名刺を取り扱っていると、緊急対応と言う事が日常的に発生します。

明日使いたい。
明日出張に行く。
・・・・・・いざ使うときに無い事に気が付くと言う事です。

名刺を扱っている印刷屋さんの宿命ですねー！。

いつもお付き合いしているお客様だとまだ対応ができるのですが、初めてのお客様だとそうもいかないもです。
スピード名刺と言う看板を上げて対応してくれる印刷屋さんもあるようですが、残念ながら、私どもは、スピード名刺の看板は上げていません。
名刺の台紙在庫の種類を増やさなければなりませんし、いつでも作成出来るように、機械、人を準備しておく必要があります。

看板は上げてはいないのですが、出来る限りご要望にお応えするようにはしてます。

先日、こんな事がありました。

直接のお客様ではないのですが、私どもとお付き合いのある印刷屋さんから、急ぎの名刺作成の依頼が有りました。
いつもは、別の印刷屋さんに依頼していたようですが、突然、名刺の印刷出来ないと、断られたと言うのです。
詳しい話を聞くと、名刺を印刷していた機械が故障したとの事でした。
機械の修理をすれば済む話のようですが・・・・？
私の所に泣きつかれて、対応する事としました。

名刺サイズの用紙に直接印刷が出来るインクジェット方式の機械で印刷していたようです。
もしかしたら、キャノンの名刺専用機　？・・・・・が思い浮かびます。
私どものお客様の中で、この機械を導入して、自社内で名刺を作成する方向に切り替えたところがありました。
また、機械の売り込みに来ていると相談を受けた会社様もありました。
どのぐらい普及しているのでしょうか？

ある会社さんでは、いつの間にか３台も導入していましたが、そのうち２台は故障していて困っているとお話を聞いた事がありました。
導入したお客様は、機械は故障するものと言う事を考えていなかったように思います。
生産設備は、故障時の対応策も考えていると思うのですが、名刺用プリンターを生産設備として考えていなかったんでしょう。

さて、使用していた用紙をお聞きしましたが、インクジェットプリンター専用の用紙のようです。
当社は、オフセット印刷、又は、レザー系のオンデマンド印刷が可能です。
宛名印刷用のインクジェットは有るのですが、名刺で使っておりませんでした。

データを送っていただきましたが両面カラー。
表のロゴの色はピンク、紺色の個所もあり、オンデマンド印刷機で作成する事としました。
しかし、用紙は、今までと同じインクジェット専用紙を使用するように、強く要請されました。

用紙が届く間に、刷り色を、実際のサンプルに近づけるように調整準備万端です。用紙の届くのを待つのみにして、翌日に備えました。

用紙が届いたのが、翌日の午後に入ってからでしたが、まず、印刷テスト。
インクジェット用の用紙でしたが、問題無く通る事を確認しました。　一安心・・・・
そして無事終了しました。

今後、弊社で続けるのであれば、インクジェット専用紙から、変える事を提案しました。
しかし、依頼主の印刷屋さんは、
「お客さんの稟議を取るのが大変」
「名刺と言うのは、会社の顔とも言えるもの
簡単に、レイアウト仕様から外れたものを作るのは、問題がおきい」
「用紙を変えるなんて、もってのほか」・・・・との事でした。

結局、緊急対応の名刺は、
用紙の取り寄せで、翌日入手と言う事もあって、二日間となりました。