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ガラス刻印の受付を始めるまで|UVレーザー導入後に重ねた試作と発見

UVレーザーを導入して以来、さまざまな素材への刻印を試してきました。
金属、木、革、プラスチック、石、陶器など、素材が変われば刻印の色も仕上がりも変わります。その中でも、早い段階から「これはオリジナルグッズに活用できそうだ」と感じていた素材の一つがガラスでした。
透明なガラスへUVレーザーを照射すると、刻印した部分が白っぽく変化します。印刷のように色を載せるのではなく、ガラスそのものの表面が変化して模様や文字が現れます。
初めて仕上がりを見たときは、その白っぽい刻印とガラスの透明感の組み合わせに、素直に面白さを感じました。
最初から安定して刻印できたわけではありません
ガラスに刻印できることが分かっても、すぐにサービスとして受け付けられたわけではありません。
ガラス製品には、平らなものだけでなく、グラス、ボトル、花瓶など、さまざまな形があります。同じグラスに見えても、側面の傾きや曲がり方、底の厚さなどが異なります。
UVレーザーは焦点の位置が仕上がりに大きく関係します。そのため、加工する面が少し傾いているだけでも、刻印の濃さに差が出ることがあります。
そこで、手元にあるグラスやガラス製品を使いながら、少しずつテストを重ねました。
- どの位置に刻印すれば安定しやすいのか
- 文字はどのくらいの大きさまで読みやすいのか
- 細い線や細かな模様は、どのように見えるのか
- 曲面では、どのくらいの範囲まで焦点を合わせられるのか
- ガラスの種類や厚みによって、仕上がりがどう変わるのか
- 製品をどのように固定すれば、位置を再現できるのか
実際に刻印してみなければ分からないことが、いくつもありました。
加工条件だけでなく、固定方法も大切でした
ガラス刻印では、レーザーの設定と同じくらい、製品を正しい位置に置くことが重要です。
グラスを作業台へそのまま置いただけでは、わずかに転がったり、向きが変わったりします。1個だけなら調整できても、同じ位置へ複数個刻印する場合には、毎回の位置合わせが問題になります。
そのため、位置決め用の治具やストッパーを用意し、形状に合わせた固定方法も試してきました。円筒形の製品については、ロータリー治具を使用したテストも行っています。
現在も、初めて扱う製品については、形や材質を確認しながら加工方法を考えています。ガラス刻印は、機械へデータを送れば終わるものではなく、製品ごとに置き方や焦点を考える必要がある加工だと感じています。
試作を重ね、ようやく受付開始へ
こうしたテストを続ける中で、文字、名前、日付、ロゴ、簡単なイラストなど、ガラスへ刻印できる表現の幅が少しずつ分かってきました。
もちろん、どのようなガラス製品にも同じように刻印できるわけではありません。表面の凹凸、曲面の大きさ、ガラスの厚みや形状によっては、加工が難しいものもあります。
また、細かな写真や繊細な濃淡表現については、元の画像がそのまま再現されるとは限りません。デザインを刻印向けに調整したほうが、きれいに見える場合もあります。
「ガラスに刻印できる」という段階から、「お客様から相談を受けられる」と判断できるまでには、思っていた以上に多くの試作が必要でした。
その積み重ねを経て、ガラス製品へのUVレーザー刻印の受付を始めることにしました。
サービス開始は、完成ではなく新しい出発点
受付を始めた当時は、まずガラス刻印を知っていただきたいという思いが強くありました。
その後、実際のご相談や加工を通して、ペアグラス、記念品、店舗用品、企業ロゴ入りグッズなど、私たちが最初に考えていた以上にさまざまな使い方があることを知りました。
一方で、持ち込まれるガラス製品の形状は本当にさまざまです。今でも初めて見る製品に出会うことがあり、そのたびに固定方法や刻印位置を考え、必要に応じてテストを行っています。
UVレーザーを導入し、試作を繰り返し、ガラス刻印の受付を始めたことは、三栄ぷりんとのオリジナルグッズ制作にとって一つの節目でした。
この記事は、そのときの記録として残しておきたいと思います。
現在は、ガラス以外にも、木、金属、革、石、陶器など、さまざまな素材への刻印を試しています。新しい素材や形状に出会うたびに、まだ知らなかった加工の可能性が見えてきます。
小さな印刷屋だからこそ、これからも一つずつ試しながら、対応できる加工を増やしていきたいと思っています。
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