家庭用プリンターでの封筒印刷トラブル パウダー編 つづき
管理者用
洋封筒の宛名印刷を家庭用のプリンターで行う時の問題は、パウダーにより発生する事をお話ししました。
今回は、私どもで発生したパウダーによる、同じような問題を紹介します。
先日、A4の招待状をオンデマンド印刷機によるバリアブル印刷作業をお受けしました。
もう少しで終わりというところで、先に進まない状況になりました。
A4の印刷済の招待状に、相手の名前、差出人の部署・名前、バーコード・・・・等の一枚毎に異なる情報をレイアウトして、追加印刷するものでした。
この様な印刷の事をバリアブル印刷、または、可変データ印刷とも呼ばれてます。
もう少しで終わりでしたが、エラーでストップ。
用紙の入り口で、止まってしまう症状です。
原因は、わかっています。
前回、このNAVIブログでも紹介したパウダーによるものです。
A4サイズの持ち込まれた用紙は、他の印刷屋さんで印刷されたものです。
裏写りを防ぐためにパウダーが多めに散布されたのでしよう。
粉っぽいのです。
今までも幾度か経験しています。
粉は少な目と、お願いしても印刷側にしたら難しいのです。同じ印刷屋さんなのでよくわかります。
受けた手前、何とかしなければなりません。
最初の頃は、メーカに頼んで修理をお願いしました。
修理と言っても、故障ではありません、清掃です。
何回も同じことで、来ていただくのも恐縮して、掃除の仕方を教えてもらっていました。
用紙の入り口付近のローラを外して、清掃します。これで、問題解消されるのです。
見た目には、それほどでも無いと思うような時もありますが、清掃で解決される事が多いのです。
掃除って本当に大切です。
ある時、メーカの方が、新しい形状のローラに交換しました。
これがすぐれもので、今までの問題発生率が極端に減ったのです。この部品の改良、別の機種で使用していたものを、適用したとの事でした。
小さな部品一つで、お客様そしてメーカのサービスの方にとっても良い結果となったわけです。
しかし、パウダーを使用する限り、今後もメーカーに対応をお願いすることになるでしょう。
UVインク仕様の印刷機は、インクの乾きが早くパウダーは使用しませんので非常に良いのですが、まだまだ普及はしていないようです。
私の私見ですが、
私の周りの印刷屋さんで、UV仕様の機械に入れ替えたところは少ないようです。
印刷業は衰退産業です。皆さん苦労している中で、高額な設備を入れ替えて行けるところは、一部の印刷屋さんと思われます。
設備寿命の長い機械がUV仕様の印刷機に代わるのは、まだまだ先の話と思われますがどうでしょうか。