TOP > blog > フイルムからのデータ化、家庭用スキャナーの評価
印刷
2017/07/28

フイルムからのデータ化、家庭用スキャナーの評価

管理者用
blog

久しぶりに、スキャナーを使いました。

印刷用の版をフイルムで残している場合があります。
そして、元のデータは残ってません。

PS版への刷版は、CTPが主流になって来てます。
幾つも有った、製版屋、刷版屋さんも、閉めている所も多いようです。
最近、私の身近なところでも、刷版屋さんが廃業しました。
廃業しないで、印刷機械を導入したり、デザイン部門を立ち上げたり、頑張っているところも有ります。

話が、直ぐ横道に行ってしまいますが、元に戻します。

フイルムしか残っていないが、何とか出来ないかとの相談が有ったのです。
フイルムからの刷版屋さんも少なくなり、困っているようです。

回答は、簡単です。・・・・・・作り直すしかない。
大量に残っている。・・・・・・やるしかないんじゃないの。

現実的な対応策として、スキャニングして画像データー化をテストしてみる事になりました。

ここからスキャナーの話

古いスキャナーですが、便利に使っていたやつが有ります。
このスキャナーを動かす為には、古いパソコンを動かす必要があります。
こいつが、活躍していたころは、幾つかのパソコンに接続する事が出来ました。
これらのパソコンをほとんど整理し、この中から、スキャナーの為に1台だけ残してます。
モニター、キーボード、マウスは処分し、本体のみ残しています。
スキャナーの接続インターフェイスがSCSIです。
ある時期に、秋葉原にSCSIボードを求めて歩き回った事が有りましたが、入手できませんでした。
フイルムのスキャニングにも活躍してました。
このスキャナーを動かす為には、結構なエネルギーを使います。

話を戻します。

結局、家庭用のスキャナーで行う事になりました。

CMYKのフルカラー用のフイルムは対象外、単色のみ対象としました。
また、網点が有るものも、試験しました。

 

スキャニングは、2値化で行います。

2値化のサンプリング量を変更した結果を以下に紹介します。

スキャニングの解像度は 1200DPIで行ってます。

 

「総質量」の文字どうでしょうか、
左から 128/256 50%、 86/256 34%、 56/256 22%

バーコードの一部分を比較してください。
上から、128/256 50%、 86/256 34%、 56/256 22%

ちょっと、判りずらいですね。基本的には、総質量 と同じように太っているのですが
画像自信をコピーしてPCで見てください

網点の部分はどうでしょうか

何パーセントの編点かは不明ですが

左から 60%、 34%、22%、 

もう少し濃いところの部分です。ここも、何パーセントの編点かは不明です。

左から 60%、 34%、22%、 

 

以上の結果から、スキャニングした画像データでも使える感触は有ります。

相談に来られた方に、スキャニングしたデータを、プリントアウトしてお見せしました。

右に紹介した濃度でのデータは使えそう。

しかし、網点のデータは、ダメとの評価でした。

プリントアウトしたものを見ると、網点の部分がモアレに見えるのです。
このモアレは、プリンターの解像度から発生するものです。

もしかしたら、今あなたが見ているモニタ画面上においても、モアレ現象が出ているかもしれません。
これも、モニターの解像度によるのです。

こんな事もあって、実際にCTP装置で、実際にフイルムを出して見る必要が有りそうです。

最後に、眠っている古いスキャナーで、行って比較もしたいと思っています。
家庭用のスキャナーに負けてしまうかもしれません。

以上

 

関連記事