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友だちへのプレゼントに、多色ボールペンへ名前を一本だけ刻印しました

多色ボールペンを1本持って、名前を刻印してほしいというお客さまが来店されました。
当社では1本からでも名入れ加工をお受けしています。ただし、1本だけの場合でも、刻印データの作成や位置合わせ、加工条件の設定といった準備が必要です。そのため、本数が少ないほど1本当たりの費用は高くなります。
そのことをお伝えしたうえで、どのような名前を、どのような書体で入れるかを打ち合わせました。
友だちへのプレゼントにするそうで、刻印するのはその友だちの名前です。欧文書体にもさまざまな形があるため、スマートフォンでいろいろな文字を見ながら、プレゼントに合う書体を選んでいました。
名前の表記と書体が決まり、「明日、お渡しします」とボールペンをお預かりしました。
赤い塗装に、白い文字が出ると予想
お預かりしたのは、アルミ系と思われる素材に赤い塗装が施された多色ボールペンです。
これまで濃紺や黒などに塗装されたアルミ製品へUVレーザー刻印をすると、塗装部分が除去され、文字が白っぽく見えることがありました。塗装色と刻印部分のコントラストがはっきり出るため、今回も赤いボディーに白い名前が映える仕上がりを想像していました。
過去に加工した類似品の設定値を参考に、まずは名前を入れる位置を慎重に合わせます。
ボールペンは細く、しかも曲面です。文字が傾いたり、中心から外れたりしないように確認してから刻印を実行しました。
実際の刻印は、少しグレーがかった仕上がりに
加工後に確認すると、予想していた真っ白な文字ではなく、少しグレーがかった仕上がりになりました。
設定がやや強く、塗装の下まで少し深く加工してしまったのかもしれません。もう少し出力などを調整すれば、より白っぽく、赤とのコントラストが強い仕上がりになった可能性もあります。
しかし、今回はお客さまからお預かりした1本だけの品物です。
同じ材質、同じ塗装の予備品がなければ、事前にテスト刻印をすることができません。一度名前を刻印した場所へ、条件を変えて何度も試すわけにもいきません。
「もう少し設定を変えてみたい」と思っても、1本ものでは最初の加工がそのまま本番になります。加工を終えたあとに条件を戻すことはできません。
失敗ではないけれど、想像とは少し違った
今回の仕上がりは、文字が読めない、位置がずれている、表面が大きく傷んでいるといった失敗ではありません。赤いボールペンに友だちの名前が入り、プレゼントとして十分に使える仕上がりです。
ただ、加工前に想像していた「赤い塗装に白い文字がくっきりと出る状態」と比べると、少しグレーっぽくなりました。
レーザー刻印は、同じアルミ系の製品に見えても、塗装の種類や厚さ、塗装の下の素材によって発色が変わります。外観だけでは、加工後の色を完全に判断できないことがあります。
これが、持ち込み品、特に1本だけの品物を加工するときの難しいところです。
1本だけの名入れにも対応しています
1本だけのボールペンに名前を入れたいというご相談もお受けしています。
友だちへのプレゼント、卒業や就職のお祝い、誕生日の記念品など、たくさん作る必要はなく、「この1本だけを特別な品物にしたい」というご依頼があります。
一方で、持ち込み品は素材や表面処理が分からないことも多く、仕上がりを事前に完全には予測できません。失敗できない大切な品物の場合は、可能であれば同じ製品をテスト用としてもう1本ご用意いただくと、加工条件を確認しやすくなります。
今回のボールペンも、真っ白な刻印にはなりませんでしたが、赤いボディーにグレーがかった名前が自然になじみ、既製品にはない1本になりました。
友だちのために書体まで考えて選んだ、その時間も含めて、心のこもったプレゼントになったのではないでしょうか。
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