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オンデマンド印刷
2020/02/27

レーザープリンターのトナーに反応する箔押し

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今日は、プリンターのトナーに反応する箔押しの話です。

弊社では、箔押しのご依頼もお受けしておりますが、箔押しの部分は、専門業者にお願いをしております。
依頼している業者さんでは、型を作って熱と圧で転写する、従来からの方法で行っております。
長くから、このやり方でが行って来ており、安心してお願い出来る方法と思っております。

箔を使った物を見ると、箔用のカッティングシートを使って、熱で転写する方法があります。
カッティングプロッターを使って、切り文字を作り、アイロンを使って熱転写します。
Tシャツなどに良く使われる方法です。
しかし、印刷物には無理がありますかねー。

最近、出て来たのが、トナーに反応させて転写する方法です。

トナーに反応する箔押し転写シート

トナー用の箔用転写紙は、レーザープリンターで印刷したものに乗せ、その上からアイロンなどで、熱を加え転写します。
熱でトナーを溶かし、そのトナーを糊かわりに、箔が転写すると言うものです。
先にお話ししたカッティングシートは、シート自身にノリがついているのですが、こちらのタイプは、ノリはついておりません。

レーザープリンター等、トナーを使用するプリンターでは、トナーを熱でとかして定着させます。
したがって、熱を加えると定着していたトナーが溶けてノリ代わりになるわけです。

考えたもんですねー!

さて、トナーを使った転写であれば、道具はアイロンだけです。
転写箔を購入し、私もチャレンジしてみようと、ネットで検索しました。
しかし、検索した商品の仕様が良くわかず、一番安心して使用出来そうな 吉田金糸店 の箔で試す事としました。

転写方法・詳しい商品情報は、下記の 吉田金糸店 のURLから・・・参考にしてください。

スタンピングリーフの名前で、色々な色の箔が用意されているようです。

ご参考  吉田金糸店のURL http://www.yoshida-leaf.com/

 

箔押しテストの結果

プリントした用紙に、箔を乗せ、その上からアイロンで押える。
・・・・色々、試して見ました。

結果、非常に簡単に箔の転写が楽しめる事を実感しました。

その時のものは、お見せする事が出来ませんが私どものサンプル用名刺で行って見ましたので紹介しておきます。

・サンプル用名刺の裏面 黒い用紙に白のトナーで印刷したものです


・表側に、金・銀の箔を それぞれを熱転写したものです。


 ・裏のハヤブサに金箔を熱転写したものです。



・ホログラムの箔も試して見ました。

 

気になる事

気になる事があります。
箔を転写した用紙にプリントしてみたいと思っておりますが、怖くてまだ実行してません。

  ・プリンターの箔を転写したいとこだけ墨1色での印刷  トナー定着温度 ?
  ・墨1色部分への箔の転写   トナーを溶かす アイロンの温度  ?
  ・箔以外の部分にカラー印刷 再度プリンターを通した時のトナー温度 ? 

  ・・・・・・どうなりますかねー?

  新しく開発されるオンデマンド印刷機では、熱による用紙ダメージを減らすため極力、定着温度を下られるよう研究開発が進んでいると聞きます。
  定着温度が低くなって来た・・・?
  印刷するものに対応して、定着温度を変える事が出来る装置も有る・・・とも聞いております。

近いうちに、実験してみたいと考えています。 ・・・プリンターのメーカーさんご理解ください。

トナー用の箔用転写装置

2~3年前だったか、まだそんなに経ってないと思うのですが、印刷関連の展示会で ムサシの 箔押し加工 DC2 を お見かけしました。
何回か見ております。

使っている印刷屋さんいませんかねー!

詳しくは、株式会社ムサシのURLから参照してください。
<https://www.musashinet.co.jp/department/print/print_08.html>

弊社には、安いパウチのラミネータがあります。
この記事を書いている今、思いました。・・・・アイロンの代わりに使えるはずです。
時間が有ったら、試してみます。

商品化について

まだ、商品化までは行きませんが、小ロットの商品でお受け出来ないかなーと考えています。

 箔の面に、粘着テープを貼って剥がすと箔がはがれ、粘着テープに箔が残ります。

糊となるものが転写のヒント・・・と言う事のようです。

こんな事も、ヒントに何かできないかと思ってます。

 

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