色を電話で伝えるって難しい ピース紺
管理者用
色を伝えるのは非常に難しいですね。
特に、電話の見えない相手に伝えるのは至難の技です。
赤で印刷して下さい。と言われても、人それぞれのアカを思い浮かべるわけで、出来上がった製品を見て、こんなアカじゃないと言う事になるわけです。
したがって、印刷においては、お客さんと、印刷屋さんの間での色のやり取りに色々な仕組みがあるわけです。
カタログやパッフレットなどの印刷のプロセスカラー(4色フルカラー)の場合には、色校正を出して、お客様に確認して了解を取ってから本番の印刷に入るなんて事がいまだに続いています。
私どもの名刺などのロゴ印刷では、特色での印刷を行います。プロセスカラーでは、出せない色をいくつかのインクを調合して作り印刷します。
弊社では、業界標準となっている、DICのカラーガイドを元にDICのインクを使って調合する事が多いです。
ですから、お客様に対しても、DICカラーガイドのナンバーで指定してくださいと言うわけです。
しかし、一般の方は、DICナンバーで指定してくださいと言われても分らない方は多いと思います。
当然、電話での対応の場合は、色のガイドをお見せできない事になります。
ある時、
ある印刷仲間から、名刺の印刷を受けた時の話です、ロゴの色を、ピース紺でお願い と言われ戸惑った事がありました。
私が印刷に関わり始めたころの話ですから、まだ、ヘビースモーカーだったころの私です。
ピース紺?・・・ピント来ないですよね。
そんなことも知らないのかとは言われませんでしたが、ピース紺って、業界用語?
私も、もうベテランですので、今は大丈夫です。
もうお分かりと思いますが、タバコのピースのパッケージの色と同じ色で印刷、との事です。
納得ですよねー!
こんな事があって、お客さんと色のやり取りをする時に、これは使えると思いました。
自動販売機で売られている、缶ジュースなどの色を調べました。
また、飲料水以外にも、使えそうな商品の色を考えて見ました。
結局、メジャーな商品の飲料じゃないと通用しません。
コカ・コーラのアカ と ポカリスエットのアオ ぐらいでしょう
コカアカ/ポカアオ とでも呼ぶのでしょうか?
どこどこのメーカーの何々と言われても、自動販売機やコンビニへ行って探さなければなりません。
道路標識のあの部分の色と言われてもダメなのです。持ってこれません。
インクを調合する際、横に無いと比較が取れないため調合できないのです。
結論として、色見本ん。使える商品は、身近にあって手に入りやすく、価格が安いもの・・・に限ります。
結局、間違いをなくすには、時間をかけても郵送することでしょうか。