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宛名印刷
2016/02/23

プリンターの不具合対策を思う

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プリンターの不具合についてのお話です。

パウダーによる問題

宛名印刷をお受けする中に、自分でやろうとしたが、うまくゆかず持ち込まれるケースが少なくありません。

この原因の一つに、以前に紹介したことがあるパウダーの問題があります。
パウダーの問題は、用紙についていた粉が、プリンターのローラ等に付着して、用紙の搬送時に不具合が発生すると言うものでした。

この問題は、私自身多く経験してます。
最近はあまり使用していないのですが、事務用のプリンターとして、エプソンのインクジェットプリンターを使っています。
購入後、それほど使っていない時、まだ最初からついていたインクカートリッジで使用していた時期に発生しました。
事務用として使う目的でしたが、手差しで洋封筒も通せるとの事で、宛名印刷の予備機として活かそうと、少し使ったのです。
直ぐに問題が発生しました。
手差しにセットした用紙が送れないエラーでした。
結果的には、メーカーに修理に出しました。

プリンターの機種によっても、発生の仕方が変わってくると言う事も知りました。
導入しているオンデマンド印刷機で頻繁に発生していた問題が、改良の部品に交換した後、解決した事を経験したのです。
A4サイズのチラシに、追い刷りをするものでしたが、途中用紙の送りでエラーが出るようになります。
トレイから用紙を持っていけないためのエラーです。パウダーによる問題です。何回も経験してます。 ローラの清掃を行う事で解決します。当初は、メーカーの方に対応していただいていましたが、作業方法を教えていただき、対応出来るようにしました。
部品を改良したものに交換した後、発生しなくなったのです。
この事は、メーカーやその機種により発生状況が異なる事を意味してます。


インクの渇きが遅い事による問題
 
インクジェット系のプリンターの場合、良く見られるのが、インクの裏移り現象です。
印刷して排出した用紙の上に重なって排出した次の用紙の裏に乾ききっていないインクで汚れると言うものです。
印刷屋さんのオフセット印刷機では、パウダーを散布して防いでいます。・・・(パウダーによる問題の原因です)

インクの量を調整する事で解決しますが、その反面、印刷も薄くなる事になります。
素早く抜いていく方法はどうでしょうか、人が付いていないとだめですが、排出されたら素早く取り除く。
合紙を入れていく方法もあります。 排出されたら、次の印刷されたものが出てくる前に、薄い用紙を挟んでいく。
ヒータを使って乾かす 温風機で試した事もありました。
現実的ではないのですが、排出部分にベルトコンベアーを回し重ならないようにして排出なんていうのも有ります。

インクの渇きは、メーカーにより、ずいぶん異なります。
同じメーカのインクでも、改善されていっているようです。実際にHPのある機種ですが、ある時期からのインクから、明らかに乾きが早くなった事を経験してます。

印刷間隔を広げる・・・ 機能として持っている機種があるのですが、見た目ほど変わらず、それほど効果は有りませんでした。
印刷スピードを落とす・・・ スピードより品質と言う時もあります。
スピードが速ければ良いと言うより、遅くても確実にの方が良い場合もあります。
印刷間隔をあけたり、スピードを落とせる機能付きのプリンターが開発されたら売れるのではとおもっているのですがどうでしょうか。

インクが必要以上に濃く印刷すると、長時間後でも、重なりあった部分がこすれたりすると汚れの写る時があります。
封筒の宛名印刷の場合、名前の上に次の封筒の扉部分が当たります。この部分に汚れが付くのです。
合紙を挟む事で解決します。

宛名印刷の場合、細い書体と太い書体でもその対応が異なってきます。
当然、細い書体に変えるなんて事も効果があります。

インクをはじきやす用紙は、インクの渇きが遅く大変です。

にじみの問題
インクジェット系の話ついでに、印刷のにじみについてお話ししておきます。
インクをはじく用紙は大変だとお話ししましたが、その逆の、吸い取りしやすい用紙では、インクのにじむ問題が発生します。
一度だけ、持ち込みの洋封筒で対応に苦慮した事があります。メーカー不明の大礼紙でしたが、にじみが大きく大変でした。
どのように対応したかは記憶が無いのですが残念です。
和紙系の用紙は、にじみが心配です。しかし、メーカーから仕入れる大礼紙の封筒では、それなりに対策が打たれているようで、にじみの問題は無いようです。
しかし、大礼紙に散らばって入っている繊維で問題があります。この繊維の上だけインクをはじきやすいのです。また、繊維に沿ってインクがにじむのです。

私の経験から、インクの種類によって、にじみの様子が違ってくるようです。

染料インク にじみ易い
顔料インク 染料インクより良い。
      さらに最近の顔料インク良くなっている。
ジェルジェット リコーのプリンターですが、出た当時は、顔料より良かったように思いましたが、最近の顔料インクと変わらないように感じます。

にじみだけから選択する場合
レーザー系のプリンター
リボンを使った熱転写プリンターが良いと思います。


用紙側に問題がある ソリなどの癖がついている

封筒などは、そりや曲がりの癖がついています。
封筒などは、製造段階からそりの癖がついている場合があります。
このメーカーに多いと感じる事はありますが、ここでは割愛します。
また、長期保存で、保存状況により癖がついている。なんて事もあります。

このことが原因で、障害が発生します。
先端が引っかかったり、後ろ側に汚れが付いたりします。

もう手で、癖を取るしかありません。
実際、ダメージを与えるほどきつく行う事もあります。

印刷の設定を!
インクジェットの場合、用紙からは、離れて印刷しています。
用紙の厚さにより、ヘッドの位置を変える必要のある機種がほとんどでしょう。
やはり、設定を確認して印刷をすることが大事と思います。

厚い用紙や封筒を使用した場合、ヘッドにこすって、なんていう事もあります。
4枚いっぺんに紙が送られてなんてこともあります。

最近の家庭用プリンターでは、手前から入って手前に出てくる機種が多いように思います。
この場合、手差し機能が付いている機種だと、後ろから手前に搬送される場合が多いでしょう。
用紙に対するダメージが少なく、トラブルも解消されるかもしれません。
やはり、まっすぐ入ってそのまま、真っすぐ出てくるのが理想です。厚い用紙・封筒などは、手差しを使うべくでしょう。
メーカの取説には、そのように記述されているはずです。

紙の目のお話絵をしたことがありますが、紙の目の方向により、紙の曲がりやすい方向があります。
プリンターの用紙搬送系を考慮して、用紙の曲がり安く、入って行く方向に用紙をセットして印刷すると言うことも考える必要があります。

パウダーから、紙目まで・・・思いつくままに、述べましたが、まだまだ出てくるかもしれません。
事例のサンプルが残っていないので、画像で見てもらいう事が出来ませんが、なにかの参考にしていただければと思います。

 


 

 

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