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同じ写真・同じ指示でも違う?ペット写真をAIでイラストにする際のお話

愛犬や愛猫の写真を、やさしいイラストや、筆のタッチを感じる油絵風の画像に。
三栄ぷりんとでは、お客様からお預かりした写真をもとに、AIを活用した画像づくりに取り組んでいます。
その中で、何度も経験することがあります。
「同じ写真を使い、同じ文章で指示しているのに、同じ画像ができない」
前の仕上がりがよかったので、もう一度同じように作ろうとすると、どこかが違う。これは、うちの子グッズづくりにも関わる、知っておいていただきたいAIの特徴です。
同じ「イラストにして」でも、仕上がりには幅があります
AIへの指示文は「プロンプト」と呼ばれます。
例えば、犬の写真に対して、こんな指示を出します。
「顔の特徴や毛色を残して、輪郭がはっきりした、シンプルなイラストにしてください」
方向性は伝えられますが、これだけで線の位置や太さ、色の塗り方まで、すべてが一つに決まるわけではありません。
同じ写真と指示文を使っても、目の描き方、口元の表情、毛の省略の仕方などに違いが出ることがあります。
油絵風なら、筆の流れや絵の具の厚みの表現が変わることもあります。
なぜ、同じ写真と指示でも違いが出るのでしょうか?
生成AIは、写真に決まった加工を一律にかけるだけでなく、写真や文章を手がかりに、新しい画像を組み立てます。
その生成過程には結果に変化を生む仕組みがあり、同じ写真と同じ指示文だけでは、まったく同じ仕上がりが保証されないのです。
使うAIや設定によって再現性は異なり、条件をそろえて同じ結果を得られる仕組みもあります。ただ、普段の画像づくりでは「同じ文章を入れれば、前と同じものが出てくる」とは限りません。
「もう少しシンプルに」とお願いしたら、気に入っていた表情まで変わってしまう。そんな難しさもあります。
「かわいい」と「うちの子らしい」は、少し違います
ペットのイラストでは、かわいく仕上がることに加えて、その子らしさが大切です。
目の間隔、耳の傾き、鼻の周りの模様、いつもの口元。飼い主さんにとっては、ほんの少しの違いでも気になるものだと思います。
絵としては整っていても、「かわいいけれど、うちの子とは少し違う」と感じることもあるでしょう。
だからこそ、AIが生成した画像は、見栄えだけで判断できません。元の写真と見比べ、その子の特徴が残っているかを確かめることが大切になります。
指示を具体的にすると、目指す方向を伝えやすくなります
仕上がりの幅を小さくするには、「かわいく」「いい感じに」だけでなく、残したい特徴を具体的に伝えることが役立ちます。
例えば、次のような内容です。
-
左右の耳の形や傾きを残す
-
目を必要以上に大きくしない
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額や鼻の周りの模様を変えない
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毛は省略しても、顔の輪郭は残す
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首輪など、その子らしいものを残す
それでも、すべてが指示どおりになるとは限りません。
お客様からも「この模様が特徴です」「この写真の表情が好きです」と教えていただけると、仕上がりを考えるうえで大切な手がかりになります。
気に入った画像は、完成データを残すことが大切です
今回のような画像づくりで大切だと感じるのが、気に入った画像そのものを保存しておくことです。
元の写真と指示文が残っていても、あとから同じ画像を作り直せるとは限りません。
「このイラストで、もう一つキーホルダーを作りたい」
「同じ絵柄を、今度はタイルにも使いたい」
そんなときには、採用した完成画像を使うことが、絵柄をそろえる基本になります。
なお、同じ画像でも、印刷する素材や加工方法が変われば、色や細部の見え方は変わります。絵柄をそろえることと、製品の見え方を完全に同じにすることは、分けて考える必要があります。
AIを使うからこそ、人の目で確かめたい
AIを使うと、一枚の写真から、シンプルなイラストや油絵風など、さまざまな表現を試せます。その楽しさがある一方で、同じ仕上がりを再現する難しさもあります。
三栄ぷりんとでも、実際に画像を作りながら、指示の伝え方や仕上がりの違いを確かめています。
大切にしたいのは、ただ画像を生成することではなく、お客様が「うちの子だね」と感じられること。
ペット写真からオリジナルグッズを作ってみたい方は、写真とあわせて、お好みの雰囲気や残したい特徴をお聞かせください。一枚の写真を、どんな形で楽しめるか、一緒に考えていきたいと思います。
追記
同じ指示でも絵が変わる理由。「シード」とは?
私としては、色々な写真が、入稿されるなか、同じ品質で画像を生成してくれうようにしたいと、強く思ってます。
調べて行くと、シード と言う言葉が目につきました。
AIの画像生成には、「シード」と呼ばれる番号が使われることがあります。英語では「種」という意味ですが、ここでは絵づくりの出発点を決める番号と考えてみてください。
例えば、同じ犬の写真を使って「やさしい雰囲気のイラストにして」とお願いしたとします。
この指示だけでは、線をどこに引くか、毛並みをどこまで描くか、どのような色合いにするかなど、細かな部分まですべて決まるわけではありません。
そこで、さまざまな描き方の可能性から画像を作り始めるために使われるのが、シードです。シードが変わると出発点が変わるため、同じ写真と同じ指示でも、仕上がりに違いが出ることがあります。
料理に例えるなら、写真が「材料」、指示文が「レシピ」、シードが「作り始めの条件」に当たるイメージです。
シードが同じなら、同じ画像になる?
シードを固定できる仕組みでは、同じ画像を再現したり、仕上がりをそろえたりする手がかりになります。
ただし、シードの番号だけを合わせればよいわけではありません。
使うAIの種類やバージョン、元の写真、指示文、画像サイズなど、ほかの条件もそろえる必要があります。また、サービスによっては、シードを確認・指定できない場合や、条件をそろえても完全な一致が保証されない場合があります。
シードは「完成した絵の保存番号」ではなく、あくまでも「絵を作り始めるための番号」なのです。
そのため、うちの子グッズに使いたい画像ができたら、気に入った完成画像そのものを保存しておくことが、いちばん確実です。
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