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封筒
2017/07/21

封筒のプリンター印刷について

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封筒をプリンターで印刷する場合の問題、解決策などを考えて見たいと思います。
弊社でも、封筒の印刷をプリンターで行う事が有ります。
宛名印刷などのバリアブル印刷は、オンデマンド印刷ですので、プリンター出力です。 インクジェット方式のプリンターとレーザー方式のオンデマンド印刷機を使い分けてます。
最近は、ロットの少ない封筒印刷をオンデマンド印刷機で行っている場合もあるようです。

袋状で厚さも均一でない封筒の印刷では問題も多く試行錯誤で行う事もあります。

レーザー系のプリンターの場合

インクジェット方式に比べ、用紙に対する負荷が大きいようです。トナーを熱とローラ圧で定着させる機構です。
今まで、封筒への印刷を避けて来ました。
したがって、弊社での宛名印刷は、インクジェット系の印刷機を使用してました。

最近では、技術の進化で、低温定着、圧力低減などで封筒も出来ますとしている機種が見られます。
もしかしたら、ほとんどの機種で対応可となっているかもしれません。
徐々に、宛名印刷も、こちらの方にシフトしてきました。

印刷品質については、問題無くエンボス系の強い用紙に弱いところもありますが、近年それも改善されてきております。

インクジェット系プリンターの場合

封筒への印刷では、レーザー系のプリンターより、こちらの方が合ているように思います。
用紙に対する、熱、圧と言う点では、インクジェットが有利と言うところでしょうか。
しかし、インクをはじく素材や逆ににじむ素材は苦手です。
インクジェット専用の封筒も有りますが、試験レベルで使った事があるだけです。
インクは、染料系と顔料系のインクが有りますが、顔料系のプリンターが良いでしょう。
高額のUV系インクや熱硬化するインクを使用するプリンターも有るようですが一般に普及するまでには時間がかかると思われます。

封筒について

製袋の良し悪しにより、ゆがんだ封筒にぶつかる事が有ります。
プリンターによっては、このことが原因で、搬送系のエラーや、曲がって印刷なんて事もあります。
このような封筒は、手で癖を録るように扱きます。
多少、封筒にダメージが加わる事もありますが、結果としてこの方が良いでしょう。

袋状の封筒の中には空気が入ってます。この空気の逃げ場が問題となり、特にレーザー系のプリンターでは注意は必要となります。
プリンター専用の封筒で、空気抜け用のスリットをつけた製品も出されている事も理解できる話です。

洋封筒のカマス貼タイプには、扉が開いているタイプと、折られているタイプの両方が用意されている場合があります。
使用するプリンターに合ったものを使うと良いでしょう。

搬送系について

プリンターの搬送系機構から見ると、水平にまっすぐ通るプリンターが良いでしょう。
一番つらいのは、前から入って、前から出てくるタイプです。
180度反転するわけですから、問題も多いのは分かる話です。
180度反転のプリンターにおいても、手差し機能を持っているものがほとんどで、通常こちらから通す事になります。
但し、セット出来る用紙の枚数に制限があり、効率が悪い事になります。

用紙を送る機構として、ローラーに挟まれた圧によって進みます。
ローラの位置と製袋によって用紙が重ね合わさり厚さが異なる位置関係なんて言うのもスキューの原因になるかもしれません。
レーザー系の場合は、封筒を扱いて通って行くわけですから、製袋の貼合わせ部分に段差跡が付いたり、しわが寄ったりすることがあります。

プリンターの仕様

通るサイズや厚さは、確認しておく必要があります。
用紙サイズは、ハガキサイズを最小と言う機種が多いようです。
ハガキサイズより小さい封筒を使う機会は少ないと思いますが、長4封筒や、洋0封筒などは、通す方向により、仕様から外れる場合もあります。
長3、洋2などがOKとなっている場合は、厚さに対しては問題無いでしょう。
しかし、実際に使って見ると、色々条件が出てくる事も覚悟しておく事です。

給紙方法も、封筒印刷には、重要な要素となっています。
例えば、製袋で貼り合わさっている事から、厚さが均一では有りません。
スタッカーにセットした場合に傾く事も考えられます。
上から/下から の給紙機構も考慮する点です。

縦に通したり、横に通したり、開いたり、閉じたり

袋状にの封筒をプリンターに通すわけですから、ローラでしごかれ、しわになりやすいとお話ししました。
したがって、基本的には、封筒の底から通すようにすると良いわけです。
長3サイズは、そのまま底から通すでしょう。
まさか横にして通す事は無いと思います。
家庭用のインクジェットの場合、横と縦では、印刷すスピードが変わって来ます。
特に、綺麗に印刷のモードを選択した時には、印刷スピードも遅くなります。 こんな時、横で通したくなります。

用紙の幅が90mmの長4封筒は、はがきサイズの100mmより狭いのです。
そのサイズから通らないプリンターは有りそうです。

洋長3の場合も、問題が出て来そうです。
底から通したいのですが、120mmの幅です。
はがきの縦の148mmより狭いのです。
底から通す事が出来ない機種もあるかもしれません。
扉を開いたサイズが、155mmですから、開いて通す事も1案かもしれません。

通す方向は縦横だけでなく180度変えて通し、問題が解決した事も経験してます。
プリンターの仕様と用紙サイズから、通す方向を90度、180度、変えて思考錯誤していてください。

だまして通す

プリンターの仕様外の事を行って通して見ると言う事です。
もし行うのであれば、自己責任で行ってください。
故障して、メーカーのお世話になる事だって起こりかねないのですから。

だます方法は、色々あると思いますので、やってみる価値はあります。
厳しい、エラーチェックをすり抜けて、上手印刷が出来た事もあります。

 

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