記事公開日
ボールペンは本当に「ありきたり」?定番ノベルティが今も選ばれる理由

企業のノベルティを考えるとき、ボールペンは必ずといってよいほど候補に入る品物です。
一方で、
「ボールペンでは、ありきたりではないか」
「もっと珍しい物を配った方が印象に残るのではないか」
と考える方もいらっしゃるでしょう。
確かに、ボールペンは珍しいノベルティではありません。
しかし、長い間選ばれ続けているのは、単に昔からあるからではありません。
実用性があり、持ち運びやすく、幅広い人に渡しやすい。さらに、予算や配布対象に合わせて品物の価格帯を変えやすく、会社名やロゴを入れる場所も確保されています。
このような条件をバランスよく満たす品物は、意外に多くありません。
今回は、ボールペンが企業ノベルティの定番として今も選ばれる理由と、名入れする際に確認したいポイントをご紹介します。
「定番」と「ありきたり」は同じではない
定番品という言葉には、ときに「目新しさがない」という印象があります。
しかし、ノベルティにおける定番品は、多くの企業が使ってきた結果、配布しやすさや実用性が確認されている品物ともいえます。
珍しい物であっても、受け取った人が使い方に迷ったり、持ち帰りにくかったりすれば、ノベルティとして効果的とは限りません。
反対に、ボールペンは説明しなくても使い方が分かり、仕事、家庭、学校、外出先など、さまざまな場所で使われます。
ノベルティで大切なのは、珍しい物を作ることだけではありません。
受け取ってもらえること、持ち帰ってもらえること、そして実際に使ってもらえることまで考える必要があります。
ボールペンは、この一連の条件を満たしやすいからこそ、定番になったのではないでしょうか。
ボールペンが選ばれる7つの理由
1.実際に使ってもらいやすい
ボールペンの大きな特徴は、用途が分かりやすいことです。
事務仕事をする人だけでなく、荷物の受け取り、手帳への記入、申込書への記入、家庭内のメモなど、日常のさまざまな場面で使用されます。
ノベルティは、受け取ったときの印象だけでなく、その後も使われるかどうかが重要です。
ボールペンが机の上やペン立てに置かれ、必要なときに繰り返し使われれば、軸に入れた会社名やロゴも、そのたびに目に入ります。
目立つ広告ではありませんが、長い期間、自然に会社名へ触れてもらえる可能性があります。
2.小さく、持ち帰りやすい
展示会や説明会では、来場者が複数の資料やノベルティを受け取ります。
大きな品物や重い品物は、魅力があっても持ち帰る負担になる場合があります。
ボールペンは細くて軽く、バッグやポケット、資料袋などに入れやすい品物です。
郵送物に同封する場合にも、大型の記念品と比べて扱いやすいという利点があります。ただし、郵送方法によっては厚さや重量が料金に影響するため、封入前の確認は必要です。
3.手渡ししやすい
ボールペンは、展示会の受付、店舗のカウンター、会社説明会、セミナー、相談会など、さまざまな場所で配布できます。
資料と一緒に渡すだけでなく、アンケート記入用として実際に使ってもらい、そのまま持ち帰ってもらう方法もあります。
ノベルティを渡すための特別な説明を必要としないため、短時間で多くの人に配りやすいことも特徴です。
4.予算に合わせて品物を選びやすい
ボールペンには、低価格の樹脂製品から、金属軸のしっかりした製品、多機能ペン、ケース付きの商品まで、さまざまな種類があります。
そのため、目的や配布対象に応じて予算を調整しやすい品物です。
例えば、次のように使い分けられます。
| 配布する場面・相手 | ボールペンの選び方 |
|---|---|
| 展示会で広く配布する | 軽量な樹脂製ボールペン |
| 資料請求者へ送る | 薄型で封入しやすいボールペン |
| セミナー参加者へ渡す | 書きやすさを重視したボールペン |
| 商談相手へ渡す | 落ち着いた色の金属製ボールペン |
| 社員の周年記念品にする | 個人名を入れた金属製ボールペン |
| 表彰者や重要顧客へ贈る | ケース付き、個別名入れのボールペン |
全員に同じ高価な品物を配る必要はありません。
一般来場者には配布しやすいタイプ、商談相手や重要顧客には少し上質なタイプというように、同じボールペンでも段階を分けられます。
5.配布する相手を選びにくい
ノベルティを選ぶときは、年齢、性別、職業、趣味などによって好みが大きく分かれる品物に注意が必要です。
ボールペンにも色や太さの好みはありますが、用途そのものは幅広い人に理解されています。
食品のようなアレルギーや賞味期限の問題もなく、衣類のようなサイズ選びも必要ありません。
不特定多数が来場する展示会や、幅広い年代が参加するイベントで使いやすい理由の一つです。
6.名入れできる面が最初から用意されている
ノベルティ用として販売されているボールペンの多くは、軸に会社名やロゴを入れることを想定しています。
印刷や刻印ができる平らな範囲、または比較的なだらかな曲面が確保されているため、小物の中では名入れしやすい品物です。
ただし、ペン全体は細長く、加工面積が広いわけではありません。
大きなロゴをそのまま縮小すると、細い線や小さな文字がつぶれてしまう場合があります。
ボールペンへの名入れでは、情報を増やしすぎず、
- 会社名
- 短いサービス名
- シンプルなロゴ
- 電話番号
- 短いURL
- 個人名
など、目的に必要な情報へ絞ることが大切です。
7.会社名を繰り返し見てもらいやすい
ボールペンは、一度使って終わる品物ではありません。
インクが残っている間、机の上、受付、会議室、バッグの中などで繰り返し使われます。
書くたびに必ずロゴを意識してもらえるわけではありませんが、日常の中に会社名が自然に残ります。
派手さよりも、継続して使われることを重視するなら、ボールペンは今も有力な選択肢です。
展示会では「その場で使える」ことにも意味がある
展示会では、来場者にアンケートを書いてもらったり、相談内容を記録してもらったりすることがあります。
このとき、会社名入りのボールペンを記入用として置き、そのまま持ち帰ってもらえば、実用品とノベルティを兼ねることができます。
品物を渡すだけではなく、その場で一度使ってもらえる点は、ボールペンの強みです。
実際に書いてもらうことで、書き味や持ちやすさも体験してもらえます。
ただし、配布用のボールペンだからといって、書きにくい物を選んでしまうと、会社の印象まで悪くなる可能性があります。
大量に発注する前に、実物を取り寄せて書き味、ノックの動き、クリップの強さなどを確認した方が安心です。
安価なボールペンだけが選択肢ではない
ノベルティ用ボールペンというと、白い樹脂製の軸へ会社名を印刷した物を思い浮かべるかもしれません。
しかし、ボールペンの選択肢はそれだけではありません。
濃紺、黒、深緑、えんじ色などに塗装されたアルミ製ボールペンへレーザー刻印すると、表面の塗装が除去され、下地の金属色が現れます。
その結果、濃い軸色に対して、文字やロゴが白っぽく、または明るい銀色に見える場合があります。
これは白いインクを印刷しているのではなく、表面の塗装と下地の色の差を利用した表現です。
特に、濃紺と明るい刻印部分の組み合わせはコントラストが高く、落ち着きがありながら、文字やロゴをはっきり見せられます。
同じボールペンでも、
- 樹脂製ペンへの印刷は、展示会などで広く配る販促品
- 濃色アルミ製ペンへの刻印は、社員や顧客へ渡す記念品
- 個人名を変えた刻印は、表彰品や周年記念品
というように、用途を分けることができます。
ボールペンがありきたりに見えるかどうかは、品物の素材、色、書き味、名入れ方法によっても変わります。
印刷とレーザー刻印の違い
ボールペンへの名入れ方法として、カラー印刷とレーザー刻印を検討できます。
| 比較項目 | UVインクジェット印刷 | UVレーザー刻印 |
|---|---|---|
| 色 | カラー表現が可能 | 素材や表面処理によって決まる |
| 向いているデザイン | 企業カラー、カラーのロゴ、イラスト | 会社名、個人名、線を整理したロゴ |
| 仕上がり | インクが表面に載る | 表面を変化または除去して表現 |
| 相性を確認したい点 | インクの密着性、表面コーティング | 塗装の反応、刻印色、下地の色 |
| 可変名入れ | 対応を検討可能 | 対応を検討可能 |
企業カラーを正確に見せたい場合は、カラー印刷が候補になります。
濃色の塗装と金属下地のコントラストを生かしたい場合や、一人ずつ異なる名前を入れたい場合は、レーザー刻印を検討できます。
ただし、同じように見えるペンでも、軸の素材、塗装、コーティングによって結果は異なります。
本数が多い場合は、実際に使用する製品で試作してから本加工へ進むことをおすすめします。
ロゴは大きければよいわけではない
ペンの軸は細いため、名入れできる範囲には限りがあります。
ロゴの横に会社名、電話番号、URL、キャッチコピーをすべて入れようとすると、一つひとつの文字が小さくなります。
情報量を増やしても、読めなければ名入れの効果は下がってしまいます。
ボールペンのような細長い品物では、次のような考え方が有効です。
- 最も伝えたい情報を一つ決める
- 複雑なロゴは細部を整理する
- 長い会社名は読みやすい文字サイズを優先する
- URLは短くできるか検討する
- 電話番号まで本当に必要か考える
- クリップに隠れない位置へ配置する
- ペンを持ったときにロゴが見える向きを確認する
名刺やチラシの内容を、そのまま細いペンへ入れることはできません。
小さな加工面に合わせて、情報を整理する必要があります。
個人名を変えれば記念品になる
会社ロゴだけを入れたボールペンは、販促用ノベルティとして使いやすい品物です。
そこへ社員名、受賞者名、所属名、周年数などを加えると、同じペンでも個人のために用意した記念品へ変わります。
例えば、次のような用途が考えられます。
- 入社記念
- 勤続記念
- 創立周年の社員記念品
- 社内表彰
- 退職記念
- 卒業・卒団記念
- 資格取得のお祝い
- 会員向けの記念品
- 重要顧客への贈り物
ExcelやCSV形式の名簿を基に、一人ずつ異なる名前を入れる可変名入れも検討できます。
この場合は、旧字体、ローマ字表記、大文字と小文字、同姓同名などを事前に確認し、名簿と加工品を照合しながら製作する管理が重要になります。
ボールペン選びで確認したいポイント
見た目や単価だけで決めず、次の点も確認しておくと安心です。
書き味
ノベルティであっても、書きにくければ長く使ってもらえません。
線の太さ、インクの色、書き出し、かすれなどを確認します。
持ちやすさ
軸が細すぎる、太すぎる、滑りやすいなど、実際に持たなければ分からないことがあります。
名入れできる範囲
クリップ、継ぎ目、曲面、滑り止め部分などを避けると、想像より加工面が小さくなることがあります。
素材と表面処理
樹脂、アルミ、ステンレスなど、軸の素材によって適した加工方法が変わります。
「金属調」と表示されていても、実際には樹脂に金属風の塗装をした製品の場合があります。
軸色と名入れのコントラスト
軸とロゴの色が近いと、せっかく名入れしても読みづらくなります。
印刷色または刻印後に現れる色と、軸色の組み合わせを確認します。
配布する相手との釣り合い
展示会で広く配る物と、周年記念として社員に渡す物では、求められる品質や見た目が異なります。
単価だけでなく、誰に、どのような場面で渡すかを先に決めると選びやすくなります。
包装方法
ばらの状態で配るのか、透明袋に入れるのか、台紙と組み合わせるのか、専用ケースに入れるのかによっても印象が変わります。
持ち込み品の場合は、先に現物確認を
インターネット通販で見つけたボールペンを加工会社へ直接送る場合、お客様自身が現物を確認していないことがあります。
商品画像だけでは、正確な素材、軸の太さ、表面の凹凸、塗装状態、名入れ可能範囲までは分かりません。
また、商品ページに掲載された写真と、実際に届いた品物の色や仕様が異なる可能性もあります。
持ち込み品へ印刷や刻印を行う場合は、できれば量産分を購入する前に、サンプルを1本取り寄せて確認してください。
特に次の点が重要です。
- 正確な素材
- 表面の塗装やコーティング
- 加工希望位置の直径
- クリップや継ぎ目との位置関係
- ロゴを入れられる幅と高さ
- ペンの分解が必要か
- 同じ商品を追加購入できるか
- テスト用と加工予備を用意できるか
必要数ちょうどではなく、試作や加工中の不具合に備えた予備もご用意ください。
ボールペンが向いている場面
ボールペンは、特に次のような場面で検討しやすいノベルティです。
- 展示会で多くの来場者へ配りたい
- セミナー資料と一緒に渡したい
- アンケート記入用のペンを持ち帰ってもらいたい
- 会社説明会で学生へ配りたい
- 新店舗や事務所の開設を知らせたい
- 社員へ周年記念品を用意したい
- 表彰者ごとに異なる名前を入れたい
- 顧客へ日常的に使える品物を贈りたい
- 軽くて保管しやすいノベルティを探している
- 初めて会社ロゴ入りグッズを作りたい
反対に、強い驚きや写真映えを最優先する企画では、別の品物の方が適している場合もあります。
すべての用途をボールペンで済ませるのではなく、配布目的に合っているかを考えることが大切です。
定番品だからこそ、少しの違いが伝わりやすい
珍しい品物は、それ自体が注目されます。
ボールペンは多くの人が使った経験を持っているため、書き味、重さ、素材感、仕上がりの違いを比較してもらいやすい品物です。
- 少し書きやすい
- 手に持ったときの重さがちょうどよい
- 濃色の軸に明るい刻印が映える
- 個人名が入っている
- ケースに入っている
- 会社の事業やブランドカラーと合っている
このような違いを加えることで、定番品にも意味を持たせられます。
変わった品物を探すことだけが、オリジナルノベルティではありません。
よく知られた品物を、自社らしい仕様に整えることも、十分に有効な方法です。
まとめ
ボールペンは珍しいノベルティではありません。
しかし、実用性、携帯性、単価の選択肢、配布しやすさ、名入れのしやすさを総合すると、今も企業ノベルティとして検討する価値のある品物です。
定番になったのは、ありきたりだからではなく、多くの場面で使いやすい理由があるからです。
一方で、価格だけで選び、書き味や名入れの見やすさを確認しなければ、受け取っても使われない物になる可能性があります。
誰に、どの場面で、何のために渡すのかを決めたうえで、軸の素材、色、書き味、名入れ方法を選ぶことが重要です。
三栄ぷりんとでは、持ち込みのボールペンへのUVインクジェット印刷やUVレーザー刻印をご相談いただけます。
- 会社ロゴをカラー印刷したい
- 濃紺や黒のアルミ製ペンへ明るく見える刻印を入れたい
- 社員ごとに異なる名前を入れたい
- 展示会用と記念品用でペンを使い分けたい
- 購入予定のペンへ加工できるか確認したい
- 少数で試作してから数量を増やしたい
このような場合は、商品の素材、寸法、数量、加工したい内容、希望納期などをお知らせください。
実際の品物を確認しながら、印刷とレーザー刻印のどちらが適しているかを検討いたします。



