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コラム
2019/02/09

生なり事件

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あるお客様から、展示会などで使う、テーブルクロスの相談を受けました。
本当に、古い話です。
生地を仕入れるのも大変です。
お客の希望を取り入れながら、記事屋さんで、あーでもない・こーでもない・・・・綿の生地を仕入れました。
印刷は、印刷屋仲間のシルク屋さんにお願いしました。
絵柄としては、社名と2色の会社ロゴです。
この絵柄を、布全体に数か所、アンバランスに配置印刷します。
そして、縁を縫って納品・・・・・・
随分前の話です。

去年、そのお客様から、ロゴが変わったので、作り直したいとの依頼が入りました。
しかし、その当時のシルク屋さんは、店じまい。
生地の縁を縫ってくれた店も閉じた状態。

この時点で、お断りしておけば良かったのですが、古いお付き合いです。
何とかして応じたいと動きました。

縁を縫うのは、弊社のお客さんのなかに、お受けしていただける業者さんがあります。
そして、シルク印刷ですが、前に付き合っていたシルク屋さんのような付き合いはなく、
知っている程度の印刷仲間のシルク屋さんに相談しました。

しかし、どうしても、金額的に合いません。

版を作って、ロゴを配置して行くと、配置する数によって、料金はどんどん上がって行きます。
・・・・・・・・・・どうやっても予算オーバー!

シルクは断念するしかありません。

 それにしても、以前に古くから付き合っていたシルク屋さん、
 色々と無理なお願いにも良く対応してくれました。
 ずいぶん安く対応してくれていたんだー!
 今は、どこに行ったか分からない状態です。

時代は変わっています。
布への印刷方法には、色々有るようです。

シルク印刷は当然ですが、

・インクジェットプリンターでダイレクトに印刷
・また、インクジェットでもUVインクを使ったもの
・昇華型プリンターを使って、転写・・・・
・レーザーやインクジェットで転写シートに印刷して熱転写・・・・

布の仕入れをどうするかなど、色々思いを巡らしていましたが
結局、全て丸投げでお願いするのが一番安く上がる事が判りました。

デザインデータを入稿するだけです。
残念ながら、綿の生地には、対応しないとの事です。

ポリエステル系の生地に、昇華型転写での印刷です。
お客様も納得で、丸投げ対応に決まりました。

ここからが本題です。

入稿したデータには、生地の色までは、指定しませんでした。
今思えばそこが、問題だったと思います。

生地の色は、生なり(ベイジュ)でお願いしました。
サンプルの布も渡しました。
・・・・お話もしました。

しかし、まいりました。

生地の色が、黄色に印刷されていました。

生成り ⇒ 黄色

同系色とはいえ、これはまいりました。

反省

昇華型転写印刷の場合、白いポリエステルの布を使用するようです。
布の地色も転写で印刷します。
生地の色もデザインの中として、指示をする事です。

生成り事件でした。

 

 


 

 

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