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宛名印刷
2015/09/28

無い文字をつくる

yoshida
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無い文字を作る 外字エディターの使い方

宛名印刷をお受けしていると、使用する書体によっては、お客様が希望する字形が無い場合があります。
こんな時は、作字して対応します。
Windowsには、標準で外字エディターインストールされています。
作成して登録した外字は、マイクロソフトのアプリ、オフィス系のワードやエクセルで使用できます。
残念ながら、印刷屋さんが良く使用しているAdobe系DTPソフトでは使用できません。
したがって、あまり使用しないのですが、まれに外字を使用しているデータが持ち込まれる事があります。
こんな時は、お客様が作成した、外字ファイルも一緒にお願いします。本当に稀な話です。

1、外字エディターを起動する
Win8.1 で 外字エディターのアイコンが見られず、外字が使えなくなったのかなと思いながら調べました。
結果、アイコンはなくなりましたが、外字エディターは健在でした。
左下の ウインドウ アイコンを 右クリック ファイル名を指定して実行 のダイアログボックスが表示されます。 

無い文字を作る
eudcedit 入力して OK 外字エディターが起動します。

 
無い文字を作る

2、外字コードの選択
コード選択ウィンドウが表示されます。
外字は、F040 から割り当てる事が出来ます。
任意の登録したいコードを選択します。
これから作成する外字が登録されることになります。

無い文字を作る

OK で次に 編集ウィンドウ が表示されます。
 

無い文字を作る


3、作字の開始
表示された編集ウインドウに作字していきます。

3-1 参考となる文字を利用
まず、作成したい書体の参考となる字形を使って作字してみます。

編集 文字コピー 

無い文字を作る


文字のコピー画面が表示されます。
 

無い文字を作る

フォント名 をクリック
  参考となる フォント名 と文字を選択します。

無い文字を作る
 

参考となる文字を選択します

無い文字を作る

OK で 編集画面にコピーされます。

 無い文字を作る


左のツールを使用しながら、文字の作字を行います。

無い文字を作る


完成した文字を保存します
 編集  同じコードで保存 
編集  コードの選択   で コードの選択 画面が表示されます。

無い文字を作る


3-2  イラストを描いて文字にする
新たなコードを選択して OK
イラストを描いて登録しました。

無い文字を作る


3-3 文字を組み合わせて作字する
   次は二つの文字の一部を合成して作字する方法です。

   登録する コードを選択 します。

無い文字を作る



ウインドウ  参照

無い文字を作る


文字の参照画面が表示されます。
3-1項の コピー画面と同じ要領で、部品取する文字を選択します。

無い文字を作る

無い文字を作る


OK で 選択した文字が、右側に 参照の画面に表示されます 

無い文字を作る

必要な部分を(今回は色)カーソルで選択し、左の編集エリアにドラックします。

無い文字を作る

次に、必要となる文字を同様に  ウインドウ 参照 
で文字を選択して(金)必要部分を左にドラックします。

無い文字を作る
 

無い文字を作る
 

消したり、書いたりして修正します。

編集 同じコードに保存

無い文字を作る


4.外字フォントの保存とリンク付け

最後にフォントの保存とリンク付けを行います。

ファイル 
フォントのリンクフォントにリンクする。
  すべてのフォントで、登録した外字が使用できます。
指定したフォントにリンクする
  特定文字の外字として登録する場合はコチラ


すべての・・・・方で
OK 保存画面が出ますので保存して終了です。

無い文字を作る


5、外字を使う方法

ワードで確認してみます。

ワードを立ち上げ文字の入力の場面にて
IMEパッドを開きます。
シフトJIS 外字を選択

コード表に、作成した外字が登録されていることがわかります。
使用する文字をコード表でクリックで文字が入力されます。

無い文字を作る

 

 

 

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