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木に焦げにくく名入れできる?UVレーザーによる木材マーキングとは

木材への名入れ加工というと、一般的には「レーザーで焼いて文字やロゴを入れる」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。
実際、木は熱の影響を受けやすい素材です。
レーザー加工を行うと、文字のまわりが茶色く焦げたり、煙が出たり、木の表面に焼けたような跡が残ることがあります。
この「焼き込んだ雰囲気」が味になる場合もありますが、用途によっては、
「もう少し上品に仕上げたい」
「焦げを目立たせたくない」
「細かいロゴをきれいに入れたい」
「木の風合いをなるべく活かしたい」
というご相談もあります。
そこで注目したいのが、UVレーザーによる木材マーキングです。
UVレーザーとは
UVレーザーは、紫外線領域の短い波長を使ったレーザーです。
一般的なレーザー加工のように、強い熱で素材を焼き込むというよりも、素材表面に細かく反応させるような加工が得意です。
そのため、ガラスや樹脂、金属、塗装面などへの細かなマーキングにも使われています。
当社では、ガラス製品への名入れ加工にもUVレーザーを使用していますが、この技術は木材へのマーキングにも応用できます。
木材にも「焦げにくい」マーキングが可能
木材にレーザー加工を行う場合、どうしても焦げや煙の問題が出やすくなります。
特に、深く彫り込む加工や、強い出力で焼き込む加工では、木の表面が黒く焦げたり、周囲にヤニや煙の跡が残ることがあります。
一方、UVレーザーでは、加工条件を調整することで、木材表面への熱影響を抑えたマーキングが可能です。
完全に「焦げない」「煙が出ない」と言い切れるものではありませんが、一般的な焼き込み加工に比べて、焦げを目立たせにくく、浅く繊細な表現を目指すことができます。
焼印風とは違う、控えめで上品な仕上がり
木材への名入れには、焼印のような濃い焦げ色を活かした加工もあります。
これはこれで、手作り感やクラフト感があり、木製品との相性も良い仕上がりです。
ただし、すべての商品に強い焦げ色が合うとは限りません。
たとえば、
- 記念品
- 企業ノベルティ
- 店舗用備品
- 木製タグ
- 木箱
- 木製カード
- 高級感を出したいギフト商品
などでは、焦げを強く出すよりも、さりげなく文字やロゴを入れる方が上品に見える場合があります。
UVレーザーによる木材マーキングは、こうした「目立ちすぎない名入れ」「木の雰囲気を壊さない加工」に向いています。
細かい文字やロゴにも対応しやすい
UVレーザーは、細かな文字や線の表現に向いている加工方法です。
木材は木目があるため、紙や金属のように完全に均一な表面ではありません。
そのため、あまり小さすぎる文字や細すぎる線は、木目の影響を受けることがあります。
それでも、加工条件やデータを調整することで、企業ロゴ、名前、日付、短いメッセージなどをきれいに入れることができます。
特に、木製ノベルティや記念品では、
「大きく派手に入れる」よりも、
「小さくきれいに入れる」方が、品よく見えることがあります。
木の風合いを活かした名入れに
木材の魅力は、何といっても自然な木目や温かみです。
せっかく木製品を使うのであれば、その風合いをできるだけ活かしたいものです。
UVレーザーによるマーキングは、木材の表面に必要な情報を入れながら、素材感を大きく損ないにくい加工方法です。
ロゴや文字を強く主張させるのではなく、木の質感になじませるように入れることで、落ち着いた印象の製品に仕上がります。
どのような木製品に使えるか
UVレーザーによる木材マーキングは、次のような製品におすすめです。
- 木製キーホルダー
- 木製タグ
- 木札
- 木製カード
- 木箱
- 木製コースター
- 記念プレート
- 店舗用番号札
- ハンドメイド作品用ブランドタグ
- 企業ロゴ入りノベルティ
特に、小ロットの名入れや、ひとつずつ名前や番号を変える加工にも向いています。
印刷会社としてのデータ処理の強みを活かし、名前・日付・番号などを変えたバリアブル加工にも対応しやすい点が特徴です。
木材によって仕上がりは変わります
木材は天然素材のため、種類や状態によって仕上がりが変わります。
たとえば、
- 木の色
- 木目の強さ
- 硬さ
- 表面の塗装
- ニスやオイルの有無
- 合板、MDF、無垢材の違い
などによって、マーキングの濃さや見え方が変わります。
同じデータでも、白っぽい木材と濃い色の木材では印象が違います。
また、塗装されている木材では、表面の塗膜に反応して見え方が変わることもあります。
そのため、実際の加工では、素材に合わせたテストが大切です。
深く彫る加工とは少し違います
UVレーザーによる木材マーキングは、どちらかというと浅く、繊細な表面加工に向いています。
深く彫り込んで凹凸をはっきり出す加工や、木を大きく削る加工には、別のレーザーや機械加工の方が向いている場合があります。
UVレーザーは、深さを出すことよりも、
- 細かい文字を入れる
- 焦げを抑えた表現にする
- 木の表面に上品にマーキングする
- 小ロットで名入れする
といった用途に向いています。
UV印刷との組み合わせも可能
当社では、UVレーザーだけでなく、UVインクジェットプリンターによる印刷にも対応しています。
そのため、木材への加工では、
- フルカラーで印刷する
- ロゴをカラーで入れる
- 文字だけレーザーで入れる
- 印刷とレーザーを組み合わせる
といった方法も検討できます。
たとえば、木製カードにカラーのロゴを印刷し、名前や日付だけをレーザーで入れる。
木箱にカラー印刷を行い、記念メッセージをレーザーで追加する。
このような組み合わせにより、よりオリジナル性の高い商品づくりが可能になります。
まとめ
UVレーザーによる木材マーキングは、木を強く焼き込む加工とは異なり、焦げや煙を抑えながら、表面に細かな文字やロゴを入れることができる加工方法です。
完全に焦げないわけではありませんが、加工条件を調整することで、木の風合いを活かした落ち着いた仕上がりを目指すことができます。
木製タグ、木箱、木製カード、記念品、企業ノベルティなど、上品でさりげない名入れをしたい場合におすすめです。
木材は種類によって仕上がりが変わりますので、実際の加工では素材を確認しながら、最適な方法をご提案いたします。
木製品への名入れや、オリジナルノベルティの作成をご検討の方は、お気軽にご相談ください。



