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挨拶状
2016/06/09

裁ち落としデザイン

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今日は、裁ち落としデザインの話です。

  目 次

サービス券での事例
裁ち落としデザイン 塗り足しデザイン
トンボ(トリムマーク)について
縁無し印刷のハガキは四隅をカット

サービス券での事例

裁ち落としデザインの話ですが、最近お受けした名刺サイズの券事例から紹介します。
持ち込まれた完成データは、名刺サイズで作られていました。
依頼枚数が、1000枚程度でしたので、面付けしての印刷です。
したがって、印刷後に、断裁作業が入ります。

名刺サイズにカットしましたが、サービス券の縁には白地部分が出てしまいました。

初めから想定してました。
したがって、入稿データに対し、バックの画像をカットラインより伸ばしたりしました。
残念ながら、左側に配置の画像は、そのままとしたのです。
一つ一つの作業を慎重に行ったのですが、この結果でした。

ここで示す画像は、イメージ図です。 実際には、これほど大きくは有りません。

裁ち落としデザイン・塗り足しデザイン

縁無しプリントモード

家庭用のプリンターでは、普通に印刷すると用紙全体に入るようなデザインで印刷しても、必ず白地部分が残ります。
印刷機械においても同じで、用紙サイズに対し、印刷出来ない部分が出てきます。

 

家庭用のプリンターの機能には、[縁無しプリントモード] が有ります。
四辺の白地はでてません。

これらは、原稿を用紙サイズをはみ出し、拡大して印刷してます。
元原稿に対し、拡大した分が切れてしまうのです。

イメージ図では、モズの頭の部分が何とか入った・・・と言った処です。

 

この様な印刷では、用紙からはみ出してインクを飛ばしているはずです。
この辺の汚れ対策が出来ているのでしょう。

同じことを、印刷機械で行うのは難しいです。
用紙をはみ出した部分のインクの処理など問題が大きく出来ません。

はみ出さないで、印刷したらと言われそうですが、用紙の縁ぴったりの印刷と言うのは難しいのです。

 

以上の問題から、印刷の場合は、実寸より大きな用紙に印刷して、実寸にカットする事で実現してます。

印刷データは、カットラインをはみ出したデザインで作成しておかなければなりません。
また、縁無しプリントのように、拡大して印刷する事もあります。

 

カット後のイメージ

トンボ(トリムマーク)について

トンボは、印刷物の仕上りの断裁位置を指定したり、裁ち落とし(塗り足し)部分を示すため重要なものです。

塗り足し部分は、3mmが一般的です
このトンボを目安に、裁ち落とし部分までを考慮すてデザインする必要があります。
また、塗り足し3mmの白地余裕幅を考慮すると、文字などの様々なレイアウトは、カットラインから内側に3mm以内にデザインをするのが良いでしょう。

  

 

縁無し印刷のハガキは四隅をカット


ある印刷屋さんのWebページを見ていたら、
独自の技術で、フチなし印刷が可能・・・の記事に目が引かれ、
どうしているのだろうかと覗いてみました。

印刷後、はがきの周囲4辺をカットしているようでした。(1mm)
ハガキはのサイズがちょっと小さくなっているのです。
納得しました。
それにしても、印刷/断裁作業のの精度を高く維持しているのでしょう。
このところが、[独自の技術により・・・・] と言わせているのでしょう。

私の所でも、1mmカットであればなんとかぎりぎりで出来そうな気がしますが、・・・でも、ダメかもしれません。

 


 

 

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