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三栄Navi

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宛名印刷で一番困る「長すぎる社名・部署名・肩書」問題

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宛名印刷をお受けしていると、悩まされるのが やたら長い社名・部署名・肩書 です。近年は横文字の企業名・部署名も増え、さらに長文化になりすくなりました。

印刷会社としては

  • 見た目の品質(読みやすさ・整っていること)

  • 受取人への礼節(勝手に省略しない・失礼にならない)
    このバランスを取る必要があります。

結論としては、
「改行ルールの策定」お客様+「文字サイズ調整(長体やポイント下げ)」印刷屋
の組み合わせで落としどころを作ります。


その上で、検討は次の4つの切り口で整理してみますので、参考にしてください。


1) レイアウト側で吸収する(版面の工夫)

長い名称を“見た目を崩さず収める”ための代表的な手段です。

  • 長体/平体

    • 長体(横幅だけ絞る)は効果が大きく、実務向き

    • 目安:80〜85%程度までは比較的自然。絞りすぎると視認性が落ちます

  • 文字間(トラッキング)調整

    • 少し詰めるだけで入るケースも多い(詰めすぎ注意)

  • 文字を小さくする(ポイント下げ)

    • 枠に入れるための最後の手段として有効

  • エリアを広げる

    • 宛名枠の設計を見直せるなら強い(住所2行化など)

  • 横書きにする

    • 文字数が多い場合、縦書きより横書きの方が収まりやすいことが多い

よく使う「自動調整ルール」の考え方(例)


  • 溢れ処理:各レイアウトテキストブロックの溢れを監視する。

         長体・平体 80%、文字間、フォントサイズを下げる
  • 改行:お客様のリストにおいて、20文字以上は2行に分割などの取り決めを行っておく。

  • それでもダメなら:手作業で設定する


2) データ側で整える(行数を増やす・項目を分ける)

基本的には、お客様の作業になりますが、レイアウトで無理に押し込むより、データ構造で“長さ”を分散させた方が、品質も作業効率も上がります。

  • 行数を増やす(部署を2行にする等)

  • 項目を分割する(部署1・部署2 など)

たとえば
「国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 宇宙プラズマ輸送現象解析研究部門」
のような長い名称は、最初から

  • 部署名1:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所

  • 部署名2:宇宙プラズマ輸送現象解析研究部門
    のように 2フィールド管理にすると、後工程が一気に楽になります。

また、最近多いのが 兼務(部署を複数並べる) です。これを全部載せると崩壊しやすいので、依頼側には

  • 「今回“会いたい(宛先にしたい)、つながっている部署” はどれか」
    を決めてもらうだけで、宛名の品位が保ちやすくなります。


3) 省略(略称)で対応する(ただし慎重に)

勝手に略すのはトラブルの元です。やるなら原則はこれです。

  • 依頼主に確認が取れる場合のみ

  • 社内略称を使う場合も、必ず事前合意

  • (株)(有)などへの置換も、宛名面では正式名称が基本なので、無断変換は避ける

「中間部署の省略(例:本部を落とす)」も効果はありますが、やはり 許可が必須です。
やはり、依頼主のお客様作業とするのが良いと思います。


4) ルール化して先に合意する(これが一番トラブルを防ぐ)

技術的な解決よりも、実はここが最重要です。

  • 最大文字数の設定
    例:「1行あたり最大〇〇文字。超える場合は当社規定により改行または縮小します」

  • プレビュー確認(長いものだけ校正)
    長い社名・部署名・肩書だけ抽出してPDF校正 → 依頼主に判断してもらう

    弊社では、原則として、全件校正は行っておりませんが入稿のリストの最初から5~10件程度で、PDF校正を行っております。
    ここに、レイアウトが気になるデータを記述しておくことをおすすめします。


弊社の宛名レイアウト項目をどう活かすか

御社のシステムでは次の項目で組める前提(実務的にはとても強い構成です)。

  • 郵便番号

  • 住所1

  • 住所2

  • 会社名

  • 会社名拡張

  • 部署1

  • 部署2

  • 肩書

  • 名前

ポイントは「全部を1セル(1項目)に詰めない」ことです。
長い組織は、会社名/会社名拡張/部署1/部署2/肩書に“階層ごとに分散”させるだけで、改行や自動調整が効きやすくなります。
肩書の長い場合にも、部署1、部署2を使って分散を行う事もおすすめしてます。


「組織の階層」を知っておくと分割が速い

宛名は「会社から辿って全部書く」になりがちですが、実務では階層を意識すると分割・取捨選択がしやすくなります。

1. 標準的な階層(大手・中堅に多い)

会社
└ 事業本部/事業部
 └ 本部
  └ 部
   └ 課
    └ 係/グループ/チーム

2. 機能別組織(職能重視)

会社
└ 管理本部/営業本部/技術本部
 └ 人事部/総務部/開発部…
  └ 採用課/労務課…

3. マトリックス組織(地域×事業など)

会社
└ 東日本/西日本(地域)
 └ ソリューション事業部/プロダクト事業部(事業)
  └ 共通プラットフォーム本部(横断)

このどの型でも、宛名の「見た目」を守るには、部署名を2段に分けられる設計が有利です。


実務で使える“おすすめ運用”まとめ

最後に、おすすめはこの流れです。

  1. 入稿規定で「長い場合の処理」を明記(改行/縮小/長体)

  2. 依頼データは「会社名・部署・肩書」を項目分割して受け取る

  3. 長い宛先だけ抽出して校正(PDF)→ 依頼主判断

  4. 兼務は“今回の主部署”を決めてもらう(全部載せは原則避ける)

  5. 略称・省略は必ず事前合意(無断省略しない)

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