エクセルVBAで自動組版　講座（１）

エクセルスクリプトでインデザインを起動する

 今回は、初回の講座ですので　エクセルVBAにインデザインの起動スクリプトを書いて、実行するまでとします。

 エクセルから、インデザインを起動するスクリプトを実行するわけですから、インデザインは、終了して閉じた状態にしておいてください。

 STEP－1　ＶＢＡ起動方法

 ①　エクセルを開きます。

②　ＶＢＡを起動します

 ［開発］タブ⇒［Visual Basic〕

 ［開発］タブが表示されてない場合、の表示方法は別途紹介します。

③　ＶＢＡ　Windowが起動しました

STEP－２　ユーザーフォーム　と　ボタン　の設定

 スクリプトは、ボタンをオンして実行します。

ボタンを設置する方法として、この項で紹介するユーザーフォームを作って、ボタンを配置と、

ユーザフォームを作らず、エクセル　シートにボタンを配置する方法があります。

エクセルシートに配置する方法は、別途紹介いたします。

 ①　ユーザーフォームを作成

 開いたVBA　Windowで作業を行います

　［挿入］　⇒　［ユーザーフォーム］

②　ユーザフォームが表示されました。

 　ユーザフォームのサイズは、調整できます。

③　ユーザフォームにボタンを配置

 ［ツールボックス］のコントロール　からボタンを選択

　マウスで、ユーザーフォーム上に四角のボタンを書きます。

 ボタンの位置、サイズの変更が出来ます。

 ボタン内の文字は、ボタンを選択した状態で、プロパティ　一覧表示の　Caption　の項を書換える事で変更できます。

また、ボタンの文字の場所でダブルクリックする事で書き換える事が出来ます。

ボタンのオブジェクト名は、CommandButton1　となっていますが、プロパティ　一覧表示の　オブジェクト名　の項を書換える事で変更できます。　どうでも良いのですが、私は、VBA_STRAT　と書換えています。

STEP－３　スクリプトの記述

 ①　スクリプト　コードウィンドを開く

 ボタンをクリックするとコードフォームが表示されます。

 ユーザフォームとコードの表示切替はプロジェクトウインドウでも可能です。

②　スクリプトの記述

 　　Private Sub VBA_STRAT

 　　　　　　　ここに記述します。

 　　End Sub

ボタンの名前を変えて無い場合はこの様に表示されています。

 　　Private Sub CommandButton1_Click()

  　　　　　　　ここに記述します。

　　End Sub

 ③インデザイン起動の為に記述するスクリプト

 Set myInDesign = CreateObject("InDesign.Application.CC_J")'インデザインを起動

Set myDocument = myInDesign.Documents.Add 'ドキュメント作成

インデザイン　のバージョンＣＣの場合

　　　Set myInDesign = CreateObject("InDesign.Application.CC_J")

 インデザイン　のバージョンＣＳ４の場合

　　　Set myInDesign = CreateObject("InDesign.Application.CS4_J")

myInDesign　や　myDocument　などのオブジェクト名は、適当なもので良いのですが、ここでは、Adobeの資料に良く使われている記述にしてます。

STEP－４　スクリプトの実行

 ①　ユーザフォームの実行

 ［実行］⇒　［Sub/ユーザーフォームの実行］

 ②　インデザインの起動

 　スクリプトを割り当てた、ボタンをクリック　により　スクリプトが実行されます。

Set myInDesign = CreateObject("InDesign.Application.CC_J")　の記述部分が実行されて、

 インデザインが起動してます。

Set myDocument = myInDesign.Documents.Add 'ドキュメント作成

 の記述部分が実行され、１ページのドキュメントが作成されました。

  VBAを停止します。