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厚さ7mmの木製キーホルダーに犬の足跡をくり抜いてみました

前回につづき、木材へのUVレーザーのお話です。
UVレーザーというと、木材の表面に文字や絵柄を刻印する加工を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、UVレーザーでできるのは表面への刻印だけではありません。同じ場所へ繰り返しレーザーを照射することで、木材を少しずつ削り、切り抜くこともできます。
今回は、厚さ約7mmの木製キーホルダーに、犬の足跡をくり抜く試作を行いました。
厚さ7mmの木製キーホルダーに挑戦
一般的に、当社のUVレーザーで木材の切り抜きを検討しやすいのは、厚さ3mm程度までです。
今回はそれより厚い、約7mmの木製キーホルダーを使用しました。
木材の表面へ足跡を刻印するのではなく、肉球の形が穴になるように完全にくり抜いています。足跡の大きさを変えながら、どの程度まで形をきれいに再現できるかも試しました。
厚さがあるため、一度の照射で切断することはできません。同じ場所へ繰り返しレーザーを当て、少しずつ深くしていきました。
途中でフォーカスを調整し直しました
レーザー加工では、材料の表面とレーザーの焦点を合わせることが重要です。
加工が深くなると、レーザーが削っている位置も少しずつ下がっていきます。そのままでは焦点が合いにくくなるため、今回は加工の途中でフォーカスを調整し直しました。
この作業を繰り返しながら、約7mmの厚さを貫通させています。
薄い木材の切り抜きと比べると時間はかかりますが、想像していたほど切断面に強い焦げは出ず、犬の足跡を比較的きれいにくり抜くことができました。
木材をレーザーで切ると、切り口が真っ黒になる印象を持たれるかもしれません。実際には木の種類、硬さ、密度、加工速度、照射回数などによって仕上がりが変わります。
今回の試作では、木の風合いを残したまま、足跡の形をはっきり見せることができました。
薄い合板では、さらに細かな形も切り抜けます
厚さ7mmのキーホルダーとは別に、薄い合板を使った切り抜き加工も試しています。
薄い合板では、犬のシルエットのような曲線を含む形や、複数の丸穴なども切り抜けます。板から切り離した犬のパーツを、別の作品に使用することもできます。
同じデータから、
・板の中にシルエットを残す
・切り抜いたパーツを利用する
・背景と組み合わせて立体的に見せる
といった展開も考えられます。
単に穴を開けるだけではなく、切り抜く部分と残す部分の両方をデザインとして利用できるのが面白いところです。
ハワイでゴルフを楽しむ風景も木で表現
薄い木材の切り抜きを組み合わせ、「ハワイでゴルフをしている風景」をイメージした試作も行いました。
ヤシの木、ゴルファー、旗などを細かく切り抜き、それぞれのパーツを組み合わせて立体的にしています。
平らな板へ絵柄を刻印する方法とは違い、パーツを立ち上げることで奥行きが生まれます。
木材の切り抜き加工を使えば、次のような風景も形にできそうです。
・ゴルフ場やスポーツの思い出
・旅行先の風景
・建物や店舗の外観
・結婚式や記念日の場面
・ペットと過ごした思い出
細かな部分は壊れやすいため、デザインには工夫が必要ですが、少量の記念品や試作品として面白い可能性があります。
木製キーホルダーは刻印との組み合わせも可能
木製キーホルダーには、切り抜きだけでなくレーザー刻印もできます。
今回添付した丸い木製キーホルダーでは、犬のイラストと「TARO」の名前を刻印しています。
写真やイラストをもとに刻印用のデータを作成すれば、その子らしさを感じられる「うちのこグッズ」にできます。
例えば、表面に犬の姿と名前を刻印し、別の場所に足跡をくり抜くといった組み合わせも考えられます。
・表面にペットのイラストを刻印
・名前や記念日を追加
・足跡やシルエットを切り抜く
・裏面に電話番号やメッセージを刻印
刻印と切り抜きを組み合わせることで、一般的な名入れキーホルダーとは違う、オリジナル性の高いグッズになります。
すべての木製品を同じように切れるわけではありません
今回、厚さ約7mmの木製キーホルダーを切り抜くことができましたが、同じ厚さであれば、どの木材でも同じように加工できるわけではありません。
仕上がりは、次のような条件によって変わります。
・木材の種類と硬さ
・天然木、合板、MDFなどの違い
・木目の向き
・材料の密度や含水状態
・塗装や表面処理の有無
・切り抜く形の細かさ
・板の厚さ
・加工途中のフォーカス調整
合板では、内部に使われている接着剤の影響を受ける場合もあります。また、細すぎる線や小さすぎる形は、加工中または使用中に折れる可能性があります。
実際の商品へ加工する場合は、同じ材料を使った事前テストが必要です。
大量生産より、小ロットや試作品向き
厚い木材の切り抜きは、繰り返し照射と途中のフォーカス調整が必要になるため、加工に時間がかかります。
そのため、現時点では大量生産品というよりも、次のような用途に向いていると考えています。
・1個だけ作る特別なプレゼント
・ペットの名前を入れたうちのこグッズ
・少量の記念品や限定商品
・店舗で販売するオリジナルグッズ
・新商品の試作品
・市販されていない形の木製パーツ
大量に同じものを作る加工ではなく、少量だからこそできる形や、1個ずつ内容を変える商品に活かせそうです。
木材の深彫りやレリーフにも挑戦したい
UVレーザーは、木材を完全に切り抜くだけでなく、途中の深さで加工を止めることもできます。
表面を浅く刻印する部分、深く彫る部分、完全に切り抜く部分を組み合わせれば、凹凸のある立体的な表現も考えられます。
今後は、ペットの顔、会社ロゴ、家紋、風景などを木材へ深彫りし、レリーフのように見せる加工にも挑戦したいと思っています。
加工時間やフォーカスの合わせ方など、まだ試していく必要はありますが、木製グッズの新しい表現方法として可能性を感じています。
木製グッズのアイデアを形にするために
今回の試作を通して、UVレーザーは木材へ文字や絵柄を刻印するだけでなく、切り抜きや立体的な作品にも利用できることが分かりました。
「犬や猫の足跡をくり抜きたい」
「写真からペットのシルエットを作りたい」
「旅行やスポーツの思い出を木で表現したい」
「店舗ロゴを使った木製グッズを試作したい」
このようなアイデアがありましたら、素材の種類、厚さ、寸法、数量、希望する形などをお知らせください。
まずは加工できるかどうかを確認し、試作しながら新しい木製オリジナルグッズの可能性を探していきたいと思います。
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