
- 革小物へ商品ロゴを印刷する
- ガラス製品へ記念文字や社名を刻印する
- アクリル製品へカラーでデザインを加える
- 市販品へ管理番号や型番を入れる
- 無地の商品をオリジナルブランドの商品にする
商品本体の製造を担当する会社と、ロゴを加工する会社を分けることで、既存の商品や仕入れルートを活用しながらオリジナル性を加えられます。
二次加工のメリット
商品を一から製造しなくてもブランド化できる
完全なオリジナル商品を一から製造する場合、金型、設計、材料の調達などに大きな費用がかかることがあります。
一方、すでにある商品へロゴを追加する方法であれば、商品本体を変更せずに自社らしさを加えられます。
小ロットで始めやすく、新商品のテスト販売や限定品の企画にも向いています。
必要な数だけ加工しやすい
UV印刷やレーザー刻印は、版を使用しない加工方法です。
加工内容や条件にもよりますが、少量の商品や試作品にも対応しやすく、最初から大量に発注する必要がありません。
まずは少数で市場の反応を確認し、売れ行きに合わせて追加加工する方法も考えられます。
共通の商品を複数ブランドへ展開できる
同じ商品に異なるロゴやデザインを加えることで、販売先や用途に応じた商品展開ができます。
例えば、同じ製品に対して、
- 自社ブランドのロゴ
- 販売店ごとのロゴ
- イベント限定デザイン
- 記念周年のマーク
- コラボレーション先のロゴ
などを加工する方法です。
商品本体を共通化し、二次加工でデザインを変えることで、多品種を比較的小ロットで展開しやすくなります。
ロゴを追加する主な加工方法
二次加工では、商品に求める見た目や耐久性、素材、形状に合わせて加工方法を選びます。
UVインクジェット印刷
UVインクジェット印刷は、紫外線で硬化するインクを使い、商品へ直接カラー印刷する方法です。
写真、イラスト、グラデーション、複数色の会社ロゴなどを表現したい場合に適しています。
白インクを使用できるため、黒や紺などの濃色素材、透明素材へカラーを見せたい場合にも対応できることがあります。
加工例としては、次のような商品が考えられます。
- アクリル製品
- 木製品
- 金属ケース
- 樹脂製品
- 革製品
- パッケージ
- ケースや小物入れ
- 平らな面を持つ自社製品
ただし、UV印刷はすべての素材へ同じ強度で密着するわけではありません。
商品の材質だけでなく、塗装、コーティング、油分、可塑剤、表面の凹凸などによっても密着性が変わります。そのため、実際の商品を使った試し刷りが重要です。
レーザー刻印
レーザー刻印は、レーザー光によって素材表面を変化させ、文字やロゴを表現する方法です。
インクを載せる印刷とは異なり、素材そのものへ加工するため、落ち着いた仕上がりや耐久性を重視したい商品に向いています。
加工対象としては、次のような素材が挙げられます。
- ステンレスなどの金属
- ガラス
- アクリルや一部の樹脂
- 木材
- 革
- 石材
- 陶磁器
ただし、レーザー刻印はカラー印刷ではありません。
加工後の色は、素材、表面処理、塗装、レーザーの設定などによって変わります。希望する色をインクのように指定できる加工ではないため、現物で仕上がりを確認することが大切です。
UV転写
商品へ直接印刷することが難しい場合には、UV転写シートを使ってロゴを貼り付ける方法もあります。
直接印刷機へセットしにくい形状や、大きな商品、部分的に曲面のある商品などで活用できる可能性があります。
一方で、UV転写は表面に貼り付ける加工です。使用環境、摩擦、水分、凹凸、素材との相性などを確認する必要があります。
食品へ直接触れる部分や、口が触れる場所などへの使用は避け、用途に合った位置を選ぶことも重要です。
加工方法はロゴの見た目だけで決めない
「カラーだからUV印刷」「長く使うからレーザー刻印」という選び方は、一つの目安にはなります。
しかし、実際の二次加工では、商品の条件を総合的に確認する必要があります。
特に重要なのは、次のような点です。
- 商品の材質
- 表面の塗装やコーティング
- 加工する面の形状
- 商品全体の大きさと厚さ
- 加工位置
- ロゴのサイズ
- 必要な数量
- 商品の使用環境
- 求める耐久性
- 加工後の販売方法
例えば、同じ「金属製品」でも、無塗装のステンレスと塗装されたアルミでは加工結果が異なります。
同じ「革製品」でも、本革、合成皮革、表面加工された革ではインクの密着やレーザーの反応が変わります。
素材名だけで判断せず、実際の商品を確認しながら加工方法を検討することが大切です。
二次加工では商品の形状も重要です
加工できるかどうかは、商品の素材だけでは決まりません。
加工機へ安全にセットできるか、ロゴを入れる面を水平に保てるか、加工中に商品が動かないかも重要です。
平らな面がある商品
UVインクジェット印刷では、平らな面を持つ商品が比較的加工しやすくなります。
ただし、商品全体が平らでも、印刷面に段差、突起、反り、深い凹凸があると、印刷できる範囲が制限される場合があります。
円筒形の商品
グラスやボトルなどの円筒形商品は、回転用の治具を使ったレーザー刻印が適する場合があります。
一方、平面用のUV印刷機で円筒全体へ直接印刷することは難しく、形状によってはUV転写など別の方法を検討します。
不安定な形状の商品
丸みがある商品、底面が狭い商品、柔らかい商品などは、加工中に位置がずれる可能性があります。
このような場合には、商品を一定の位置へ固定するための「治具」が必要です。
品質を安定させる専用治具
同じ位置へ正確にロゴを加工するには、商品の固定が欠かせません。
1個だけであれば、位置を測りながらセットできる場合もあります。しかし、数量が増えると、置き方のわずかな違いがロゴ位置のばらつきにつながります。
そこで、商品の形状に合わせた専用治具を使用します。
治具を作ることで、
- ロゴの位置をそろえやすい
- 商品の傾きを抑えられる
- 加工中のずれを防ぎやすい
- 複数個の作業を効率化できる
- 再注文時の再現性を高められる
といった効果が期待できます。
商品によっては、3Dプリンターを使って専用治具を製作することも可能です。特に、独特な形状の自社商品や、今後も継続して加工する商品では、治具の製作が品質と作業効率の両面で役立ちます。
なお、治具の設計・製作には別途費用が必要になる場合があります。
量産前に試作をおすすめする理由
二次加工では、量産前に実際の商品を使った試作をおすすめします。
パソコン上の完成イメージだけでは、次のような点を正確に確認できないためです。
- 素材とインクの相性
- 印刷色と素材色の関係
- 白インクの必要性
- レーザー刻印後の色
- ロゴの大きさと見え方
- 加工位置のバランス
- 細い線や小さな文字の再現性
- 商品の固定方法
- 表面への影響
- 実際に使用した際の見え方
特に販売用の商品では、試作品を社内で確認したうえで量産へ進むと安心です。
必要に応じて、こすり、水分、日常的な使用など、想定する利用環境に合わせた確認も行います。
自社商品を送る前にご相談ください
「商品が完成したので、そのまま加工会社へ送りたい」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、二次加工では、商品を購入・製造・発送する前の相談が重要です。
事前に商品情報をご連絡いただければ、加工の可能性や注意点を確認できます。
ご相談時には、できるだけ次の情報をお知らせください。
- 商品の名称と用途
- 素材
- 表面処理や塗装の有無
- 商品全体の寸法
- 加工面の寸法
- 商品の写真
- ロゴを入れたい位置
- 希望する加工サイズ
- 希望数量
- 希望納期
- 商品の販売予定や使用環境
- 商品を継続して加工する予定があるか
商品の仕様書や販売ページがある場合には、URLを共有していただく方法もあります。
ただし、販売ページに記載された「金属」「樹脂」「革」といった情報だけでは、正確な材質や表面処理が分からない場合があります。最終的には、現物確認や試作が必要になることがあります。
商品の予備もご用意ください
お客様からお預かりした商品へ加工する場合、加工後に元の状態へ戻すことはできません。
十分に注意して作業を行いますが、素材の個体差、予測できない表面反応、固定時の問題などが発生する可能性があります。
そのため、数量ぴったりではなく、試作用や予備分を含めてご用意いただくと安心です。
特に次のような商品では、予備のご用意をおすすめします。
- 高価な商品
- 一点物
- 再入手が難しい商品
- 天然木や本革など個体差の大きい商品
- 表面処理の詳細が不明な商品
- 初めて加工する商品
- 納期に余裕がない商品
一点物や代替品のない商品については、加工をお受けできない場合もあります。
商品の直送にも事前確認が必要です
自社工場、仕入先、メーカー、通販サイトなどから、加工会社へ商品を直接送ることを希望される場合もあります。
直送によって、お客様の会社を経由する送料や手間を減らせる可能性があります。
ただし、事前連絡のない荷物は、依頼主や加工案件を特定できないことがあります。商品の受け取り条件や保管場所の確認も必要です。
直送をご希望の場合は、商品を手配する前に、次の内容をご連絡ください。
- ご依頼者様の会社名
- 商品名
- 商品数量
- 発送元
- 到着予定日
- 注文番号や送り状番号
- 加工内容
- 荷物に表示される購入者名
通販サイトや仕入先から発送される商品は、複数の箱に分かれて届くこともあります。数量や到着予定を事前に共有していただくと、受け入れ確認がスムーズです。
入稿データについて
会社ロゴの加工では、Illustrator形式のベクターデータがあると、サイズ変更や加工用データの作成を行いやすくなります。
一般的には、次のようなデータをご用意ください。
- AIデータ
- アウトライン化したPDFデータ
- EPSデータ
- 高解像度のPNGデータ
- 高解像度のJPEGデータ
Illustratorデータがない場合でも、画像データや印刷物などから対応できる場合があります。
ただし、画像が小さい、輪郭がぼやけている、細部がつぶれている場合には、そのまま加工できないことがあります。ロゴのトレースやデータ作成が必要な場合は、別途データ作成費が発生することがあります。
また、ブランドカラーを重視する場合には、色番号や基準となる印刷物をご提示ください。ただし、商品素材へのUV印刷は、紙への印刷と発色が異なります。まったく同じ色を保証するものではないため、試作による確認がおすすめです。
二次加工に向いている主な用途
自社商品への二次加工は、さまざまな目的に活用できます。
自社ブランド商品の立ち上げ
無地の商品や既存製品へロゴを加え、小ロットから自社ブランドの商品を展開できます。
OEM・販売店向け商品
商品本体を共通化し、取引先ごとに異なるロゴを入れることで、複数企業向けの商品を展開できます。
限定商品・周年商品
通常商品へ周年ロゴや限定デザインを追加すれば、期間限定品や記念モデルとして販売できます。
展示会・営業用サンプル
自社製品へロゴや商品名を入れることで、展示会や商談でブランドを印象づけやすくなります。
管理番号・型番の表示
ロゴだけでなく、製造番号、管理番号、型番、QRコードなどを追加できる場合があります。
内容が一つずつ異なる可変加工についても、加工方法やデータ形式によって対応を検討できます。
費用はどのように決まる?
二次加工の費用は、単純に「商品1個につきいくら」と決められないことがあります。
主に次の条件によって費用が変わります。
- 加工方法
- 商品の素材と形状
- 加工範囲
- 印刷色数や白インクの有無
- 加工数量
- ロゴデータの状態
- 個別の名前や番号の有無
- 治具製作の必要性
- 試作の回数
- 検品や個包装の内容
- 商品の受け入れや返送方法
継続して同じ商品を加工する場合には、初回に治具や加工条件を整えることで、2回目以降の作業が進めやすくなることもあります。
単価だけでなく、試作、治具、検品、梱包、送料などを含めた総額で確認することが大切です。
ご相談から加工までの流れ
一般的な二次加工は、次のような流れで進みます。
- 商品情報、写真、数量、希望納期をお知らせいただく
- ロゴデータと加工希望位置を確認する
- 加工方法と概算費用をご案内する
- 実際の商品を確認する
- 必要に応じて治具を設計・製作する
- 試作品を加工する
- 仕上がりをご確認いただく
- 加工条件を決定する
- 本番加工を行う
- 検品・梱包後に納品する
商品や加工内容によって工程は異なります。
「何に、どのようなロゴを、何個入れたいか」が分かる段階でご相談いただければ、適した進め方をご提案します。
まとめ|自社商品に適した二次加工を一緒に考えます
自社商品へ会社ロゴを追加する二次加工には、既存の商品を活用しながら、ブランド価値やオリジナル性を高められる利点があります。
UV印刷、レーザー刻印、UV転写には、それぞれ得意な表現や適した素材があります。
大切なのは、最初から加工方法を一つに決めることではありません。
商品の素材、形状、用途、数量、希望する見た目を確認し、その商品に合った方法を選ぶことが重要です。
有限会社三栄ぷりんとでは、会社ロゴをはじめ、ブランド名、商品名、個別の名前や番号などの加工についてご相談を承っています。
小ロット、試作、持ち込み商品、仕入先からの直送、継続的な加工案件についても、まずは商品情報をお知らせください。
「この商品へロゴを入れられるだろうか」
そのような企画段階から、加工方法を一緒に検討いたします。
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