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【豆知識】レーザー刻印ってどうやるの?ゴルフボール刻印の工程

「ゴルフボールに名前やデザインを刻印できるって聞いたけど、一体どうやってるの?」 「インクで印刷するのと何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、ゴルフボールに、どのようにしてオリジナルデザインが刻印されるのか、その秘密と工程を徹底解説します!
1. なぜ「レーザー刻印」が良いの?インク印刷との違い
ゴルフボールへの刻印には、主にインク印刷とレーザー刻印の2つの方法があります。UVレーザー刻印には、インク印刷にはないいくつかの大きなメリットがあります。
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耐久性: インク印刷の場合、使用するうちにインクが剥がれたり、こすれて薄くなったりすることがあります。しかし、レーザー刻印はボールの表面を直接彫り込むため、半永久的にデザインが消えることはありません。雨や泥の中でも、刻印が薄れる心配なくご使用いただけます。
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仕上がりの美しさ: UVレーザーは非常に精密な加工が可能です。細い線や複雑なデザイン、細部まで鮮明に表現できます。
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色の表現: UVレーザー刻印は、樹脂系のボールに対しては、茶系・グレイ系の色で刻印されます。刻印での凹凸感はなく、単色で落ち着きのある色合いが特徴です。UVインクジェットによるカラーでの印刷もお受けはしてましたが、全て、UVレーザー刻印に切り替える予定です。
2. レーザー刻印の仕組み:ボールを傷つけない繊細な技術
レーザー刻印と聞くと、「ボールが焦げたり、傷んだりしないの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。UVレーザー刻印は、ボールに余計なダメージえることなく、精密にデザインを刻み込みます。
その秘密は、UVレーザの紫外線により素材を変化させる特性にあります。
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高出力レーザーの照射: デザインデータに基づき、専用のレーザー機器から非常に細く絞られたレーザー光がゴルフボールの表面に照射されます。
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表面の微細な変化: UVレーザーの紫外線エネルギーは、ボールの表面素材(主にウレタンやアイオノマーなど)の分子構造を瞬時に変化させます。この変化が、肉眼では「色が変わった」「彫り込まれた」ように見えるのです。
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非接触加工: レーザーはボールに直接触れることなく加工を行うため、インクのように乾燥させる時間も不要です。また、ボールの形状を歪ませたり、へこませたりする心配もありません。
この技術により、ボール本来の性能を損なうことなく、美しく耐久性のある刻印を実現しています。
3. 実際の刻印の流れ:ご注文からお届けまで
では、お客様がデザインしたゴルフボールが、実際に手元に届くまでの流れを見ていきましょう。
ゴルフボールは、お客さの持ち込みとさせていただいてます。
お好きな銘柄を選んでお持ち込みください。
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デザインデータの作成・入稿: お客様からお名前、メッセージ、ロゴ、イラストなどのデザインデータをご入稿いただきます。もしデザインに不安がある場合でも、スタッフがサポートし、最適な形をご提案します。
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デザインの最終確認: ご入稿いただいたデザインを元に、ゴルフボールに刻印した際のイメージ画像を制作し、お客様にご確認いただきます。ここでフォントや配置など、細かな調整を行うことができます。
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レーザー刻印機のセットアップ: 最終確認が完了したら、ゴルフボールを専用の治具(じぐ:加工する物を固定する器具)に正確にセットします。刻印機にデザインデータを読み込ませ、レーザーの出力や速度などをボールの素材に合わせて微調整します。
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刻印作業の実行: 準備が整ったら、いよいよレーザー照射のスタートです。数秒から数十秒で、レーザーがボール表面に美しいデザインを刻み込んでいきます。常に品質をチェックしながら作業を進めます。
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検品・梱包: 刻印が完了したボールは、一つ一つ丁寧に仕上がりを確認します。デザインのずれや汚れがないか厳しくチェックし、合格したものだけを丁寧に梱包して、お客様のもとへ発送いたします。
このように、お客様の大切なゴルフボールは、一つ一つ心を込めて、丁寧な工程を経て製作されています。
まとめ
レーザー刻印は、耐久性と美しさを兼ね備えた、ゴルフボールに最適な加工方法です。デザインの作成から刻印、そしてお届けまで、専門のスタッフが一貫してサポートいたしますので、ご安心ください。