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転写印刷
2019/02/21

転写印刷のサンプル(2)

管理者用
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前回、ガラスコップへ転写印刷したものを紹介しました。
今回は、転写作業の紹介です。

アイエヌジーのUV転写紙スマートペーパーを実際に使って見たいと、印刷データをお送りしました。

目的は、自分の手で転写作業を行って見たいと言う事と、転写した時の接着力を確認したいと言う事です。

今回、作成して頂いたのは、硬めの素材への転写を意識して作っていただきました。
こんな話を聞くと、素材によっても転写シールの作り方が異なるとは、色々とノウハウが有りそうです。

送った印刷データの中には、お客様への提案を意識したものもありましたが、
ほとんどが、何に転写するのか、明確になっていないものです。
こんな、私の意向を捉えていただいて、データを手直しそして、転写シールを作っていただきました。
また、ガラスコップに転写したサンプルまで送っていただき、有難い限りです。

転写してみました

さて、実際に転写作業を行って見ました。
お客様への提案のデータは、お見せできないので、弊社の会社ロゴや、名前などで行ったものをいくつか紹介します。

孫の手

とりあえず、近くにあった孫の手に、転写シートの小さな文字を使って転写してみました。
脱脂処理を行ってからとの話は聞いてはいましたが、なにもせず行いましたが、やはり、付きが悪く失敗です。
再度、アルコールできれいに拭いてから行い上手に行ったようです。

孫の手は、竹製品ですが、表面に透明塗料でコーティングされてます。
したがって、樹脂系の上に転写と言った方が良いかもしれません。

テスト用に作った、転写シートですから、目的にあった作り方になっていない部分もあります。
下に白インクで、白を引いた上に墨インク、さらにクリアインクで、インクも盛り上がり厚くなってます。
この孫の手には、墨インクだけで良いかもしれません。

 

 

小さいマイナスドライバー

また、身近にあった、マイナスドライバーに転写してみました。
アルコールで、表面を拭て転写してみました。

 

  

ノートパソコン

私が使っているノートパソコンに転写してみました。

 

 

 工具箱

ボッシュの工具箱に転写してみました。
材質は、樹脂系ですが、アルコールで拭いた時に、色が少し取れるようでした。
転写は、問題ないようです。

 

 

 名刺ケース

ステンレスのように見えますが、素材は不明です。
黒のコーティングがされている名刺ケースです。
白インクだけの鳥を転写してみました。
実際には、白インクの上にクリアインクが乗ってます。

 

 

小さな木のブロックがありましたので、転写してみました。
材質により、転写シールの作り方が異なるとの事ですが、今回のシールは、木にも十分使えるようです。

 

 

USBメモリー

黒いUSBメモリーに転写しました。
aneの文字が黒いので見えにくいですが、インクが厚く盛られており、このような表現有るかもしれません。

 

ペットボトル

ペットボトルに貼っていたフイルムを剥がして、転写しました。

 

 

タイル

本当は、カメラレンズのフードに転写する予定でしたが、本番はまだ早いと言うことで、タイルにテスト転写です。

ここまで、何も考えてないので手当たり次第に転写した感じです。
まだまだ、シートはありますので、試してみます。 

 

転写作業の評価

さて、転写作業の容易性についての評価です。
感覚的な評価となりますが、まとめて見ました。

実際に、行う前は、貼って、擦って、剥がす・・・・をイメージしてました。
しかし、貼る前に、剥がす作業も工程として入れる必要があると感じました。

剥がして、貼って、擦って、剥がす・・・・こんな工程です。

やはり、貼る作業は、多少の慣れは必要と感じました。

 

1、剥がす 

台紙からインクフイルムを剥がします。
最初、手で剥がそうとしましたが、かなり面倒です。
普通のシールにも良く使う方法は、カッターでスリットを入れることです。
転写シールも同様にスリットを入れれば簡単に剥がせます。

私の愛用のスリットカッターは、こちらです。

 

 

 

2、貼る  

シールで経験している方は、それほど問題になる作業ではないと思いますが、私は、インクフイルムを貼るのに少してこずりました。

インクフィルムは、作業しやすいように、インクが乗っていないスペースが必要です。
印刷データにおいて、無駄が出ないように隙間なくデータを配置した場合など問題です。
持つところも無いようでは、作業できません。
また、ピンセットを使ったり、色々方法はありそうです。

面積の大きいシールを貼る場合、テクニックは必要のようです。
接着力が強力な事もあり、貼ってから、空気を抜くことは無理のようです。
最初から、空気が入らないような貼り方が必要と思われます。
私は、1度目は、かなり気泡を作ってしまいました。
スキージでは歯が立ちません。
注意した2回目でも、小さな気泡が一か所出来てしまいました。
三回目は、行ってませんが、どうでしょうか。
初めから判っていれば、問題無いのかもしれませんが、それなりの手順書を作っておいた方がよさそうです。

実は、もう一つ、失敗したことがありました。
フイルムの貼る位置を決めている時に、フイルムの中心部分が、ほんの少しくっついただけでしたが、それを剥がそうとすると、インクが破けて失敗しました。
インク部分の接着力は、非常に強く少しでも接触すると、危ないです。

 

 3、擦って

手でも思った以上に、きれいに貼れるような気がします。
しかし、やはりスキージを使うことをおすすめします。

4、剥がす

 

5、完成

 

 

 

 接着力

 接着力については、お話してませんでしたが、かなり強力です。
相手側の材質にもよるとは思いますが、実際に、剥がそうとしてもそう簡単には剥がれそうにありません。

シールで言うと強接着タイプ以上かもしれません。

後日、剥がしてみます。

 

 

 


 

 

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