宛名印刷用のデータは、インデザインを使用して、ＶＢスクリプトで自動組版を行っています。

結果は、ＰＤＦファイルで出力して、印刷にまわします。

ここで、大きな問題にぶつかるのです。

郵便枠に7ケタの郵便コードが真ん中に入れようと作成したはずが、プリンターによって、印刷位置が微妙に違うのです。

また、プリンターによっては、ドラーバーで、印刷位置をずらす事の出来る物があるので、対応出来ます。しかし、出来ないプリンターも多いのです。

そんな時に、使っている簡単なスクリプトを紹介します。

インデザインスクリプトパネルに登録して実行します。

全ページのフレームに対し、適応します。

また、開かれているドキメントに対して実行されます。

３行～４行の　prompt　で移動する距離を取得します。実行結果に示すように、スクリプトプロンプトが行事され、入力した数字を移動距離とします。

６行目　ページ数を取得します。

８行目の　for　ループで全ページ処理を行います。

１０行の　for　ループで処理ページに含まれるテキストフレーム数を全て実行します

 

//　moji_go_to.jsx　全ページのテキストフレームをずらす

mov_mm_x= prompt("移動　Ｘ方向　mm　","0")
mov_mm_y = prompt("移動　Ｙ方向　mm　","0")

pageObj = app.activeDocument.pages;

for( i=0; i < pageObj.length; i++ )
	{
	for(j=0; j < pageObj[i].textFrames.length; j++)
		{
		pageObj[i].textFrames[j].move("by",[mov_mm_x,mov_mm_y])
		}
	}

実行結果

ところで、挨拶状の封筒などに印刷されている郵便枠の位置って、結構ばらついているのです。

このばらつきにも、対応するためには、プリンターの印刷位置の違いに合わせて調整する必要があります。