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シール
2019/09/07

UV転写シートの使用事例と問題対策

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転写印刷で一番知りたいのは、印刷の結果において、その耐久性・堅牢さだと思います。

そんな事もあって、多くのテストを行って来ました。
私自身が実際に使ったりして評価を行っているものもあります。

今日は、この中で私の財布について紹介します。

これは、安い革の財布を購入し転写印刷したものです。

 


こちらの画像は、購入後、3か月ほど過ぎたものです。
ズボンの後ろのポケットに入れて使用してます。

 

 

 

 

ヒビ割れの問題

 3か月経った、私の財布・・・・・どうでしょうか
          風神の風袋にヒビが見られます。

 

風神・雷神の表面をクリアインクで覆って作った転写シートです。
弊社では、このクリアインクに、固いインクを使用してます。
したがって、折り曲げに対して柔軟性が少なく、インクが割れる(ヒビが入る)事が考えられます。
その変わり、クリアインクによるコーティングの効果が高くなります。
折り曲げなどが少ないものに対しては有効です。

こちらの画像は、風神・雷神の面の反対側に転写印刷したものです。

 

 

こちらは、転写印刷した時にヒビが入ってましたが、そのヒビが増えているように見えます。
また、ヒビの幅も広がった感じがします。
・・・・この後、どこまで破損して行くのか興味あります。

以上、ひび割れに対しては、対応策はなさそうです。
折り曲げが起こるような場所への転写は、ひび割れが有るお言う事を認識して使用しましょう。


剥がれの問題

雷神の連太鼓が、ところどころ無くなっております。
最初から想像出来てはおりましたが、少しずつ消えていきました。
それに比べ、風神の方はほとんど問題ありません。

 

  

強力な糊を使用しているのですが、糊の面積が小さい部分は、どうしても弱くなります。

次の雷神の版を見てください。
右側の版は、クリアインクの版です。
左の雷神の上に、コーティングしますが、連太鼓は1mm程度の細いものです。

 次の図は、クリアインクの版を工夫してます。
蓮太鼓の隙間を埋めて、雷神と一体化させて、転写の面積を広げました。
これで問題解消です。

 

 細い文字なども、工夫が必要です。

 

 

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