自動組版・バリアブル印刷ソフトにはデータ処理技術が不可欠
管理者用
先日、ある印刷屋さんの、工場見学会に参加させていただきました。
この中で、バリアブル印刷用ソフト モリサワのMVPの紹介がありました。
モリサワの方がいらっしゃっていて、説明をして頂きました。
メーカーさんですから、良い点をアピールするのは当然です。
そんな話を聞いていたら、あったら使いたいなーーと思いました。
興味の有る方は、MVPのサイトをこちらにリンクしておきました ⇒ モリサワMVP
さて、バリアブル印刷用のソフトと言うよりは、自動組版ソフトと呼んだ方が私にはしっくりします。
自動組版ソフトをバリアブル印刷にも使うと言う事です。
自動組版ソフト・バリアブル印刷ソフトの導入において、考えて置かなければならないのが、データ処理技術です。
MVP以外にも、自動組版ソフト/バリアブル印刷に・・・・と言う事で多くの組版ソフトが存在します。
幾つかの自動組版ソフトをお試し版にて、評価したことも有りました。
だいぶ古い話なのですが、モリサワのMVPも、お試し版で評価した経験があります。
私的な考えですが、幾つかのお試し版を試した事から、
・独自のファイル形式で有る為、使い勝手が悪いこと
・高額であること
・・・・・などが上げられます。
私はこの2つの事がネックになって採用しなかったような記憶があります。
そして、弊社で採用したのは、インデザインのプラグイン的なソフトでした。
汎用性のある自動組版ソフトですから、複雑な条件には対応できないと言う事が出て来ます。
こんな時、インデザインファイルで組版が出来ていると言う事は、大変便利なのです。
結果を手作業で簡単に調整できるのです。
その当時は、価格も手ごろでした。
その後、インデザインのバージョンアップ毎にリリースされ、それに伴うコストが馬鹿にならず、使用を中止しました。
弊社は、使用を中止しましたが、今でも、この選択は間違ってなかったと思います。
先に述べたように、汎用性の高い自動組版ソフトは、複雑な条件には対応できない事があります。
出来たとしても、操作が大変だったりします。・・・・これは、販売されているソフト全てに言えることです。
自動組版の流れを考えて見ましょう。
・お客様から、入稿されたデータを自動組版ソフトに渡します。
この時、各項目に条件設定を行います。
・組版ソフトは、設定した結果を元に、データを変換してレイアウトします。
おおざっぱにはこんな流れでしょう。
しかし、自動組版ソフトで処理出来ない条件だったりもします。
また、想定外のソースデータの場合もあります。
ここで、ソースデータを自動組版ソフトで対応出来る条件への処理が必要になります。
自動組版ソフトに認識してもらえるデータ変換処理が発生するのです。
組版ソフトでは、対応出来ない、条件処理部分を自ら、行う・補う・・・・データ処理の必要が出てくるのです。
お客様に戻してデータを作り直してもらうと言う事も考えられますが、どうでしょうか。
データ処理において自動組版ソフトで扱えるデータに作りなおすのです。
これが、バリアブル印刷なのです。
データ処理技術と言っても奥が深く漠然としてますが、
・エクセルで簡単に処理出来る事も有るでしょう。
・簡単な、スクリプトを書く必要があるかもしれません。
・文字列操作が出来る技術と言う事でしょうか?
これらのデータ処理技術を得るために何をしたら良いでしょうか。
私の経験から
・エクセル
・エクセルVBA
を学ぶ事でほとんどの事が対応出来るようになると思っています。
私も、井の中の蛙
世の中どのようになっているのか、ちょっと疎い部分もあります。
データ処理技術は、文字列の処理技術と言えるでしょう。
まったく違った、観点から文字列の処理が、容易に出来る言語のRUBYなんかも知っておくと良いかもしれません。
最後に、”自動組版ソフト”・・・で検索してみました。
インデザインがらみの自動組版ソフトの情報が目につきます。