TOP > blog > スキャニングソフト SilverFast
その他
2021/04/12

スキャニングソフト SilverFast

管理者用
blog

前回、スライド用ポジフィルムの写真を撮ってデジタル化した事例を紹介しました。
スキャナーで画像を取り込むつもりでいたものが、専用のフイルムガイドを無くしたため取った処置です。

その時に、フイルムのスキャンに対する情報を色々調べました。
その中で、高機能なスキャニングソフトの存在を知りました。

 SilverFast9、 ドイツ LaserSoft Imaginng 社のスキャニングソフトです。

 

 

各メーカーの多くのスキャナーに対応した高機能なソフトです。
スキャナーの場合、メーカが提供するソフトを使うものと、固定概念でいた私には、驚きでした。

私が持っているスキャナーは、キャノンの フラットヘッド スキャナー9000F Mark2 です。
Win10での使い勝手がイマイチと言う事もあり、SilverFast の事を色々調べて見ました。

他のメーカのスキャンソフトは知りませんので、キャノンに限った話になるかもしれませんが、
SilverFastは、キャノンが提供している専用のアプリより、はるかに上の機能を有しているようです。

また、ユーチューブで、SilverFastの動画を検索しましたが、使い方など多く紹介されており、一般的に良く知られているソフトのようです。
興味のある方は、検索してみたらと思います。

前回のNAVIでもお話しましたが、スキャナーのフイルム専用ガイドを無くして困っていました。
しかし、是非とも使って見たいとの思いで、再度、真剣に探しました。

結果、フイルムガイドを探し出す事が出来、お試し版の SilverFast9 をダウンロードしました。

 

 

早速、お試し版をインストールして、使って見ました。
お試し期間、一か月有効との事ですが、取り込んだ画像にロゴが貼られており、使えるようなものではありません。
結局、正式版を購入する事にしました。

いくつかのバージョンが有るようでしたが、SE版を注文しました。

49ユーロです。

アカウントを登録すると、お試し版が正式版として動くようになるようです。
しかし、ログインしても、お試し版から、なんの変化も無く、ああでもなく、こうでもなく、・・・
ドイツの製品ですから、時差の関係で登録までに時間がかかるかもと翌日に期待しました。
翌日、正式版で動くようになっていました。

使っているうちに、判ったのですが、SE版は、機能が一番低くいタイプだったようです。

従って、このソフトの目玉の一つである、マルチ・エクスポージャー機能は、使用出来ませんでした。
明るさを変えて、多重露光を行い、合成する機能ですが、ダイナミックレンジを広く、ノイズなどの
低減など、フイルムのスキャニングには、有効な機能です。
勉強不足の手配ミスです。

また、Epsonのフラットスキャナー GT-X830 の使用の方は、SE版タイプのようですが、無料でダウンロード出来るようです。
 

iSRD(ごみ取り機能)

SilverFast9のごみ取り機能だけでも素晴らしく感動ものです。

古い35mmネガフイルムを探して、実際にスキャニングを行ってみたので紹介します。

ごみ取り事例ー1 

 元の画像 汚れなのか、傷なのか、白い点が見られます。

 

 

ほこりや傷等を検知して、赤くマーキングした画像です。

 

 

 マーキングした部分を、修正した画像です。

 

 

ごみ取り事例ー2

もっと、荒れたフイルムで実施しました。

汚れも酷いようで、古い管理の悪いフイルムで見られる、緑の影があります。

 

 ほこりや傷の部分に、赤いマーキングした画像です。

 

赤くマーキングされた部分を修正した画像です。
フォトショップなどのソフトでも修正は可能ですが、やりたくないですね。

 

 

フイルムガイド無しでもスキャニング可能

メーカー(キャノン)のソフトでは、フイルム専用のガイドを使用しないと、プレスキャンでエラーとなり、透過モードが使用できませんでした。

 次の画像は、ガイドを使用して SilverFast9 から、プレスキャンした時の画面です。

 

  次の画像は、ガイドを使用せず、スキャナに直接置いて、 SilverFast9 でプレスキャンを行ったものです。
少し曲がってセットしてますが、読み取り位置を指定して、スキャニングを行いましたが、問題無く読み取ることが出来ました。
古い印刷物対応において、極まれに、フイルムからデータを起こしたい時があります。
今迄は、あきらめてましたが、これからは対応が可能となります。

 

 

データ容量制限無し 

メーカ(キャノン)のソフトでは、特定の容量を超えた場合エラーとなって、先に進めません。
従って、高解像度や、読み取る面積を大きくしたりしての作業は出来ません。

昔のPCでは、出来てたように思うのですが、どうしてでしょうか。
OSのバージョンが変わり、ドライバーも変わり、いつのころからか制限が出来てしまったようです。
USB接続ですが、データの容量で制限を行うのはどうしても納得行きません。
制限の解除方法を探りましたが不明のままでした。

高解像度で大きな面積のデータを読み込むことは、良くあります。
そんな時、分割して読み取り、フォトショップで合成するなどで対応していました。

次の画像は、キャノンのソフトで反射原稿のスキャニングを行った時のものです。
エラーメッセージが表示され、次にすすめません。
解像度を下げるか、読み取り範囲を狭くする必要があります。 

 

 

SilverFast9 では、そのような制限がなく、スキャニング出来ます。
今後は、反射原稿のスキャニングとしても、使用して行くつもりです。

 今は、フイルムのスキャニングの機会が非常に少なくなってきました。
今後、スキャニングの機会が少しでも多くなるようであれば、SilverFast9の機能アップも検討しようと思っています。

しばらくは、SE版で行く予定です。

以上

 

 

 

 

関連記事