TOP > blog > コットン・グレー・明朝の宛名印刷
宛名印刷
2016/12/15

コットン・グレー・明朝の宛名印刷

管理者用
blog

宛名印刷で問い合わせが有りました。
相手の方は、デザインなどを行っている方のようです。
残念ながら、受注には至らなかったのですが、宛名印刷する上で参考になりそうなので紹介します。

用紙

宛名印刷の封筒は、ハグルマのコットン洋0封筒の持ち込みするとのお話しでした。
電話・メールのやり取りでしたので、実際に印刷の状態を見てもらう事になりました。
用紙もコットン系のものがありましたので、サンプルの印刷をお受けすることになりました。

宛名デザイン

サンプル用の印刷データは、お客様が用意するとの事、データを送って頂きました。
弊社でお受けした時のレイアウトの参考にしてほしいとの事から、送られたようです。
洋0封筒に対する、細い明朝系の書体を使用した横書きのレイアウトです。
宛名に、シールを貼って送られてくるDMの様な感じのレイアウトと思ってください。
さらに、印刷色は、墨80%のグレイ 網点の入った画像データでした。
私は、宛名にグレイは使いません。
仏事に関連する時にお客さんの要望に応えて使う事はあっても、私からは提案した事ありません。
そんな事から、ちょっと違和感がありましたねー。

コットン紙・細い明朝・グレイでの印刷、と言う事から、宛名もデザインとしてとらえていると思われます。


サンプルの評価

結果的に、このサンプルの良否判断で、お客様に受け入れられなかったようです。

コットン系の用紙にインクジェット系のプリンターです。
細い明朝の書体、編み点のグレイは、ちょっときつかったかもしれません。
印刷状態が、ちょっとモアっとした感じでしす。
たぶん、インクのにじみからくる問題でしょう。
郵便物の宛名と言う観点すると、問題無いレベルですが、印刷物として見た場合は、品質的に落ちるかんじですかねー。

綺麗な印刷にするには

プリンターには、印刷品質に関係する出力モードが用意されているのが一般的です。
普通のモード、高速のモード、そして精細なモード。
使用する用紙の種類合ったモードも用意されている機種もあります。
綺麗な、精細モードで印刷すれば、お客様も了解していただけたのでは思うのですが、一枚一枚の印刷に時間がかかります。
精細モードでは、枚数にもよりますが作業時間の問題で対応できません。
通常の普通モードで評価していただく必要があるわけです。
細い・グレー・コットンの組み合わせはきつい・・・・と言うところでしょう。
太い、毛筆系の書体であれば、多少のにじみも問題とならないかもしれません。

私の経験からすると、熱転写系のプリンターは、問題ないと思われますが、スピード/コストから現実的ではありません。
弊社の場合、熱転写タイプは倉庫に入ったままです。

また、レーザー系のプリンターも、にじみに対しては改善します。
しかし、封筒のような袋状の用紙ではしわが心配でした。
最近の機種では、しわに対してだいぶ改善されて来たようです。
弊社でも、実際にテストしていますが、ほとんど問題無いレベルになっています。
宛名の専用機として使用していたインクジェットプリンターも倉庫行きかもしれません。
今後、インクジェットからレーザーにシフトして行く事とします。

⇒ 宛名印刷の問い合わせはコチラ

関連記事