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宛名印刷
2017/10/17

印刷済みの葉書に宛名の刷り込み

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先日、3万5千件の宛名印刷をお受けしました。
既に文面は印刷済の私製葉書で、宛名面の下半分にも印刷されてるDMのようなものです。

そして、[様] まで印刷されているのです。

数量が多く、急ぎでの依頼です。

 

<はがきのイメージ図 >

ハガキサイズでの印刷では、印刷位置のばらつきが起きやすいのです。

字際に、多少左右にばらつく印刷になりました。
次の図は、ばらついたイメージを作ったもので、ここまで酷くは有りません。

こんな事も有り、今後の為に、どうしたら良いか考えて見ました。

 

 


小型、スピードの遅い機種で印刷

経験的な話ですが、ハガキの様な小さな用紙サイズは、印刷装置も小型のものが良いように思います。
小型のものは、スピードも遅いと思いますが、綺麗なブレの無い印刷が可能なはずです。
しかし、何万件? もの対応は無理でしょう。

面付けでの印刷

一般的なオンデマンド印刷機で印刷する場合、用紙の搬送系を見ると、はがきサイズよりも、A4サイズの方が安定しているように思います。
元々A4、A3サイズを重点に置いて作られているように思われます。
ハガキサイズから印刷出来ますとは言いますが、多少無理をしているのではと感じます。
たぶん、メーカは「そんなことは無い」と言うでしょうが・・・・。

安定した印刷を望むのであれば、ハガキを4面付けにしたサイズ(A4サイズに近い)で印刷する事をお勧めします。
特に、私製ハガキと言う事で、多面付けでの印刷が予想されます。
ハガキサイズまでカットしないで、4面付け又は8面付けなどのサイズでカットします。 そして、宛名印刷後に、はがきサイズにカットします。
宛名の印刷後の断裁工程が入りますが、殆ど位置ズレの無い印刷が可能となります。
また、面付けによる、印刷コストの削減及び印刷時間の短縮で、万々歳です。

4面付けの例 約 A4サイズ

 

8面付けの例  約 A3サイズ

レイアウトにマージンを持たす

用紙に対して、多少の印刷ズレ・ブレは、あるものと考えておくべきです。
オンデマンド印刷機も見当合わせ性能が向上してます。
あるメーカーの機種には、オフセットと同じような機工を使用しているとも聞きますが、全体的には、まだ先になるでしょう。

既に印刷されているものに、追加印刷を行う場合、印刷ズレ、ブレを想定したデザインにするべきです。
今回は、様が印刷されてました。この上に、名前を追加印刷した場合、始めに紹介したように
様 と 名前の位置関係が、ばらつく可能性が考えられます。

例えば、枠が印刷されているものに、枠一杯に追加印刷するようなデザインは避けるべきです。
多少のばらつきにも十分耐えられるデザインにする事です。

宛名と同時に印刷

最後に、今回の事例の [様]などは、宛名印刷時に印刷するべきです。

郵便枠なども、同時印刷すれば、ズレは無くなります。

さらに、コスト的に問題無ければ、追加印刷では無く、全面オンデマンド印刷すれば良いのです。

 

 

 

 

 

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