ある印刷仲間から、宛名印刷の依頼を受けた時の話です。

３千件近くあったと思いますが、実際にレイアウトしたサンプルを見たいとの事で、数件サンプルを作って渡しました。
その後、全部見たいとの依頼がありましたので、A4用紙に、１件づつ、３０００ページ分を印刷してお渡しました。
エンドユーザさんは、1件づつ、内容のチェックを行ったようです。住所データ内容の訂正と、多少のレイアウト修正が入りました。
その修正したものを確認したいとのことで、再び３千ページのプリントを出してほしいと依頼されました。
この時は、ＰＤＦファイルでお渡しする事で了解していただき対応しました。
印刷屋さんは、３千ページ全部をプリントして、エンドユーザにお渡ししたそうです。
その後、この仕事は、無事終わりましたが、なんとなく問題を感じました。

・・・・かかわったみなさんには、ご苦労様でした。

ここからは、私個人的な意見です。
大変でしたねと言うより、どこか歯車が狂ってしまった感じです。
仕事としてお受けする側としては、お応えすると言う思いはあります。
しかし、依頼する側も、大変な労力があったと思います。

住所データに不安が有る
お客さんに失礼の無いようにしたい
お願いしたレイアウトに不安が有る

こんなことから、全件プリントアウトして確認したいと言う事でしょう。
確かに、毎年お受けしているお客様においても、戻って来た等で、再度修正して出しなおす場合が良くあります。
また、肩書きが変わったとか、担当が変わったなどのケースで、やり直しの依頼があります。
事務所の移転で住所が変わっているなどもありますね。

宛名のリストは、各部署の末端の担当者からの情報を取りまとめ、最終的に一つのリストにすると思いますが、
末端の一人ひとりが持っている、住所情報を疑っては、先に進みません。
社内の、顧客管理システムなどから情報を集める場合も、割り切って信用するしかありません。

宛名のレイアウト、に不安　・・・もあるかもしれません。
私からは、言いにくいのですが、お客様に届く事が最低条件です。
この観点から見た場合、レイアウトによって届かない事は無いでしょう。

３０００件のサンプルプリントの事例から思う事は、宛名印刷で、全件プリントアウトの校正はおすすめできません。
あなたは、こんな事やってはだめだと思うます。
あなたは、泥沼に入ります。出てこれません。
気持ちはわかります。・・・・でもだめです。
以上、私的な意見でした。

綺麗な宛名印刷を目指しています。なんて言っている私ですが、こんな事をやらなくても良いように、今後も宛名組版システムをい進化させてお応へして行きます。