記事公開日
最終更新日
会社の周年記念品を作る前に決めたいこと|品物・数量・名入れの考え方

会社の創立、設立、創業から10年、20年、30年といった節目に、周年記念品を検討することがあります。
社員へ配るもの、取引先へ贈るもの、周年行事の出席者へ渡すものなど、同じ周年記念品でも目的はさまざまです。
しかし、最初から「何を作るか」だけを考えてしまうと、品物をなかなか決められないことがあります。
周年記念品を選ぶときは、まず「誰に、何のために、どのように渡すのか」を整理することが大切です。
今回は、会社の周年記念品を作る前に決めておきたいことを、印刷・名入れ加工を行う立場からご紹介します。
最初に「誰へ贈るのか」を決める
周年記念品の品物や予算は、贈る相手によって変わります。
主な贈呈先として、次のような方が考えられます。
- 社員とその家族
- 退職者や元役員
- 取引先
- 得意先や顧客
- 周年行事への出席者
- 地域や関係団体
- 株主や協力会社
社員全員へ配るものと、限られた取引先へ贈るものでは、適した品物も1個当たりの予算も異なります。
また、同じ周年で複数種類の記念品を作ることもあります。
例えば、社員には日常的に使える品物、来賓には箱に入れた記念品、式典の参加者には持ち帰りやすい小物を用意する方法です。
まず贈る相手を分けて考えると、品物を選びやすくなります。
周年記念品を作る目的を整理する
周年記念品には、会社の節目を祝うだけでなく、さまざまな目的があります。
- 社員へ感謝を伝える
- 取引先へ長年の支援に対するお礼を伝える
- 会社の歴史や理念を共有する
- 社内の一体感を高める
- 周年式典の記念を残す
- 今後の事業を知ってもらう
- 会社やブランドを思い出してもらう
目的によって、目立つロゴを入れる方がよい場合と、控えめな名入れの方が使いやすい場合があります。
会社を強くアピールすることだけが、記念品の目的ではありません。受け取った方に長く使ってもらいたい場合は、会社名やロゴを小さく配置する方法もあります。
数量と予備数を確認する
周年記念品の相談では、早い段階でおおよその数量を確認する必要があります。
社員数だけで決めるのではなく、次の数量も含めて考えます。
- 取引先への贈呈分
- 周年行事への出席者分
- 欠席者への後日発送分
- 追加で必要になった場合の予備
- 加工テスト用
- 加工中の不良や破損に備えた予備
- 会社で保管する記録用
必要数ちょうどで品物を用意すると、追加の出席者や名簿の変更に対応できないことがあります。
特に、限定品や輸入品、販売終了の可能性がある品物を持ち込む場合は、後から同じものを追加購入できるとは限りません。少し余裕を持った数量を用意することをおすすめします。
予算は加工費以外も含めて考える
周年記念品の費用には、品物そのものと名入れ加工費以外にも、さまざまな費用が含まれます。
- 商品代
- 印刷・レーザー刻印などの加工費
- ロゴや文字のデータ作成費
- 個別名入れのデータ処理費
- 箱や包装の費用
- のしや挨拶状の印刷費
- 仕分けや封入費
- 配送費
- 持ち込み品の予備
- 試作費
「1個当たりの加工費」だけを比較すると、包装や送料を含めた最終金額が予算を超えてしまうことがあります。
全体予算が決まっている場合は、数量と希望内容を伝え、どこまでを含めるか確認することが大切です。
周年記念品に使われる品物
周年記念品には、さまざまな品物が考えられます。
グラス・ガラス製品
透明なグラスへUVレーザーで加工すると、刻印部分は白っぽい、すりガラス状に仕上がります。
会社名、周年数、記念日などを入れたグラスは、式典や贈答用の記念品として使用できます。
ただし、ガラスは形状、厚み、表面の凹凸などによって加工条件が変わります。曲面の広い範囲へ加工する場合は、ロータリー治具で製品を回転させながら刻印する方法もあります。
破損の可能性もあるため、持ち込み品では予備の用意が必要です。
ステンレス・金属製品
タンブラー、ボトル、キーホルダー、プレート、ペンなど、金属製品は実用品として選びやすい素材です。
ステンレスへのUVレーザー刻印は、一般的に茶系の発色になります。銀色の素材へ黒い文字が印刷されるわけではありません。
濃い紺や黒などで塗装されたアルミ製品では、塗装面にレーザーを当てることで下地が現れ、白っぽく見える場合があります。濃い塗装色と明るい刻印部分のコントラストを生かした名入れができます。
ただし、塗装の種類や厚みによって仕上がりが変わるため、事前テストが重要です。
木製品
木製キーホルダー、コースター、時計、フォトフレーム、木箱などは、木の温かみを生かした記念品になります。
レーザー刻印では、会社名やロゴを焦げたような色で表現できます。UVインクジェット印刷を使用すれば、カラーのロゴや写真を入れることもできます。
木材は自然素材なので、木目、色、硬さなどに個体差があります。すべてを完全に同じ仕上がりにすることは難しい一方、一つずつ異なる表情も木製品の特徴です。
アクリル製品
透明または色付きのアクリルを使い、記念プレート、スタンド、キーホルダーなどを作る方法があります。
形状の自由度が比較的高く、会社のロゴや周年マークを生かしたデザインにも向いています。
一方で、アクリルにはさまざまな種類があり、レーザーへの反応や刻印色が異なります。持ち込み品の場合は、材質の確認やテストが必要です。
ペン・日用品
ペン、文房具、ケース類など、日常的に使える品物も周年記念品の候補になります。
実用品は配布しやすい反面、材質や表面処理によっては印刷や刻印が定着しにくいものがあります。
特に既製品へUVインクジェットで印刷する場合は、印刷できることだけでなく、実際の使用に耐えられるかを確認しなければなりません。
三栄ぷりんとでも、ペンへ印刷した文字が爪でこすると取れてしまい、別の加工方法へ切り替えた経験があります。
品物の見た目だけで決めず、素材と加工方法の相性を確認することが重要です。
ロゴを大きく入れるか、控えめに入れるか
周年記念品では、会社のロゴをどの程度目立たせるかも検討します。
記念品らしさを強く出す場合は、ロゴ、周年数、記念日を中心に配置します。
普段使いしてもらうことを優先する場合は、ロゴを小さくしたり、底面や側面など目立ちにくい位置へ入れたりする方法があります。
例えば、次のような構成が考えられます。
○○株式会社
創立30周年記念
1996–2026
または、英語を使って、
30th Anniversary
SANEI PRINT
Since 1996
のようにまとめることもできます。
ただし、創業、創立、設立は意味が異なります。年数や西暦も含め、会社の正式な情報を確認してから加工します。
一つずつ違う名前を入れる方法
社員表彰や永年勤続記念では、共通のロゴやメッセージに、一人ずつ異なる名前を組み合わせることがあります。
例えば、次の内容を個別に変更できます。
- 氏名
- 所属部署
- 勤続年数
- 表彰名
- 社員番号
- 個別メッセージ
- QRコード
複数人分の加工では、ExcelやCSVで名簿を用意していただくと、データを整理しやすくなります。
ただし、加工する文字は、原則として入稿された名簿に従います。旧字体、ローマ字、大文字・小文字、敬称などは、加工前に十分な確認が必要です。
品物を持ち込む場合の注意点
Amazonなどの通販サイトで購入した品物を、加工会社へ直接送る方法もあります。
しかし、お客様自身が現物を確認しないまま直送すると、届いた品物が想像と違っていることがあります。
- 想定していた材質と違う
- 加工面が平らではない
- 商品画像では分からない凹凸がある
- ロゴを入れられる場所が小さい
- 色やサイズに個体差がある
- 表面の塗装が弱い
- 箱が破損している
- 必要数量がそろっていない
周年記念品は数量が多くなることもあるため、本番品をまとめて購入する前に、できれば1個を取り寄せて現物を確認することをおすすめします。
納期は品物の調達期間から考える
周年行事の日程が決まっている場合、加工日数だけでなく、品物の選定や調達にかかる時間も考える必要があります。
おおまかな流れは次のようになります。
- 贈る相手、数量、予算を決める
- 品物の候補を選ぶ
- 現物や材質を確認する
- ロゴや名入れ内容を用意する
- 加工方法を検討する
- 必要に応じて試作する
- 校正データを確認する
- 本番加工を行う
- 検品、包装、仕分けを行う
- 納品または個別発送する
個別名入れ、箱詰め、仕分け、複数箇所への発送がある場合は、その分の時間も必要です。
品物の在庫切れや名簿変更なども考え、周年行事の直前ではなく、余裕を持って相談することが大切です。
周年記念品は目的から選びましょう
周年記念品に、すべての会社に共通する正解はありません。
ガラス製品が適している場合もあれば、金属製品、木製品、文房具などの実用品が向いている場合もあります。
大切なのは、最初から特定の商品に決めるのではなく、次の条件を整理することです。
- 誰に贈るのか
- 何のために作るのか
- 必要数量はいくつか
- 全体の予算はいくらか
- いつまでに必要か
- どのように配布するか
- 共通デザインか個別名入れか
- 包装や仕分けが必要か
三栄ぷりんとでは、ガラス、金属、木材、アクリル、革、陶器などへのUVレーザー刻印やUVインクジェット印刷をご相談いただけます。
「まだ品物が決まっていない」「持ち込み品へ加工できるか確認したい」「社員ごとに異なる名前を入れたい」といった段階でも、用途、数量、希望納期などをお知らせください。
品物と加工方法の組み合わせを確認しながら、一緒に周年記念品を考えていきます。
オリジナルグッズ・記念品制作 ページへ
UVレーザー加工機 ページへ
UVインクジェットによるダイレクトプリント ページへ
既製品・持ち込み品への名入れ加工 ページへ
周年記念・創業記念品制作 ページへ



